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ひさしぶりに『バッカス』を観ました

10/30(日)
ふと思い立って、ひさしぶりに雪組『バッカスと呼ばれた男』のビデオを見ました。
これは、私がとっても好きな作品の一つです。トドさま(轟悠)、たーたん(香寿たつき)、kohちゃん(汐風幸)、トウコちゃん(安蘭けい)、コムちゃん(朝海ひかる)、かしちゃん(貴城けい)、それにグンちゃん(月影瞳)......皆それぞれにキャラが立っているし...キャラが濃いともいいますが...セリフも軽快でリズムがいいし。それになにより、オーストリアとドイツの戦争を、智恵の力で阻止するっていうストーリーが好きです。しかもそこに、ラブストーリーが何本も絡んでいるし。とにかく明るくて楽しくて、けど、ちょっとほろっとするお話なのです。

盗賊の親分のトウコちゃんが、とにかく格好いい。すっごく濃くて、べったべたなのだけれど。でも、強きをくじき弱気を助ける、智恵のまわる盗賊って役が、すごく格好いい。「...ですぜ」って言いながら、ニヤって笑うところとか。恋人や子分に揚げ足をとられてムっとするところとか。好きだな...

吟遊詩人のたーたんも、長い髪や薄いブルーグレーのマントとか。すごいかわいい。セリフもすごい多くて、リズムがよくて、たのしい。恋人を振り向かないようでいて、ちゃんと愛を感じているところも素敵。
その、恋人役のまひるちゃんは、いつもと違う楚々とした娘さんって感じも、すごく新鮮でかわいい。たーたんが吟遊詩人でいっぱいしゃべるのに、まひるちゃんは歌うばかりでセリフがないのも、なんだか新鮮でおもしろいなって思いました。でも、あれだけしゃべる人の恋人は、無口のほうがいいのかもね。現実問題として(笑)

老いた三銃士の3人の専科さんとか、ドイツとオーストリアにはさまれた小国の領主に扮する風早優さん...かな?...とか、トドさまふんする主人公ジュリアンの執事?まりえさん(美郷真也)とか。脇役さんも芸達者さんぞろいなのもいいな。

いろんな人が恋人同士で、親子の愛もあり、実る愛もあれば忍ぶ愛もあり。
ラストシーン。ジュリアンとグンちゃん扮する皇太后が、実らぬ愛を確かめあって別れるところも...なんともシンミリと感動的なのです。

「シアワセになるのは自分じゃなくてもいい」っていう、「バッカスのように...」っていう三拍子のテーマ曲も、いい。
こういう楽しい作品を、これからも、もっともっと作ってほしいな。もっともっと観たいな...って思います。

宝塚歌劇主演「女優」!?

10/29(土)
宅配のスポーツニッポンの政治面に「宝塚歌劇主演女優官邸訪問」という記事を見つけました。なんでも、韓国公演を控え、わたるさん(湖月わたる)ととなみちゃん(白羽ゆり)「ら」が小泉首相を表敬訪問したとのこと。「ら」が気になるところだけれど...トウコちゃん(安蘭けい)も一緒だったのかしら...小泉首相からは「日韓交流のために頑張ってください」とやらのお言葉をいただいたそうです。
それにしても「主演女優」という表現にはちょっと苦笑い。たしかに男役スターとはいえ「女優」には違いないけれども....同じスポニチでも、芸能面には「トップスター」って書いているのにね。

少し前からスカイステージで、5年ほど前にMXテレビで放映していた『レインボウカフェ』を放映しています。これは、いま放映している『カフェブレーク』の前身なのではないかしら...?
で。今朝は鳳蘭...ツレちゃんが出演していました。

