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書き残したいこと もうひとつ

6/25(土)
夕方から母を車に乗せて東京湯河原温泉万葉の湯へ。カーオーディオは『エンター・ザ・レビュー』ライブCD。昨日のステージを思い起こしつつ...けど。実は昨日花組を観劇したのは母には内緒なのです。最近「宝塚もほどほどにしなさい」「少しは貯金もしなさい」とうるさいので、昨日は会社を午後休して東京宝塚劇場に行って、その帰りに予備校に行ったのでした。母には、会社の帰りにまっすぐ予備校に行ったことになっているのです...親に黙って学校をサボる高校生みたいね...なので、昨日の思い出に浸っていても、口に出すわけにはいきません...(苦笑)

昨日の舞台で、書き残しておきたい場面がもう一つありました。『マラケシュ』で、オリガをホテル・クーペに案内するリュドヴィークをレオンが呼び止める場面で、オリガの「ご親切にどうも」というセリフを真似るレオン:樹里さん(樹里咲穂)の口調がツボにはまってしまったらしく、春野さんが笑いを押し殺すようにソフト帽を深々とかぶり、赤い壁の建物の入り口に逃げ込むように駆け込んでいき、樹里さんが「おい!」といって覗き込むのが、すごく楽しかった...このシーンは、ネットの観劇報告などを読むと、春野さんが笑いをこらえられないときが多いようなのだけれど、これまで私が見たときは、わりと春野さん...リュドヴィークがクールに対応していることが多かったので、今日のようにすごく笑うっていうことがなかったので、印象的だったのでした。
それにしても、昨日のリュドヴィークは、笑顔が多かった...けど、リュドヴィークの笑顔は切なくて哀しい...って思うのは、私がもう何度も観劇していて、リュドヴィークの哀しみを知っているからかしら...?

最後に一人で浸りきりました...

花組東京昼公演
6/24(火)
花組公演。My楽。ほんとうに、最後の最後の花組観劇になってしまいました。
そして、今日は久しぶりに一人きりでの観劇。もちろん今回の花組公演では、初めて連れなしの観劇。しかも、1階後方A席。私がいちばん落ち着く席。けど、センターもセンター、まさにまん真ん中席だったので、ある意味落ち着かなくもあるけれど...けど、思う存分堪能し、浸りきりました。最後だし...

今日のリュドヴィークはいつになく朗らかで笑顔も多く...けどその笑顔は哀しみに満ちていました。切ない。ホテルクーペの中庭で、春野さんの歌声に、早くも涙...いつも以上の感情の高まりを感じました。リュドヴィークの感情の変化、感情の流れを、今日はこれまでで一番深く感じました...これも、一人で観劇していたから、誰にも気を遣わないで『マラケシュ』の世界に浸りきっていたからかもしれないですが...

どの場面もどの場面も、切なく切なく感じました。

リュドヴィークはオリガの思いを聞くうちに、心の中に封じ込めていたパリの苦い恋の思い出がよみがえったのかしら?
けど、それが真っ直ぐイヴェットに向かわずに、オリガに向いてしまったのは、イヴェットに対して、わだかまりがあるから?イヴェットは、リュドヴィークにとっても、昔の傷...?

歩み寄り、すがろうとするイヴェットを、軽く片腕を張るだけで拒絶するリュドヴィーク。それは、リュドヴィークの意地?プライド?けど、あの拒絶の仕方は、女の立場からは...イヴェットにとっては、大きなショックだと思う。
はじめはイヴェットを拒絶したリュドヴィークだけれど、傷ついたイヴェットに差し出した腕を、今度はイヴェットから押しとどめられてしまう...イヴェットは、自分の中に残るリュドヴィークへの未練と闘っているのだと思う。切ない...このときのイヴェットの歌に、涙があふれました。

リュドヴィークはやはりイヴェットを愛していたのね...最初に大劇場で『マラケシュ』を見た後に、ネットの掲示板で「リュドヴィークはまだイヴェットを愛していた」という書き込みを見て、そうかしら?と思ったのだけれど、今日はわかる。納得できた。リュドヴィークは、イヴェットへの思いを胸にしまって生きてきたのだわ...
幸せになってほしいと願ったイヴェットが、落ちぶれてすさんだ心を持て余すようにして目の前に現れたとき、素直に受け入れられなかったリュドヴィーク。イヴェットも、ずっと思い出を抱きしめていたリュドヴィークに再会したのに、素直に喜べない...それはやはり、今の自分の姿に負い目があったからなのでしょうね...
最後に素直さを取り戻したリュドヴィークとイヴェット。けど、イヴェットを受け入れようとしたリュドヴィークを、今度はイヴェットが拒絶する...リュドヴィークへの思いを断ち切ってしまう...哀しいな...

ギュンターは、金のバラを追い続けるうちに、バラだけでなくイヴェットを追うようになったのではないかしら...? って、今日のまゆちゃん(蘭寿とむ)の演技は、そう思わされました。私が観てきた限りでは、まゆちゃんのギュンターは、だんだん醒めた狂気へと変質していったように思われます。静かな狂気ともいうかしら。それが、ギュンターの影に怯えるイヴェットと呼応しつつ、クライマックスに向けて
けど、ギュンターは、なぜバラはリュドヴィークのところにあってことを知ったのかしら?

「パリになんか、行けるはずがないじゃないか」という言葉は、レオンに向かって言っているけれど、それは同時にリュドヴィーク自身に言い聞かせているのだと思いました。最初にこのお芝居を見たときは、気づかなかったけれど、今はハッキリそう思います。レオンは『マラケシュ』の世界の中では、この一言のためだけに生かされていたのかしら...?

