Recent Trackbacks

« オーラと熱気に今年もおなかいっぱい | Main | 輝く妖精のような... »

まりこトートに耽溺

5/7(金)
それにしても、どうして植田先生の作品には、男性が女性を殴る場面が少なくないのかしら...? 一昨年の星組全国ツアー『蝶・恋』でも、主人公のキリネが、稽古を盗み見したというので、兄弟子たち2人から殴る・蹴るの暴行を受けていたし...まぁ、この場合、キリネは男に扮していたから、よもや兄弟子たちも女性を殴っているとは思ってなかったろうし、観客にもまだキリネが女性だと知られていなかったけれども、それにしても......それに昨年の全国ツアーの『ジャワの踊り子』でも、ヒロインのアルヴィアが、アディナンの行く先を追手の一味の女性に教えたといって、弟のオースマンに平手打ちされていたし...けどこの場面は、菊田先生の原作ではオースマンの恋人がアディナンの頬をはたいていたらしい。女同士なら、まだわかる気がする。だって、このときのアルヴィアっておばかなんですもの......男性が女性を殴ることにどういう意味があるのだろう。それが男らしいとはとても思えないし。しかも、女性を殴る男性を演じているのは、同じ女性なわけだから。そのような場面を見るたびに、体中が硬直する感じ。すごくイヤな気分になります。そう感じるのは、私だけじゃないと思う...

とはいっても、いつまでもイヤなことを考えていてもしかたないので。気を取り直して、『エリザベートSpecial DVD Box』の中を見てみることにしました。

5組のエリザの中から、一番最初に見たのは星組DVD。雪・宙はビデオで見たことがあるし、花組はナマの舞台を観ました。月組はナマを見るまでお預けだから、見たことのない星組を。それに、昨日はまりこさん(麻路さき)の華やかさに感激したので、やっぱり、最初に見るのはまりこトートかしら?って思って...

...まりこトート、耽美でした...素敵。なにやら甘美な気配を感じるトートでした。白城あやかちゃんのシシィもステキ。少女時代は砂糖菓子のように愛くるしくて、けれど、次第に大人の女になっていく様に、目を見張りました。フランツ・ヨーゼフの呼びかけに応えて鏡の扉から出てくる場面は『エリザベート』の中の「エリザベート」の見せ場の一つだと思うのですが、その姿は神々しさの漂うように、思われました。ナマで見たら、すごくよかったろうけれども....そして、その場面。銀橋に膝を立ててすわる、トートの「こんなはずじゃない」という感じの「いまいましい」という感じの表情が、また、ステキです。この場面、銀橋から見つめるトートという演出は、まりこさんがアイデアを出したと聞きました。その後、宙、花、月と引き継がれてきた演出だけれど、トートとシシィの距離感を感じさせる、いい場面だと思います。

ルキーニ。リカさん(紫吹淳)は、ちょっと格好良すぎ。けど、イタリア人テロリストだったら、こ~んな感じでお洒落だったのかしら...? 銀杏でカメラを構える場面も、軽いノリで、ステキ。この日のターゲットは月組ご一行様だったのですね...マミさん(真琴つばさ)とか、いらしたのかしら...?

ビデオで観ているので、実際の舞台とは雰囲気が違うのかもしれないのですが、星組のエリザベートでは、舞台上につねに黄泉の帝王トートの気配を感じます。なにか影のようなものに突き動かされるように、破滅に向かう人々、そんな雰囲気を感じます。まりこさんの、星が零れ落ちるような瞳。その視線を感じながら、儚い? 切ない? 何かそんな気配の中で、物語が進んでいくような気がしました...耽美だなぁ...もう、まりこトートの世界に耽溺しきってしまいました。

とはいうものの、ビデオ自体が演出されていて、アップが多かったり、ときにストップモーションが入ったりするので、実際の舞台の感動とは少し違った印象なのだと思います。もう少し、カメラを引いてほしいなぁ...もっと広く舞台を見たいなぁ...と思う場面が、結構あったのも事実。

星組『エリザベート』。ぜひナマで観たかったと後悔する作品が、また一つ増えてしまいました...

« オーラと熱気に今年もおなかいっぱい | Main | 輝く妖精のような... »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14377/4168916

Listed below are links to weblogs that reference まりこトートに耽溺:

« オーラと熱気に今年もおなかいっぱい | Main | 輝く妖精のような... »