ツレちゃん...私にとっては、タカラヅカの世界への扉を開いてくれたスターさんです。ものごころついてから最初に知ったタカラヅカのスターさんが、ツレちゃんでした。「こんなにキレイな人がいるんだ...」って思っていたのを覚えています。
『レインボウカフェ』に現れたツレちゃんは、すごく愛らしい人でした。そして「スターのオーラ」を全身にまとっているように見えます。そのオーラは、どこから現れるものかしら...?
お話がとっても上手で、相手をじっと見詰めながら、とても楽しそうにお話をしてて。そのお話をしている姿が、キラキラ輝いて見えるのです。人をそらさないっていうのは、こういうことをいうのかしら...?
ツレちゃんは、自信に満ちているように見えます。それは、偉そうとかっていうのではなくて、何かを信じて迷うところがない、っていうそういう感じ。ひたすらまっすぐ前を向いて、素直に自分の道を信じて、地道に頑張ってきたからこその自信なのだと思いました。
ほんとうに、ほんとうに、素敵だな...って思いました。
私はこんなに素敵な人にタカラヅカへの扉を開いてもらったのだと思うと、ほんとうにシアワセだなって思いました。

『タカラヅカニュース総集編』では、星組全国ツアーの千秋楽の様子を放映していました。
『ベルサイユのばら』の小公子。麻尋しゅんちゃんかな?すっごくかわいかった。すずみん(涼紫央)のオスカルも、しいちゃん(立樹遥)のアンドレも。お稽古場風景の頃と違って、ずいぶんしっくり馴染んできたように見えたし。わたるさん(湖月わたる)も、フェルゼンがすっかり板について...なんていったら失礼かもしれないけれど...爽やかな青年貴公子ぶりが、印象的でした。やっぱり全国ツアーも見に行けばよかったな...って。ちょっと後悔。
『ソウル・オブ・シバ』の宙詰めあたり。すずみんとゆかりちゃんともうひとり、誰かな?3人の場面が映ったのだけれど。なんとなく濃くて、熱くて、いかにも星組の若手っていう印象があって、思わず苦笑...でした。
レイクとウッディとレディ・ホワイトの3人も、いい雰囲気でした。
フィナーレの後、舞台挨拶のときには、すごい大盛り上がりで、あの場に行きたい!と思わず思ってしまうほどでした。
原作者の池田理代子先生も観劇に訪れていたのにはびっくり。わたるさんが紹介したとき、客席もすごい驚いていたみたい。
となみちゃん(白羽ゆり)も、すごく感激しているようなのが、印象的でした。ひとまず大役を果たし終えたっていう感じなのかな。韓国も、次の本公演も、頑張ってほしいな。

もうひとつ。青年館『龍星』の千秋楽の模様も放映していました。
トウコちゃん(安蘭けい)の涙の舞台挨拶が、感動的でした。「このお芝居は誰とも絡まないで一人で居ることが多く、とても寂しかった。でも、今は皆の愛を受けて、とても幸せな気持ちでいっぱいです。もう、これきり退団してもいいと思えるぐらいシアワセです」というような内容の挨拶。舞台の上で、孤独な龍星は痛々しかったけれども。演じているとうこちゃんもつらかったのですね...ていうか、それぐらい役に入り込んでいたから、龍星の痛みが伝わる、感動的な舞台が作り上げられていたのですね。トウコちゃんの伝説が、また一つ加わったのかな...『龍星』は、やはりもう一度観たい舞台だったな....でも「退団」って言葉は不吉。まだトウコちゃんの口からは当分聞きたくないです。さららん一人で十分。私にとっては。
トウコちゃんに先立つ、公演の長のきんさん(朝峰ひかり)の挨拶では「専科さんの技術はすごい」という話がありました。それも。そういわれてみれば、そのとおりだって思いました。華やかな舞台の上では、いわゆるスターさんだけではなくて、こういうたしかな技術をもった人たちがいてこそ、舞台に厚みが出て、見ごたえのあるものになるのだろうな...と思いました。

戸惑っちゃうけどうれしい気持ち

10/27(木)
今月後半からの『こだわりアラカルト』は「銀橋(2)」。今月前半までの「銀橋(1)」の続編です。宝塚といえば銀橋だから、名場面集もとても1回では終わらないですね。当然といえば当然。
前回の「銀橋(1)」では、トウコちゃん(安蘭けい)の登場シーンがたくさん出たから、今回は少なめ。でも宙組『テンプテーション』の「パーフェクトマン」のシーンは、ミズさん(水夏希)ではなくトウコちゃんでした。この場面は「絵に描いたキザ」っぷりが3人三様で楽しかったです。トウコちゃんのピンクのスーツもかわいいし。ニヤって笑うのも、素敵。

ミズさんはその代わり、雪組『タカラヅカ・グローリー』のストライプのスーツの場面で登場しました。あのシーンの歌、タイトルは何だったっけ...? って、公演を観たときからず~っと気になっているのだけれど。でも、あのシーンのミズさんは、とっても艶っぽくて素敵でしたね...私はあんまりSS席に魅力を感じていないタイプなのだけれど、あのときばかりは、最前列の観客がうらやましかったですね...