金のバラは、華やかなパリの思い出の象徴。そして、執着し続けた愛や夢や、もろもろの思いの象徴。リュドヴィークは金のバラを、オリガの手に渡ることを期待して、マラケシュの門に置いたのかしら?
リュドヴィークはこの金のバラはオリガの手放したものと同じだと、知っていたのかしら?だから、オリガの手に戻るべきだと思ったのかしら?
オリガはなぜ、素直に金のバラを受け止めたのかしら?疑いや葛藤はなかったのかしら...?

そもそも、このお芝居の中でのオリガの存在って、何だったのかしら...?
オリガはすごく難しいヒロインだったと思うのだけれど、ふうちゃん(ふづき美世)にはもう少し頑張ってもらいたかったな...イヴェットがキッパリ過去を捨てて立ち直ったことを、なんだかよくわからなかったけれど、見ている私たちはなんとなく納得して受け入れたように。オリガの存在の意味を、私たちが納得できるような何かがほしかったな...もちろん、ふうちゃんは健闘したと思うけれど...

スポットの、円錐形の光の中で、空を見上げるリュドヴィークの姿を見て、なぜだか鉄腕アトムを思い浮かべてしまいました...なんとなく、そんなイメージ。なぜかしら..?
あの場面でリュドヴィークは、クリフォードのもとへと、時空を超えていったのかしら?
クリフォードの存在は、大劇場で最初に観たときから、ほっとする気持ちになりました。それは変わらない。寄る辺ない人物ばかりが登場する、浮遊感ただようマラケシュの世界中で、唯一地に足をつけた人物とでも言うのかしら...最後にクリフォードの場面があるから、幻のような『マラケシュ』の物語の世界から、私たちは現実に舞い戻ってこられるのではないか...正直言ってよくわからないストーリーを、安定した気持ちで終えることができるのではないか、と思ったりもします。

クリフォードは、ほんとうにゆみこさん(彩吹真央)のイメージにぴったりでした。ていうかこの作品は、主要な役のほとんどすべてが出演者のイメージと合っていたので、だから、ストーリーが理解しづらくても、この世界に入り込みやすかったのかもしれません。

大劇場でのリュドヴィークには、過去を押し隠す大人の雰囲気が強調されていたけれど、東京では「寄る辺なさ」がより前面に押し出されていたような気がします。どちらかといえば、私は、東京でのリュドヴィークのほうが好きだったかもしれない。

幕間には、せっかくなので、公演特別デザート「砂漠のバラ」を食べてみました。オレンジジュースにゼリーが入ったような...食べる、じゃなくて飲む、かも...それに、デザートローズをイメージしたメレンゲ菓子がついてきました。メレンゲ菓子はもったいない気がして、食べずに持ち帰りました...公演の記念、です。

『エンター・ザ・レビュー』の幕開けの、ピアノの鍵盤状の階段とそれに続くライトは、どこまでもどこまでも、空の彼方までも続いていくような、そんな錯覚に陥りました。まさに「夢のような」わくわく感。自然と気分が浮き立ってきます。
席が真ん中だったので、銀橋のセンターの春野さんは真正面。双眼鏡を構えると、あまりに目の前なので、思わず照れて、うつむいてしまいました...春野さんからは見えるはずないのにね...(苦笑)
今日のエトワールの春野さんは、ロングのストレートの鬘。私はこのパターンがいちばん好き。大好きなパターンで締められて、とってもシアワセ。
銀橋に出てのセリフでは、客席を見て「まぁ、ステキな方。私も頑張らなくちゃ...」と。今日はだれが観劇しているのかしら...?

と思ったら、樹里ぴょんピエロが
「今日は元月組トップスターの剣幸さんが観劇されています」とのこと。え~っ、見たい!会いたい!
続けて
「ワタシ、剣さんがトップのとき研一でした。今日はサヨナラ公演の『川霧の橋』やります」
と言って、主人公とヒロインが...名前、忘れました...舟で別れていくシーンの物まねをしました。相手の名を呼びながら、銀橋を後ずさり......すごく受けたのだけれど、樹里ぴょんは照れちゃったのかな?緊張しちゃったのかな?その後の振りとか歌詞とかを忘れちゃったみたいで、あせってる樹里ぴょんを桜乃彩音ちゃんが横でリードしてあげてるみたいなのが、微笑ましかったです。

このショーでは、春野さんも、樹里さんも、多彩な魅力を発揮していました。
宝塚のときと、樹里ぴょんも春野さんも、ずいぶん変わった気がします。変わったというか、手の内に入れた、という印象です。このショーを見る私の目も慣れてきたのかもしれないですが。

今回のショーは、ほんとうに華やかで格好良くて。宝塚らしくて、花組らしくて...どのシーンも目が離せない。目が釘付け、っていう感じでした。私はこんな花組が観たかった。こんな春野さんが見たかった。そして、何度でも見たくなりました...中でも気に入っているのは、プロローグの黒燕尾、アフリカのシーン、ミッドナイト・シティの場面、アランフェス。そして、フィナーレ。
フィナーレは、ほんとうに好き。格好いいし、なんとも穏やかな、いい気持ちになります。欲をいえば、もっと春野さんにふうちゃんを見つめてほしい。そういう演出...振り付け?...かもしれないけれど。相手役さんを見つめる春野さんの、愛に満ちたあたたかな眼差しもすごく好きだから...

今回の花組公演は、こんなに一つの作品に、一人の人物に入れ込んだのは初めての経験でした。『マラケシュ』に浸りきった日々でした。けど、終わってしまった...もう、リュドヴィークに会えないと思うと......

ブロードバンド...決意しましょ!

