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オーラと熱気に今年もおなかいっぱい

5/6(金)
今年のGWは、会社はカレンダーどおり。なんだけど、今日は会社を休んで母を連れて新宿コマ劇場へ。鳳蘭座長の『桜祭り狸源氏』通称狸組を観に行ったのです。
狸組は昨年はじめて観たのだけれど、鳳蘭を初めとする宝塚OGたちの華やかさと貫禄に感激して、お芝居も楽しかっので...もう、すっかり年中行事と化しつつあります。
それに、今年は淡島千影が出演とのこと。齢を重ねても変わらぬ存在感と美しさ、を、母にも見てもらって、美しさはとうてい見習えないけれど、その気概だけでもあやかってもらえれば...とも思って。

早めに家を出たら、今日は平日だったので、予想外に早く劇場につきました。劇場もチケットに印字しているよりも早く開場していたので、劇場内に入って売店をひやかしたりなどして時間をつぶしました。公演プログラムを買った売店のおばちゃんに「母に淡島千影さん見せたいと思って...」と言ったら「淡島さん、きれいよ」ですって。ふふふ。楽しみ。

じつは今日は帰りに予備校に寄るつもりなのだけれど、予備校の準備に気をとられて、オペラグラスを忘れてしまったのでした。座席は前段なので、なくても困らないといえば困らないのだけれど...したら、売店でビクセンの小さな双眼鏡が2,000円で売っていたので、これはオトクかも...?と思って早速購入。倍率は6倍で、今私が持っている双眼鏡は10倍だけど、6倍あれば十分だと思います。

客席内は、ザワザワ雑多な印象。コマ劇場特有の丸い舞台に天井から緞帳が下がって、それを取り巻くように扇型に座席が並んでいます。私たちの席が前段のせいもあるけれど、舞台がとっても近い。お昼が半端になるので、いなりずしを買って母と二人で分けて食べたり、なんだかんだしているうちに、開演時間になりました。

いわゆる「ちょんぱ」で幕が開くと、コマ劇場独特の丸いセリが3段のひな壇状になっていて、スターさんが並んでいました。It's a Small World状態。私の目の前には榛名由梨。鳳蘭、安奈淳、汀夏子、平みち、峰さを理、麻路さき...若衆姿、娘姿のスターさんたちが、とっても華やかで、客席からも「わぁ」っと声が上がりました。
舞台が転じて、淡島千影がセリあがり、鳳蘭と日舞を舞います。淡島さんは楚々として、美しい。しかも恥らうような振りなどは、なんとも可憐。オペラグラスがなければ(...失礼!)とても私の母よりも年齢が上の方だとは思われません。

やがてお芝居は、お小姓・狸汁夢之介に扮する峰さんの舞から始まりました...美しい...話には聞いていましたが、初めて生で見た峰さんの凛々しさ清々しさに、そして、日舞の腕前に、ただただ見とれてしまいました...ふぅっ...

お芝居の筋は、きぬた城...だったと思う。今年も...の城主、狸千代:鳳蘭はいいお殿様なのだけれど、女性に目がなくて手が早いのが玉に瑕。自らを光源氏になぞらえて、お城の四方に4人の女君を囲っておられるというウワサが、母親である御台様:淡島千景の耳に届き、心配した御台様がお城の桜祭りの騒ぎに身を隠して様子を伺いに行く、というお話。御台様に先駆けて、お小姓の夢之介が、御殿女中?に扮して様子を探りに入ると、早速殿様のお目にかかって...というオマケもついています。峰さんのお女中姿が、また、キレイなこと。殿様付きのお小姓・狸吉郎はまりこさん(麻路さき)。こちらも、キレイで凛々しい。時折「こまりまちゅう」と、きぬた姫の口調になるのは、昨年・一昨年観劇したお客様にはうけるところですね。けど、初めて観る母にはわからないので、ちょこっと解説。東西南北四方の対に囲われているのは、南の対に朧月夜のお姫様、榛名由梨。東の対に新橋の芸者上がりの葵の上は安奈淳。西の対には尼姿の玉鬘、平みち。北の対には八百屋の娘の空蝉、汀夏子。狸吉郎を連れ、それぞれの女君を訪ねる殿様。宝塚の名場面集をそれぞれもじった演出がされていました。ワタシ的にやっぱりいちばんうけたのは、安奈淳の「今宵一夜、あなたの妻に...」の場面かな...それにしても、安奈淳の、婀娜っぽく粋な姿が、ハスキーな声とあいまって、ステキ。婀娜っぽいといえば、若葉ひろみの旅芸人の座長さんも。今年もやっぱりステキでした。
で。桜の宴の月夜の晩に、4人の女君が鉢合わせして、それをなんとかとりつくろうと走り回る殿様と家老とお小姓...そうこうするうちに、葵上と狸吉郎、朧月夜と家老...なんて感じで愛が芽生え、夢之介の許にも恋人の月影瞳が駆けつけて、三者三様に「愛あればこそ」を熱唱。葵上と狸吉郎...安奈さんとまりこさんの「愛あればこそ」もステキだけれど、峰さんとグンちゃん(月影瞳)の「愛あればこそ」がとってもステキ...このお芝居では、私、峰さんLOVE♪モード全開になってしまいました...
一方、旅芸人の一座の衣装係に化けてお城にしのびこんだ御台様...これまた、淡島千景と大路三千緒の二人のおばあちゃん姿が、可愛らしくて可愛らしくて..は、下っ端のお女中さんのなかの一人、ボタン:こだま愛が、どんなに周りが悪くいおうとも「殿様を信じております」といい続けるのを物陰から聞きます。
そして、殿様狸千代に見つかった御台様は、最後にお裁きをしますが...葵上と狸吉郎、朧月夜と家老はすでにラブラブだし、玉鬘尼も予言者?の弟子になることになったし、空蝉も「私は夢を見ていただけ」ってさっぱりしてるし。
そこに引きずりだされたのは、下っ端のお女中のボタン。ボタンにお仕置きをして「殿様は女好き」といわせようとする夢之介ですが、ボタンは「そんなことはありません」の一点張り。やがて、ボタンを嫁に、と狸千代に命ずる御台様。狸千代も心を改め...大団円というお話でした。
すごくいい加減なストーリーだけれども、こういう単純な展開のほうが、ウチの母のような年配の方や、宝塚に思い入れの少ない人には、肩が凝らなくていいのかも。名場面、名セリフが随所にちりばめてあるので、古くからのファンも、もとの場面と比べて笑ったり、昔を思い出したりと、何かと楽しめると思うし。なにより、感動というか、感心したのは、こんな平板なお芝居でも、自分のキャラで舞台をぐいぐいと引っ張っていく、鳳さんはじめ往年の...なんていったら失礼か...スターさんの迫力といったら...第1期ベルばら時代のスターさんたちだけれど、その頃からのファンの方が口々に「昔の宝塚はスターの魅力で見せていた」というのが、まさにそのとおりだったのかもしれないと、納得させられるほどの熱演でした。
何よりやっぱり、鳳さんのオーラのパワー。まさに座長芝居って感じで、堂々として、存在感があって、余裕もあって、やっぱり鳳さんは大スターだ!と思いました。