宙組『ミレニアム・チャレンジャー』では、本舞台にさららん(月船さらら)の姿を発見。こんなところに.....

花組『La Espelanza』で、銀橋でのキリヤン(霧矢大夢)の愛の告白は、女の人にとっては「まいるな~」って感じだと思うのですね。私に限らず。あんなふうに告白されたら、戸惑っちゃうけどうれしいと思う。そんな「戸惑っちゃうけどうれしい」ってう感情を、あすかちゃん(遠野あすか)はうまく表現していたのだな...って。公演を見たときには、キリヤンの告白のセリフに気をとられて気づかなかったのだけれど、今日、映像をみて気づいたのでした。

たかこさん退団の大ニュースに...

10/26(水)
昨日はたかこさんの退団発表があったのでした。でも昨日は仕事が忙しくて、宝塚歌劇のホームページを見にいく余裕がなかったし、今朝もスポニチを広げている時間がなかったので、今日の午後、ネットコミュ二ティの書き込みを見るまで知りませんでした...不覚。

急いでお友達のたーさまにメールしました。少し前に一緒に宙組を見にいった、たーさまのお友達のタカハシさんはたかこさんの大ファンだから。「来年のサヨナラ公演のチケットは、頑張って確保しますね」って。

帰宅後、あらためてスポニチの芸能面を広げてみたら、たかこさんの写真入りの記事が載っていました。なんとなく活字で見るほうが、大きなニュースの気がします。
でも、やっぱりたかこさんの退団は、ネットの世界でも大ニュースみたい。インパクト大きいな...って思いました。

『いま飛翔のとき』

10/25(火)
スカイステージ『ガイチGA1番』という番組。今月は、ガイチさん(初風緑)の最後のディナーショーのお稽古から本番までを追ったドキュメントでした。

ガイチさんは、お稽古場でもとっても明るくて華やかで。本当に楽しそうに、歌にダンスに取り組んでいました。このお仕事がほんとうに大好きで、シアワセなのだなぁ...というのが、観ている私たちにも、とってもよく伝わってくる気がしました。

それにしても、ガイチさん。Tシャツの袖から覗く腕も、どうも。とっても細くて。この華奢な身体で18年間も。しかも途中、大怪我でブランクもあったと聞いているけれど。ほんとうに、よく頑張ってらしたんだなぁ...って思って。その頑張りを思っただけでも鼻の奥がツンとくる気がしました。

ガイチさんの明るさ。サワヤカさ。懐の深さ。器の大きさ。

「好きにやらせてもらった」と、ガイチさんは振り返っていたけれど、それは、たくさんの努力と苦労と精進の果てにたどり着いた境地なのではないでしょうか?

ガイチさんの七色の歌声......90周年の記念公演のひとつ。『タカラヅカ・グローリー』の中で歌われた『いま飛翔のとき』を最初に聴いたとき「この歌はガイチさんのために作られた歌だ!」と思いました。それぐらい、ガイチさんのイメージにピッタリの歌でした。
ディナーショーの中でも、この歌を歌っていたけれど、やっぱり思いました。「この歌はガイチさんのための歌だ」。

いつも輝いてるガイチさんが、宝塚という夢の世界からいなくなってしまうのが、ほんとうに惜しい...けど。今まさに「輝く飛翔のとき」を迎えようとしているガイチさんを、心から応援しなければいけないのだな...とも思いました。

ちょっと散財...