6/23(木)
次の花組公演の制作発表があったというニュースが、宝塚歌劇団の公式ホームページに掲載されていました。制作発表に出席していたのは、春野さん(春野寿美礼)とふうちゃん(ふづき美世)のほか、ゆみこさん(彩吹真央)とまゆちゃん(蘭寿とむ)と、それにゆうちゃん(真飛聖)。ゆうちゃん、いよいよ花組生として始動なのだな....と思うとちょっと感慨深いものがあります。ゆうちゃんは、星組でトウコちゃんの下でいっぱい吸収して、今度は花組で春野さんの下でいろんなことを学ぶのかな...したら、大スターにならなくちゃねって感じ。

そのニュースで、次の花組公演はNTT西日本/東日本フレッツシアターだってことも知りました。ってことは、この公演前後でFLET'Sに申し込みをすると、いいことがいっぱいあるということよね。劇場ご招待とか、トークショートか。いま、私の自宅はまだブロードバンドではないのだけれど、この機会にブロードバンドになるのだわ...決意しましょ!

春野さんのデザートローズ

6/22(水)
お仕事の合間に三井住友VISAカードのサイトを見に行ったら、春野さん(春野寿美礼)の『My Favorite』というページが更新されていて、デザートローズの写真が載っていました。
春野さんが持っているというデザートローズは、東京宝塚劇場2階売店に飾ってあるデザートローズとは少し色も形も違っています。砂漠の砂と風と水が造り上げた自然の造形だから、いろいろと違ったものができてくるのかしら。
春野さんは、小ぶりのデザートローズを公演中はずっとポケットの中に入れているのだそうです。お守りみたいなもの。けど、パワーストーンのひとつだから、きっといいことがあるはず。なんだか素敵なエピソードだなって思いました。

お夕飯を食べながら、花組『VIVA』のビデオをみました。これは、タモさん(愛華みれ)のサヨナラ公演ではなかったかな?やはり、サヨナラらしく、フィナーレがとても印象的なショーです。白い衣装のタモさんが男役さん4人...チャーリー(匠ひびき)、樹里ぴょん(樹里咲穂)、春野さん、あさこちゃん(瀬奈じゅん)...と絡んで踊るシーンは、とても格好いい。長身で踊りがシャープなチャーリーと樹里ぴょんがリードするからかしら?そして、大階段から降りてくるみどりちゃん(大鳥れい)の表情が、なんともいえずいい感じでした。最後に、銀橋のセンターに立つタモさんも、きれい。スパンコールをレースのように施した、やわらかい生地の衣装...こういうお衣装のことをなんと呼ぶのかわからないのだけれど、こういう夢々しいお衣装がとても似合う人だな...っていつもながら思いました。
ショーは『ノバ・ボサ・ノバ』とか『サザンクロス・レビュー』みたいな、華やかで派手派手しいシーンもあれば、白燕尾の男役さんが歌い継いでダンスをする...なんて形容すればいいんだろう...スタンダードっぽいシーンもあったりして、結構変化に富んだショーっていう印象です。でも白燕尾の『Night and Day』のシーンは、ほんとに格好いい。最初に歌う春野さんも素敵だけれど、最後に出てきてセンターで踊るチャーリーがとにかくカッコいい。
春野さんと樹里ぴょんが二人で掛け合いで歌うシーンもあって、ちょうど今の花組公演で、春野さんと樹里ぴょんの掛け合いを何度も見ているので、ちょっと不思議というか、感慨深い気がしました。
この頃の花組には、みほこちゃん(彩乃かなみ)も渚あきちゃんも、ふうちゃん(ふづき美世)もまあちゃん(舞風りら)もいて、こんなに娘役トップさん候補が揃っていたんだ...ていうか、こんなに大勢が娘役トップさんになったんだ...と思って、それも少しビックリしました。
それと、フィナーレのエトワールが春野さんなのも、見どころです。ワタシ的には。なので、このビデオは途中で席を外さないで、しっかり最後まで見ることにしています。トップさんになる、ほんの少し前だけれど、なんとなくまだ「若手」のイメージが抜けきれてなくて、かわいい。
そんなわけで、今日は最後までシッカリとビデオ鑑賞をしてしまったのでした。

「惜しい」以外の言葉が浮かばない...

6/21(火)
仕事中、なんとなくとあるサイトを見ていたら「ガイチさん辞めないで...」という書き込みを目にして。ビックリして宝塚歌劇団の公式ホームページを見にいったら、やっぱりアクセスが集中しているらしくって、全然サイトをみることができませんでした。
なので、他のサイトを適当に回ってみると、どうもやっぱり、次の宙組公演でガイチさんが退団するのは事実らしい...このところしばらく、宙組との共演が続いていたけれど、宙組は組長の美郷真也さんも、トップのたかこさんも同期だから、せっかくの退団公演はやっぱり宙組が幸せなのかしら...
ガイチさん。私が見た限りでも、渚あきちゃん、kohちゃん(汐風幸)、ちずさん(美々杏里)、いろんな同期に「同期からのお花」を送り続けてきて、そのたびにお別れの涙を流していたけれども、今度はご自分の番になってしまうのですね...歌も踊りもお芝居も上手で、人柄もとっても温かくてやさしくて。話題も豊富で楽しくて。そんなガイチさんが退団してしまうのは、やっぱりとっても寂しくて「惜しい」以外の言葉が浮かびません。

大きな怪我をされて、一度はあきらめかけたという宝塚の舞台に再び戻っていらして。けど、その宝塚の舞台を今度は永遠に去っていくことになるのですよね....なんとも、なんとも言いがたい思いです。

でも、ご本人が決意されたことだし。サヨナラのそのときまで、そして、その次の新しい世界に向けて「あたたかい声援」を送らなければ、と思います。

あまりに幻想的な...