細かなところでいえば、源氏物語にからめていながら、女君の名前と東西南北の対応も、女君の素性や性格も、全部でたらめなのには、ちょっと引っかかったのだけれど、でも、その適当さが、ただ今源氏風に振舞う殿様のキャラに繋がっているのかなと、まぁ、いっかって気に、後からなってきました。
それと、たぶん今回も植田先生の脚本・演出だと思うのだけれど、やっぱり今回も「お仕置き」の場面が気になってしまいました。それまで、楽しくけらけら笑いながら見ていたのだけれど、終盤、ボタンが引きずりだされて竹刀で打たれる場面は、身体から血の気が引いて、気が遠くなる気分になりました。せっかく楽しいお芝居で、峰さんがステキで、すごく気分よく観劇していたのに、その峰さんに竹刀で打つのを命じるようなことをさせるなんて...ここで敢えてそこまで「お仕置き」しなくても、セリフだけでも十分なのに、若い女性を竹刀で打つなんて...母はあんまり気になっていなかったようだけど、私はこういう場面はキライです。なんだかすごくイヤ~な後味が残ってしまいました。ふぅっ...

幕間は、また、母と二人で売店をうろうろ。開演前に話をした売店のおばさんに「キレイだったでしょう?」と声をかけられて「もう。ステキでした!」と答えて、昔話に興じる母。

第二幕のショーは、楽屋の場面から始まりました。ガウンを羽織って、鏡に向かう鳳さん、安奈さん、まりこさん。そして、三者三様に、それぞれの年齢とか立場をちょこっともじった歌を歌って。そしてガウンを脱ぎ捨てて踊る...皆、とてもステキ。ただただ、タメイキが出てしまいます。
ショーの構成は、元トップのスターさんが、2曲ぐらいずつ持ち歌を歌うコーナーを、歌と踊りでつなぐ感じ。ちょっと歌って踊る歌謡ショーみたいな感じでした。
峰さんの『紫子』の歌...タイトルを忘れちゃったけど...はやっぱり感動しました。それに、安奈淳の『愛の宝石』。しっとりとして、涙が出そうになりました。
そして、最後は安奈さんのエトワールから始まる、燕尾の総踊り。皆、やっぱり今も燕尾姿がステキ。まりこさんなど、今でも、大劇場に立っていてもおかしくないぐらい、全然変わらずステキ。美しい。峰さんも、こんなことを言ったらいけないかな...若々しくてサワヤカで、ホントにステキ...今日は私は峰さんを見直した一日だった気がします...
1時間を超える長いショーだったけれど、あっという間に終った気がしました。楽しかった...

1幕、2幕を通して、客席と舞台のたいへんな熱気と一体感を感じました。この一体感は、東京宝塚劇場でも大劇場でも、久しく体験したことがないような気がします。コマ劇場の、舞台と客席の距離感を感じさせない、独特のつくりのせいもあるのかもしれないけれど、やっぱり、スターさんと観客の心理的な距離が近いのかしら。「古きよき宝塚」なんて、昔からのファンの方がよくお話されているけれど、なんとなくそれもわかるような気がしてしまいました。

それにしても、楽しかった..スターさんのオーラと、客席の熱気で、今年もやっぱりなんだかおなかいっぱいになってしまいました。

安奈さんの歌にとても感動したので、ロビーで配布していた安奈さんの歌う主題歌集のCDのチラシをもらって帰りました...本当はCDを買いたかったのだけれど、エリザベートスペシャルボックスに痛めつけられた懐がまだ癒えていないので...ていうか、まだ引き落とし前なので、つい手が出せなくて...けど、いつかきっと買うのだ!

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こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
宝塚・雪組の昔の広告もとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

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