10/23(日)
予備校の帰りに日比谷シャンテ地下のキャトルレーヴに寄りました。
いつのまにか、再び日の短い季節に変わっていて。有楽町で地下鉄を降り、地上に出ると、日比谷には夕闇が訪れていました。

東宝夜景
くれかけた日比谷の街に東京宝塚劇場の尖塔が見える、そんな風景が、私はとても大好きです。
私の夢、憧れの象徴。幸せな空間。たくさんの思いがこもった場所。ほんとうに大好きな場所。大好きな風景...

キャトルには『龍星』の舞台写真を買いに来たのでした。先日、青年館のロビーで「キャトルにはもっとたくさん舞台写真をおいていた」と聞いたので。早速見にきたのでした。したら、うわさどおり。たくさんの写真がありました。たくさんありすぎて、迷ってしまったけれど....でも、結局ロビーでも売っていた、トウコちゃんがみなみちゃんを抱きしめている、最後のシーンの写真を買いました。トウコちゃんの表情が切なくて、みなみちゃんはとてもキレイに映っていて。ほんとに切ない写真なので....それと、トウコちゃんがピンクのお衣装を着ている写真。同じショットの四つ切写真が店内に飾られていて、それがとてもキリっと格好よかったので。キャビネ版で購入したのでした。それから、舞台にスモークがたかれた、戦争のシーン。トウコちゃんとチエちゃんが映っているもの。これも、舞台の雰囲気が格好よかったので。
それと、ベルばらで、わたるさんととなみちゃんが舞踏会で見詰め合っている写真も買いました。わたるさんが、とってもやわらかく、やさしく、素敵な表情をしているので...

ついでに『ガラスの風景』の主題歌CDのジャケットが、たーたんのストライプのスーツの写真で、すごい格好よかったので、思わず買ってしまいました。ちょっと散財が過ぎたかな...

新しいカードが届いた

10/22(土)
宝塚友の会の新しいカードが届きました。
これまでのペルソナカードから、PiTaPaの機能のついたハナプラスカードになりました。その結果、当然なのだけれど、友の会の会員番号っていうか、カード番号が変更になりました。てことは、いま、手元に2枚の友の会のカードがある...??? いまなら、友の会のチケット抽選が2口申し込める...???

それはさておき。旧いカードをどうしたらいいのかしら...? いま、友の会のカードはどちらが正式なのかしら...? と思って、カードに書いてあった問い合わせ先に電話して聞いてみたのだけれど「旧いカードは有効期限までは使えますが、それから先は使えません」と。これまた当たり前のお返事を...こういうご時勢。いろいろ心配な気もしていたのですが、なんだか拍子抜け。自分が何を心配していたのかっていうのも、上手く説明できなかったし...ま。いっか。

『タカラヅカニュース総集編』では、宙組の新人公演をやっていました。主演を努めた和涼華ちゃんはNHKテレビ『てるてる家族』で冬ちゃんの音楽学校文化祭のシーンで、冬ちゃんの腕をとって歩いたりしていた、若手男役さん。見た目もとてもすっきりとした、キレイな子です。終演後のご挨拶も、しっかりと落ち着いて、感動的でした。思わず感じ入って、聞き入ってしまいました。将来がとっても楽しみだな...って思いました。

会社に来なければよかった...なんていってはいけないが...

10/21(金)
今日は三井住友VISAカードの花組東京公演チケットの先行販売の発売日なので、予備校の補習もたまっていることだし、会社はお休みをしてチケット申し込みをして。午後から予備校に行こうかな...と思っていたのだけれど。今日は会社は出かけている人が多いので、せめて午前中ぐらいは会社に顔をだそう。で。午後から日本青年館で当日券を買おうかな...なんて思って、朝、家を出たのでした。
ところが会社についてみると、後輩からメールが来ていて、私の関わっているプロジェクトにちょっと困ったことが起きてしまっていたのでした。でも、その後輩は来週は休暇をとることになっていて、今日はリーダーの子が出張に行っていて...なので、今日のうちに調整しなければならないことがたくさん出てきてしまったのでした...そんなことをしているうちに、時間がなくなってきて、結局夕方まで会社にいることになってしまって、日本青年館には行きそびれてしまったのでした...

行けないとなってみると、なおさら。『龍星』をもう一度見たかったな...と。すごく悔しい気がしています。失敗したな...やっぱり今日は会社に来なければよかった...な~んていってはいけないけど。

失敗した...