6/20(月)
昨日の観劇後、あまりにハードに遊んでしまったので、今日は一日グッタリしていました。

夜中...のような気がするが...ふと目を覚ましてスカイステージをつけると、ちょうど『ステージインフォメーション』を放映していました。
リュドヴィークの金茶のスーツ姿が闇に浮かんで、それがあまりに幻想的で、気が遠くなりそうな感覚に陥りました...

幸せ...それは宝塚歌劇を観ることです!

デザートローズ
6/19(日)
前に通っていた予備校でのお友達、カブちゃんと一緒に、夜の部を観劇。カブちゃんには既にチケットを渡してあるので、今回も現地集合。カブちゃんは先週の土日に続いて2回目の観劇です...私は通算4回目...(苦笑)

昼の部の終演間際に日比谷シャンテB1のキャトルに到着したので、手早く花組公演フィナーレ柄のポストカードと花組リングノート、TCAスペシャルの舞台写真を選んでレジに並びました。すると、みるみるうちに昼の部を観劇したと思われるお客さんが店内にあふれてきました。こないだ売り切れだった春野さんのポスターをレジで問い合わせてみると、レジの裏側にたくさん保管されていたので、それも購入しました。ブルーのストライプのスーツにソフト帽を胸に抱えた写真です。とても素敵です...

支払いを終えて劇場前に向かうと、まだ開場前で、数人のお客さんがたむろしていたので、私もその中に混じって扉が開くのを待っていました。待つこと数分。
「本日はご来場ありがとうございます。ただ今より夜の部を開場いたします」
のご挨拶に迎えながら場内へ。そして直ちに2階ラウンジの売店レジへ。
なぜ今日こんなに早く来たのかというと、売店のレジにおいてあるデザートローズの写真を撮りたかったからです。売店のお姉さんに「写真とってもいいですか?」と聞いたら、とても気持ちよく「どうぞ」といってくださったので、デジカメのシャッターを2度、3度。思わず夢中になってしまって、購入したビールの代金を払い忘れるところでした...苦笑...

今日は再び2階席からの観劇です。でも、2階席からのほうが、舞台全体が大きく、きれいに見えるのかもしれない...

少し甘い春野さん(春野寿美礼)の開演アナウンスともに、今日も舞台の上には『マラケシュ』の世界が広がりました。
リュドヴィークは毎日違う人生を生きているのだ...と思います。見るたびに異なるリュドヴィークの印象。でもそれは、リュドヴィークを見つめる私の心が日によって異なっていて、それがリュドヴィークの姿に映し出されているのかもしれない、とも思います。
今日のリュドヴィークは、なんとなく、私にとっては冷たい印象...

春野さん演じるリュドヴィークは、ただ歩く。ただ佇む。ただそれだけで何かを感じさせてしまう。それだけで絵になる。春野さんはつねに真ん中で皆の芝居を受ける...座長芝居ってこういうカンジかなぁ...宝塚のトップスターさんはこうでなくっちゃっていう気もするな...

オリガが身体を寄せても、背中に腕を絡ませても、リュドヴィークはポケットに手を入れたまま、淡々と問いかけに答えるだけ。その姿がクールで、かっこよくて。けど、オリガの立場に思いをいたすと、胸がしめつけられそうな思いになります。
それがなぜ、何がきっかけで、オリガを抱きしめてしまったのかしら...?

前回も思ったけれど、『マラケシュ』のフィナーレは収まりがいいと思いました。お芝居の終盤から自然につながって、余韻を残して終る...

幕間。まずはカブちゃんと二人で「いいわぁ...」と崩れ落ちる。そして、2階のラウンジの売店に、本物のデザートローズを見にいきました。
ビールを飲みながら「イヴェット、やっぱり死んでなかったよね...?」と、二人の共通の友人のえりこさんの発言以来の疑問を投げかけたら、「え?死んでないでしょ。だめだなぁ~」と、カブちゃんにあきれられてしまいました。だって...人間関係がややこしいのですもの...

もう一つのえりこさん発言「結局女が優柔不断だからいけないのよ」...を巡っては、「それじゃ実も蓋もないでしょう」「でも、結局そういうことなんじゃないの?」と、二人で喧々諤々の議論...

ショー『エンター・ザ・レビュー』は、華やかで、まさに春野さんの花組の、花組らしいショーって感じ。そして、とても充実した印象があります。

今日は宝塚友の会の優先公演だったので、春野さんのエトワールのときには、
「宝塚友の会のみなさ~ん、最後まで楽しんで言ってねぇ」
というアドリブが入りました。

また、樹里ぴょん(樹里咲穂)のコメディアンは
「樹里ぴょんです。
 宝塚友の会です。(友の会優先公演です、かな?)
 最後の公演だというのに、役がコメディアンとです。
 でも、この役結構気に入っているとです」
と。「ヒロシです」の物まねをしていました。

「ミッドナイト・シティ」の場面では、舞台の真ん中でよく動く春野さんの姿に...カブちゃんは、春野さんの「可動域の大きさに感動した」と表現していたが...タカラジェンヌさんはよくフェアリーと例えられるけれど、この春野さんの姿はまさに「妖精」だなって思いました。
銀橋に足をかけて歌うところでは、春野さんはすごく格好いいけれど、ずっと客席を向いていて銀橋を走り抜ける組子さんたちをあまり見ない。いつも。組子さんでなく客席を見るのは、春野さんの価値観なのかな...けど、この場面は組子さんたちを見てほしいかなって気もしました。
樹里さんとはとても仲よさそうな印象があるけれどもね。

東京公演では、初舞台生ロケットの部分の演出が、まゆちゃん(蘭寿とむ)が主題歌を歌い、センターで踊る、そんな場面に変わっています。この日は父の日だったためか、まゆちゃんが、ロケットの「お父さん」になってしまって「お父さん、頑張る!」と言いながら踊っていました。この場面も、楽しいな...