10/20(木)
今日は会社に人が少なくて、ほんとうはヒマじゃなくてやるべき仕事が山ほどあるのだけれど、なんとなく気が進まなくて...というのは昨日の舞台の興奮がまだ残っているのかもしれません...なので、今日はいろんな人のブログやら日記やらで『龍星』の舞台の感想などを見て歩いてしまいました。
なかでも、kineさんという方のブログ「赤い星が嗤う。(星組『龍星』)」を読んで、あぁ、そうだったのか...とすごく衝撃を受けました。龍星は、いわば道具として育てられ、密偵として送り込まれてきたのだけれど、そこで自分を龍星だと信じる多くの人々に出会い、愛される中で、自分の意思を持ち始める。そして、人を愛しはじめる...そうだったのか。自分はここまで深く理解できなかったなぁ...しっかり観れなかったなぁ...と。ただただひたすら感服したのでした。と、同時に、もう一度そういう観方で舞台を観たいなぁ...と思いました。kineさんも、一度目はわからなかったことが二度目でわかるようになったと書かれていたし。やっぱり昨日、明日のぶんのチケットを購入しておけばよかったな...失敗したな...

葛藤...

10/19(水)
宝塚歌劇星組シアタードラマシティ東京特別公演通称星組東特別『龍星』。

友の会のチケットが送られてきたときから、わくわく。どきどき。スカイステージの映像をみてはわくわく。どきどき。待ちに待った今日の観劇です。しかも。席は前から4列目。今まで体験したことのない前方のお席。もうどうしましょう...の心境です。
会社は午後から半休をいただき、リフレクソロジー50分コースで体調を整えて。いざ。日本青年館へ!

今回も...というのは『巌流』同様という意味で...トウコちゃん(安蘭けい)の歌謡ショー状態。トウコちゃんの歌の場面が続きます。お隣の女性は終始落ち着きがなく、すごく気になったのだけれど。その方いわく、最初のセリフまで30分ほどの間があったとのこと。ただただひたすら、トウコちゃんの歌に聞き惚れ、見惚れておりました。

4列目の席から見上げるトウコちゃんは、スカステの映像で見たのよりも綺麗で格好良く、中国の皇帝のお衣装もとってもよく似合う。衣装も所作も身に添っている気がしました。歌も、ドラマシティよりも高音が伸びて安定しているように思われました。『巌流』のときもそう思ったけれど。やはり、バウやドラマシティでの公演を通じて、慣れてもきたろうし、歌や芝居の世界観が確立してきて、そのぶん聴き応えのあるものになっているのではないかな、と思います。
トウコちゃんの瞳が、野望を抱いて輝き、哀しみを帯びて掻き曇る。鋭く光る眼光は、ときに熱く。ときに冷たい。瞳の色が変化するたびに、胸がキリキリと締め上げられるような気持ちになります。どこかを見つめているようで、見つめていない。視線の先が動くたび。ヒリヒリとした切なさが心をとらえます。その切なさをいっそう深める、トウコちゃんの歌声...

とにかくトウコちゃんの歌と踊りを。トウコちゃんというスターの存在を、ひたすら堪能しておりました。たとえ筋書きがイマイチ理解できなくても。言葉に対する感性がいまいち私と異なる気がしても。それでも私は満足。シアワセ♪...だったのですが...

中国のソウの国の皇帝(エンディ(高央りお)♪)の妾腹に生まれた男の子『龍星』は、皇太子の立場を脅かすものとして、皇帝の后(キンさん(朝峰ひかり)!)からその命を奪われそうになる。后の手から皇子を守るため、宰相はわが子と皇子を入れ替えて育てることを決意する。皇子として育てらる宰相の子は、人質として隣国に預けられていたが、皇帝の崩御に際して皇太子として帰国する。やがて、兄帝も崩御。ところが皇帝として君臨することになる『龍星』は、じつは幼い頃に拾われてすり替えられた、名もない孤児であった。いっぽう、宰相の子として育てられた本物の『龍星』は、密偵として隣国に送られ...『龍星』という名前を持つ3人の人間がいるのだけれど、主人公は実は名前を持たない孤児。彼は本物の『龍星』になろうとするが...といったようなお話。『龍星』になろうとした名前を持たない孤児の、野望と孤独...そんなところが主題でしょうか...?