また、ショーでは桐生園加のますますシャープなダンスが目を引きました。そのかちゃん、ますます格好いい男役さんになってほしいなぁ...

朝夏まなとの存在感が大きくなったのも、注目。やはり、新人公演での主演経験が、いい意味で変化として現れたのかしら?それとも、タカラヅカニュースの映像とかを見たから、私がとくに意識するようになったのかしら?どちらにしても、これからとっても楽しみだな...って思います。

フィナーレの後は、春野さんの舞台挨拶。けど、ごくフツーに
「本日は宝塚友の会優先公演においでくださり、ありがとうございました」
といった内容でした。

終演後は有楽町のガード下で、ビールと焼き鳥で今日の花組公演を振り返る私たち...こんなことをしていていいのか......隣には「どうしたらシアワセになれるかなぁ...」と嘆く就活中の女子大生たちが。思わず二人で声をそろえて「それは宝塚歌劇をみることです!」とキッパリ言い切ってしまいました......バカな大人たちです...

紫...???

6/18(土)
今月も後半に入って『宝塚こだわりアラカルト』のテーマが変わりました。6月後半から7月前半にかけてのテーマは「」。
私にとって「紫」といえば、印象に残っている場面は、おととしの夏の花組公演『レビュー誕生』の春野さん(春野寿美礼)の紫の軍服。白いフワフワの縁取りがついて、ダンスも素敵で、格好よかったな...したら、案の定。春野さんの紫の軍服のシーンが登場しました。やっぱりね...私以外の人たちもみんな、ステキって思ってたわけね...と納得。

他にも、月組『ジャズマニア』のフィナーレで、たーたんのソロでまみさん(真琴つばさ)、タニちゃん(大和悠河)などが踊るシーン...そういえばここも白と紫のお衣装だった...とか。星組『花の業平』の冒頭の宴のシーンとか...そういえば、ここでもたーたんは紫のお衣装だった...母とふたりで「たーたんは紫とかラベンダーとか、よく似合う人だったね...」としばしタメイキ。

ちょっと意外だったのは、花組『マノン』のカジノのシーン。あさこちゃん(瀬奈じゅん)と蘭とむちゃん(蘭寿とむ)のやりとりの場面なのだけれど。ここは、あさこちゃんも熱演だし、蘭とむちゃんもまだ学年が若かったのに余裕って感じで、いい場面ではあるのだけれど...紫はどこ?蘭とむちゃんの軍服は赤い上着だし、あさこちゃんも、黒と赤のお衣装に見える...どちらかが紫だったりするのかしら...???ちょっとナゾの残る「紫」特集でした。

タマオさんの存在感と華やかさに...

会社の帰りに予備校で講義を受け、夜遅くに帰宅。
自分の部屋に戻ってスカイステージをつけたら、ちょうど花組『ダイアモンド・アイズ』を放映しているところでした。これは、チャーリー(匠ひびき)のサヨナラの、大劇場と東京公演の間で上演されるはずのショーだったのだけれど、チャーリーが急病で休演になって、急遽、同じ公演で退団する楓沙樹と貴月あゆむが中心になって開催されたものです。噂には聞いていたけれど、映像は初めて見ました。

楓沙樹。タマオさん。正直なところ私はこれまで、あんまり意識して見ていたことはなかったのですね。たしかリカさん(紫吹淳)のベルリン公演でところどころ出てきてキレイなダンスの人だなぁって思ったり、花組の『レビュー99』でロケットのセンターで、すごくキレイで素敵だなぁ...とか。そんな程度。でも『ダイアモンド・アイズ』を見て、認識を改めました。男役さん、女役さんを従えて、すごく格好いい。歌いながら客席から出てくるのも、すごくキマッってる。貫禄があるっていうのかな。余裕があるっていうのかな。大人の雰囲気で、とってもステキ...ほかにいい言葉はないものか...トップさんが出演しないぶん、舞台に派手さには欠けるのかもしれないけれど、タマオさんの存在感と華やかさは、公演の中心として遜色ないと思いました。
タマオさんのほかにも、男役さんも女役さんも、ダンスの上手い人たちばかりが出演しているので、そういう点でも見ごたえがあります。まーちゃん(舞風りら)ととしこちゃん(鈴懸みゆき)が同じ舞台で踊っているのも、この頃の花組では当たり前だったのだと思うけれど、今思うとなんか贅沢な気がします。

こういう映像に出会ったとき、もっと早くからナマのタカラヅカを観ていればよかった...と、心から思います。

私も幸せ...

6/16(木)
東京宝塚劇場で2度目、大劇場を含めると3回目の花組観劇。今日は会社を休んで、平日の昼公演です。前回の観劇から2週間以上も間があいてしまっていたので、またリュドヴィークに会えると思うと、うれしくてたまりません。

トキメク心を抑えつつ、抑えつつ、日比谷に到着したのは13時少し前。劇場の隣の日比谷三井ビルの地下のまい泉で、カツサンドといなりずしのお弁当を購入しました。前回観劇したときに、劇場内でこのお弁当を食べている人がいて、おいしそうだな....と思ったので、今回はぜひこれを買って食べよう!と思ったのでした。したら、温かいお味噌汁がカップに入ってついていたので、なんだかトクした気分です。