でも、本来なら丁寧に描かれるべき主人公『龍星』の描写がすごい省かれてしまっている気がして、むしろ宰相の子のほうがまだきちんと描かれている気がするので、素直に筋を追っていくと、なんだか主人公はチエちゃん(柚希礼音)演ずる宰相の子のように思われたりします。事実、この舞台の主演はチエちゃん?と思われる瞬間も少なからずありました。
けど、それを救うのはやっぱり、トウコちゃんの圧倒的な求心力。押し出しの強さ。セリフの行間を埋める歌、踊り、表情、所作。トウコちゃんが現れた途端に、舞台はトウコちゃんを中心に動き始めるのがわかります。チエちゃんに向かって動き始める物語を引き戻す、強い力。この舞台は、トウコちゃんの地力があってこそ成立したといえるかもしれません。トウコちゃんの、普段はハンディに違いない小柄で華奢な体つきも、今回の公演ではプラスに働いていると思う。本物の『龍星』のチエちゃんの堂々とした体躯と好対照で、そこに、すり替えられた『龍星』の哀しみが現れている...と思うのは、少しうがちすぎでしょうか...?

チエちゃんは、持ち前の天真爛漫さが血統の良さとして映り、「本当はお前が皇帝だろう?」という雰囲気に満ちていました。陰の『龍星』に対して、あくまで陽の世界...けど、宰相の子として育てられて「密偵」に遣わされてしまうのだから、よく考えてみると多少陰の部分があってもいい気はしないでもないけど、あくまで明るくまっすぐ。

とはいえ。最後の最後に、トウコちゃんの独白ですべてを語らせるのは、やっぱりお芝居としては反則ではないかしら...? もちろん、慟哭の中で引き絞るように思いを語るトウコちゃんも魅力的だけれど....トウコちゃんほど「慟哭」の似合う男役さんはいないと思って、私はそこが好きなのだけれど....でも、登場人物のもつ背景、体験、思いは、お芝居の中で表現されるべきものでしょう? トウコちゃんの表現力は本来そこで発揮されるべきものでしょう...?

それと、トウコちゃんの独白の後のラストシーン。お芝居の締めがウメ(陽月華)、というのも、何か違わないか?って気が... ウメは確かにキレイで凛々しく、格好よかった。男勝りの勝気さと女らしい情感とが交じり合って、惚れ惚れするぐらい、オトコマエな女の子でした。けど...やっぱり、ラストに現れるのは、ヒロイン。『龍星』の后、みなみちゃん(南海まり)ではないのかな...?
それに、ここでウメが出てきてしまったら、もうそこから先は、トウコちゃんにはフィナーレ以外に舞台の支配力を発揮する場面がなく。話の流れはチエちゃんのほうに行ったきりになってしまうような気がしないかな...

みなみちゃんは、和平と交換に『龍星』のもとに嫁いできた、いわば政略結婚の妃。のちに后となるわけだけど。『龍星』への気持ちがいつしか憎しみから愛に変わる...変わっていた。『龍星』も口には出さねど愛し始めていた...そんな屈折した複雑な関係が、どことなく不安げに表現されていて、よかった。ほんとは弱いのに、強く装うお姫様、っていう雰囲気。やがては『龍星』を大きな愛で包み込むのだろう...不安定な二人が手を携えて、不器用ながらも愛を育んでいくのだろう...って思ったのだけれど...

最後の場面は、私にとってはあまりに意外...というか衝撃を受けるものでした。そういう終り方をするの...?って感じ。少し前の言葉で言えば、想定の範囲外。あまりに。なんだかまた最後の最後で突き放されてしまったな...って感じ。これから先、『龍星』は孤独な心を抱きながら、玉座に君臨しつづけるのか...想像するだにつらい。救われない気持ちがする...