劇場前の階段を上って地上に出てみると、チケットを手にした女子高生がたくさんたむろしていました。日生劇場のほうからも、別の制服をきた女子高生が次々とやってくるし。今日は修学旅行の団体デーなわけなのですね。私はこれまで土日や平日も夜の観劇が多かったので、修学旅行生と一緒になるのは初めての体験です。修学旅行生の多い日は、いつもと違う盛り上がりがあると聞きますが...期待と不安の入り混じった気分で、女子高生の群れをかきわけ、かきわけ、劇場入り口に向かいました。

客席に入る前に、まずは2階のラウンジで腹ごしらえをと思い、ビールを注文しようと売店のカウンターに...したら、そこに、本物のデザートローズが置いてあったのです。お芝居の中でリュドヴィークが「高く売りつけて」いる、あの、砂漠のバラ。これって実在するものだったのですね...びっくり。ほんとうにバラの花のような、繊細な感じがして、とてもきれい。お会計を忘れてしばし見入ってしまいました。

デザートローズ(本物)
砂漠の水と砂の結晶。パワーストーン
・どんな厳しい状況でも冷静を保つことができる
・同じ環境にある人と助け合うことができる

今日は『マラケシュ』では初めて1階席での観劇です。1階後方下手のA席。私はなぜかこのあたりで観劇する機会が多いので、やっぱりなんだか落ち着く気がします。
お友達のえりこさんは、夢見る瞳をくるくるさせながら、すでに座席にすわっていました。ほんとに楽しみで楽しみでたまらない様子。3年前、私が初めて大劇場の客席に座って緞帳の上がるのを待っていた、あのときのワクワクする気持ちを思い出します。どうか、今日の舞台が、えりこさんの期待に十分こたえるものでありますように....

3年前のあの日と同じように、少し甘い春野さん(春野寿美礼)の開演アナウンスがあって、緞帳が上がりました。私たちの前方のS席でいつまでもザワザワしていた女子高生たちも一斉に静まりかえります...ほっ。

今日のリュドヴィークはいつにもまして虚無的。ため息交じりの、放り投げるような話し方。突き放すような笑いをこめた声。目の前の現実には何も関心がないかのような振る舞い。どれひとつを見ても聞いても、心の中に切ない思いがじんわりと広がってきます。リュドヴィークの人間像としては、大人の包容力もよいけれど、「孤高」を追求するのも悪くないかも。
そんなリュドヴィークも、ムッシュ・コルベットの一人娘ソフィアを見下ろす眼差しは優しく穏やか...その眼差しもまた、魅力なのだけれど...世の中から切り離されたようにして生きているリュドヴィークにとって、まっすぐに大切に育てられたソフィアの存在は、ひと時の心の安らぎだったりするのかな...と思います。
ホテル・クーペの中庭でデザートローズを空にかざす姿は、『Le Cinq 』にも写真が載っているけれど、ほんの一瞬。それに、そんなに上に掲げないときもあるから、この横顔が見れた今日は、ちょっとラッキーな気分です。そんなリュドヴィークの姿も、切ない...どのひとつの表情も見逃したくなくて、双眼鏡が手放せません。
回想のパリのシーン。ワレンコフ家の金のバラを巡って人々が動き回っている頃、リュドヴィークは螺旋階段の上で、一人で空を見上げたり、興味なさげに人々を見下ろしたりしている...そのせつない表情がたまらなくて、双眼鏡がクギヅケになってしまいました。今までの2回の観劇では気づいていませんでした。今日、1階席で視点が変わって気づいたのかな...ていうか、この場面の展開に慣れてきたので、他を見る余裕ができてきたのかもしれません。
螺旋階段の上で。金のバラを巡る騒ぎとは隔絶された場所で、リュドヴィークはイヴェットを思っていたのかな...手の届かない花・イヴェットに恋してしまった自分をはかなんでいたのかな...螺旋階段の下の人々を興味なさげに見下ろしていたリュドヴィークが、やがてバラを巡る渦のなかに巻き込まれてしまう。まさに「運命のいたずら」だわ...

回想のパリで、もう一つ気づいたことがありました。失意に打ちひしがれるオリガ・ふづき美世と出会ったクリフォード・彩吹真央が、なんともせつない表情をしているのですね。そして、なんともいえない色気を滲ませている...ゆみこさん(彩吹真央)って、こんなにも色気のある人だったとは...これまで気づかなかったのは、不覚!でした。
クリフォードからは、優しさやあたたかさ、一途な思い、安らぎ...リュドヴィークとはまったく異なるもの...そんなものを感じていたけれど、それだけではなかったのですね。ゆみこさんの描くクリフォードは魅力的な男性。だけど、喪った過去への思いに囚われているオリガには、それが見えていないのですね...クリフォードが砂漠に発つまで、オリガは正面から向き合ったことがなかったのではないかしら...?

クリフォードがオリガを呼ぶ声は、リュドヴィークには聞こえたけれど、オリガの耳(心?)には届いていたのかしら...?

でも、リュドヴィークはなぜ唐突に「パリに行こう」と言い出したのかしら?そしてまた、どうして急に「行けるわけないじゃないか」というようになったのかしら...?
それにしても、レオンの存在って、「パリになんか行けるはずがないじゃないか」とリュドヴィークがつぶやくために、そのために必要な存在?って気がしてしまいました。
専科の萬あきら、京三紗も。レオンを巡る人々は皆、舞台の背景のために必要な人々?

『マラケシュ』は見るたびに、新たに気づくことも多いけれど、新たな疑問も増えてくる。わかるようになってきたと思うと、また分らなくなってくる...不思議なお芝居。けど、思う存分、世界に浸れる。まさに、オギーマジックです。
ラストも、お芝居から自然につながって、心の中に余韻が残る...この終わり方はなんとなく好きだと思います。けど、サヨナラみたい。一人去り行くのが男の美学ってことかしら....?

幕間は、えりこさんを連れて2階の売店のカウンターまで、デザートローズをもう一度見にいきました。えりこさんも「実在するのね...」といいながら、しみじみと眺めていました。
売店で買った飲み物を手に、二人で筋書きのおさらいをしました。えりこさんは、回想のパリのシーンの人間関係を、ややこしいといいつつ、キッチリと押さえていたので、思わず感嘆!でした。けど。、ギュンターのことはよくわからなかったみたい。「金のバラを求めてイヴェットを追い続けている人」と説明しながら、あれ?ギュンターはなぜ、金のバラが最後にリュドヴィークの手に渡ったことを知ったのかしら...?って思いました。
結末の話をしていると、えりこさんが「イヴェットは死んじゃったでしょ?」という。あれ?イヴェットって、リストカットはしたけど、死んじゃったんだっけ...? と。3回も観たのに、急に自信がなくなってきてしまいました。どうだったっけ...?

客席に戻ってまだ時間があったので、えりこさんが「舞台を見たい」というのに付き合って客席最前列に。そのまま振り向いてみたら、意外と客席を隅々まで見渡せるのでびっくり。ほんとに大きくてきれいな劇場だなぁ...舞台の上からこの客席を見おろすっていうか、見上げるっていうか、見ることができたら、きっとすごく幸せな気がするな...

後方の自分たちの席に戻る途中で、反対側から歩いてきた女子高生をつかまえて、
「どこから来たの?」
と聞いてみました。したら
「横浜」
ということ。
「横浜のどこ?なんて学校?」
って聞いたら、
「スイリョウ」
とのこと。さらに聞くと、中高一貫教育の学校で、毎年1回観劇会があって、今日は中学から高校まで全校生徒で観にきているとのこと。学校行事で宝塚歌劇に連れて行ってもらえるなんて、いい学校だ...それに、想像以上にお行儀のいい女の子たちだったし。いい学校だ...

第2幕のショー『エンター・ザ・レビュー』の幕開きは、暗転の舞台にピアノの鍵盤をイメージした階段の下から順に明りがついて、そのまま天井まで明りが続いていくところで、高校生たちから歓声が上がりました。
そして、階段状に黒燕尾の春野さんが現れたところで、また大歓声。
春野さんは、これまで見たことのないほどの、満面の笑みで階段を下りてきました。舞台上の燕尾の男役さんたちも、皆、楽しそうにニコニコ笑っています。とても、和やかで楽しいプロローグの始まりでした。修学旅行生さんのいる日の舞台はノリが違うって、こういうことなのね。

このプロローグは、春野さんがもともと身に纏っている、明るく華やかで、けどふんわりやわらかな雰囲気が、とてもよく表現されていると思います。

プロローグの最後、女役のエトワール姿の春野さんが銀橋に出て
「まぁ、修学旅行生さんたちぃ?
 若いっていいわねぇ~」
場内が爆笑に包まれました。けど、彼女たちは修学旅行じゃないんだな...観劇会なんだな...

続く樹里さん(樹里咲穂)のコメディアンのシーンでも。樹里さんが
「あ~。修学旅行生だ~」
といいながら、下手側通路をずんずん走ってきて
「どこからきたの?」
と、一人の子の声をかけました。
高校生が
「スイリョウ」
と答えると、樹里さんが
「スイリョウ?」
高校生さんたちは、もう、大歓声。けど、ちょっと後ろまで来すぎちゃったみたいで、
「ヤバイ、ヤバイ」
といいながら、前方に走って、それから上手側の階段を駆け上がっていきましたが...かなりギリギリ。アセアセって走っていく姿が、なんともかわいかったです。

サーカスの場面は、クラウンの春野さんからバラを受け取ったふーちゃん(ふづき美世)がすごくイヤイヤ踊っているところが、なんだかよかった。この場面、愛想を振りまいて、春野さんにも満面の笑顔のときもあるのだけれど、ん...どっちのほうがいいのかな...?

カーテン前のジプシーの歌を歌うゆみこさんに、いつにもまして色気を感じてしまうのは、『マラケシュ』でクリフォードの色気に気づいてしまったからかしら...?

フィナーレの大階段でのダンスは、見れば見るほどいい場面だと思います。華やかだけど落ち着いた大人っぽいお衣装も、ドラマチックな音楽も。春野さんの歌はもちろんだけど、歌っていないところもいい。春野さんが舞台上に、ふーちゃんと男役さん、女役さんが大階段に並んでいる、最後のダンスシーンの始まりのところ。これまで2回の観劇ではあまり感じなかったのだけれど『歌劇』の舞台写真を見たときに、すごく素敵だと思いました。今日、1階席から観てみて、やっぱりこのシーンはすごく絵的に素敵だった...こういうところが、2階席から観たときと、1階席との大きな違いなのかな...

今回のこのショーは、レビューの原点を振り返るとかっていうことで、いろいろなシーンで構成されています。最初はあまりに多彩すぎて、戸惑い気味だったのだけれど、さすがに3回めともなると、これにも慣れてきました。今回のショーは、歌もダンスもレベルが高くて、安心して見ていられます。
それにしても、春野さんは、今回のショーではほんとうによく踊っているなぁ...と、何度見ても思ってしまいます。そのためか、心なしかやせた?って気もしないではないです。お芝居でのスーツ姿が、なんとなく上着が身に添わない気がするのも、そのせいかしら...?と心配になってしまいますが...

パレードも終って緞帳が下りて。隣に座っているえりこさんの瞳には、開演前と同じ、夢見る星が輝いていました。第一声は「よかった~♪」
私も、えりこさんの長年の夢、宝塚観劇がかなって。しかも、えりこさんの夢が壊れなくて、ほんとによかったと思いました。

「誰が気に入った?」と聞いたら「あの、女優さん」との答え。イヴェット。遠野あすかちゃん。
「お芝居が上手だと思うの。歌も上手だし...ショーでもずいぶん歌ってたよね」
えりこさん、初めてなのに、お芝居の筋もほぼわかってるし、お芝居とショーと、ちゃんと出演者の見分けもついていたし。なかなか優秀!

宝塚歌劇を初めて観る人とご一緒するときは、楽しんでもらえるかどうか、宝塚歌劇をどう受け止めてもらえるか、ほんとうに心配なのだけれど、えりこさんの表情を見ると、心から楽しんでもらえた様子。ほんとうによかった、と、とっても幸せな気持ちになりました...もちろん、リュドヴィークに再会できた喜びもあるけれど...(笑)

ジェンヌさんは内弁慶?

6/15(水)
クイズヘキサゴンにリカさんが出るらしい...と聞いて、朝、タイマー録画を仕掛けて出かけました。

帰宅後、夕食を食べながらビデオを見てみたら、少し前の「元男役スター大会」のときとルールが変わっていました。出演者が18人に増えて、最初に筆記テストを受けて順位を決めるようになっていました。
リカさんは、18人中12位の成績。まぁ、そこそこいいとこ、といったところでしょうか?

その予選の順位をもとに3チームに分かれていろんな形式でクイズ合戦をするのだけれど、最後は予選の成績のよかったほうから一人ずつ順番に答える「勝ち抜け」方式に。

なかなかリカさんが出てくる番にならなかったのだけれど、終わりのほうになって漸く登場。その最初の問題は、

「風林火山」の旗印で知られた戦国時代の武将は誰でしょう?

これは楽勝!と思ったら...「もっとやさしくしてください」とリカさん。かわいい♪けど、司会の島田紳介に「お言葉を返すようですけど、いま、相当レベル下がってます」といわれてしまっていました...

次の「中村勘三郎の襲名前の名前は?」の問題は、対戦相手の三原じゅん子に先を越されてしまって。

その次の問題は、

「白鳥の湖」「くるみ割り人形」で知られるロシアの作曲家は?

さすがに、リカさんこれはできなくちゃ...とハラハラしながら見ていたら、さすがにこれは正解でひと安心。
「チャイコフスキー」と答えるときに、目を見開いて上目遣いをしていたのが、すごいかわいかった。ブルーのホルターネックのワンピースも涼しげでかわいらしかったし。

けど、この前のスカステの、振り付けの羽山紀代美先生との対談では、元気にたくさん話していたのに、この番組ではおとなしくて、クイズに答えるとき以外はほとんど声が聞こえてませんでした。思えばタカラジェンヌさんて、OGとして宝塚の舞台や番組に現れるときはたくさん話すけれど、そうでないときはおとなしい人が多いかも...お上品といってもいいかもしれないけれど...タカラジェンヌさんって、基本的に内弁慶なのかしら...?

清く うつくしく...?

6/14(火)
夜食を食べながら少しだけ見ようと思って、少し前に録画した『宝塚歌劇「エリザベート」パネル展プレミアムトークサロン~月船さらら』をつけてみました。

この日のさららんはグレーのストライプのスーツ...かな?一見地味なのだけれど、華やかなベルトをつけていたりするところは、やっぱりタカラジェンヌさんって感じの装いでした。
トークはあまりテンションが高くなくて、淡々と話している感じ。司会の人といまいちノリが合っていないのかな?けど、話の内容は、今日もやっぱり面白かった。
エリザベートの革命家の役作りでは、自分は他の人たちと違ってハンガリー人なんだって思ってたり、革命家同士で団結を深めようとしてたり、いろんなことをしていて、ほんとうにこのエルマーという革命家の役を愛していたのだなっていうがわかりました。
さえちゃん(彩輝直)のさよならショーのお稽古では、誰よりも先に大泣きしてしまったという話。それは、宙組時代に初めて新人公演の主演をしたときに、さえちゃんが特出してて、その頃のことを思い出したからということ。そういうエピソードの一つ一つを聞くにつけ、さららんていい奴なんだな...って思います。さららんとさえちゃんて、熱い人っぽい、ってところで、なんとなく通ずるものがあるような気がします。
それにしても、さららんの革命家エルマーは、ほとによかったな...「ミルク」のシーンで、銀橋でさえちゃんのトートと並んだところは、美しかったし。さららんは、熱さを内に秘めた知的な感じっていうのかな。そんな感じが似合うようになってほしいなぁ...
私はさららんってタモさん(愛華みれ)と似てるな...ってずっと思っていたのだけれど、それはやっぱり私だけではなくて、皆思っていたらしい。小タモちゃんって呼ばれていたりしてたって話もしていました。やっぱりね...
さららんが初舞台のときに「清く 正しく 美しく」というところを「清く うつくしく うつくしく」と言ってしまったというエピソードは何回か聞いたことがあるけれども、その後もそれにつられて「清く うつくしく...」と言ってしまった同期がいたっていう話があって、それは月組のまゆげちゃん(楠恵華)だったと聞いて、苦笑してしまいました。今日のさららんの話では、楠恵華ちゃんも、結構個性的な人みたい。さららんの同期は個性的な人が多いのね...けど、私と同じ高校を出身の楠恵華ちゃんは、きっと、ユニークな人に違いない。私の出身高校は多くのユニークな人材を輩出しているから...
下級生の頃に大きな失敗をした人は皆大スターになるというジンクスがあるらしいけれど、「清く~」の言い間違いは、大スターになれるほどの失敗といえるかしら...?
そんなこんなの楽しい話を聞いているうちに、結局1時間のトークを最後まで聞いてしまいました。早く寝なければいけないのに...失敗。

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