最後の場面の前までは、それなりにカタルシスを感じていたのですよ。なんとなく釈然としないが、表現者としてのトウコちゃんの魅力もあり、舞台自体は悪くなかった...というか、むしろよい印象でした。歌もいい曲が揃っていて心地よかったし...歌詞はともかく...お衣装はキレイだし。ダンス・シーンや殺陣も。舞台か近かったせいもあるかもしれないけれど、迫力があっていいなぁ...と思っていました。
でも、最後の最後で裏切られた気分。どうして? って感じ。

それに加えて、フィナーレが短くて....デュエットは?夢の世界は...? この気持ちをどこに持っていったらいいの?
『巌流』は、ケロちゃん(汐美真帆)とのタンゴでよかったと思うの。なぜなら、私たちはみんな、ケロちゃんを愛していたし、トウコちゃんとケロちゃんの関係も知っていたから。
でも、この作品はそうじゃないから。やっぱり、キレイなお衣装の娘役さん(みなみちゃん♪)とデュエット...でなければ、娘役さん数人に囲まれてのキレイなダンスが見たかったな...やっぱり、たとえ第二幕の芝居が短くなってしまっても、宝塚歌劇たるもの、フィナーレには力を入れてほしいな...(笑)

とはいっても。最後の群舞はよかった。少し淡いブルーのお衣装のトウコちゃんを、濃いブルーのお衣装の全員が囲んで。あたたかく穏やかに。ゆったりとした振りで皆で踊る。トウコちゃんの魅力の陽の部分が凝縮されたような...このお芝居は一貫して陰だったから...でも。少し前あれほどの悲痛な叫びをあげていたトウコちゃんが、とてもおだやかな表情で歌い踊るのを見て、不思議な気がしました。でもだからこそ、私たちは救われるのだ。シアワセな気持ちで家路につけるのだ。あの結末があっても、このフィナーレのトウコちゃんを見て、何かを感じとるのだわ......やっぱりトウコちゃんはすごい人だ.......

トウコちゃんはスカステで日本青年館の包み込むような空間が好きだと語っていましたが、愛に溢れたシアワセなフィナーレは、それがなんだかわかるような雰囲気でした。
全員が心を一つにして、心をこめて舞台を作り上げている....そんな空気を感じて。
あぁ。やっぱり私は、星組のトウコちゃんが好きだ...

結局、作品についてはいろいろ納得できない部分は多いけれど、振り返ってみれば舞台の印象はとってもよかった。トウコちゃんの魅力満載だし......スターがよければ作品はどうでもいいのか! という突っ込みを受けそうですが(笑)

それに「舞台」はとっても美しかった。第一幕の最初のほうのシンプルなセットも。第二幕で。白い花の舞い散る場面も、それが真っ赤な戦場へと一転するところも。白い着物を羽織って舞っていたトウコちゃんが、鎧姿に変わるところも。そして、その鎧に赤い花が描かれていたのも、印象的でした。
お衣装も華やかで。やっぱり中国ものはいいなぁ....こだまっち(児玉明子センセイ)。ヴィジュアル面はグッドです....

終演後、日本青年館のチケット窓口を覗くと、翌日(木曜)と翌々日(金曜)のチケットはまだ残っていて、前売り中でした。買おうか買うまいか...思わず葛藤してしまうのでした。結局買わなかったけど...(苦笑)

宝塚の「安心感」...その源に

10/17(月)
舞台に懸ける』今月は宙組組長に就任したばかりのまりえさん(美郷真也)が出演しています。

まりえさん。すごく愛らしい人だなって思います。いつも。実直そうな印象。
小学校3年生のときに宝塚の舞台を見て、自分は向こう側の人になる、と決めたのだそうです。組長は雲の上のような人で、組長になるのは特別な人なのだと思っていたし、事実、ごく限られた人だと思っていると言います。でも、まりえさんの宝塚への愛情、舞台に対するひたむきさ、物事を明るく受け止める前向きな姿は、その「限られた人」にふさわしい資質だと思います。

番組の中で「ヒゲ」の話があって。そういえば、まりえさんは舞台ではヒゲをつけていることが多いのに気がつきました。言われなければ気づかないほど、まりえさんとヒゲの組み合わせはとても自然。若い女性がヒゲを受け入れるまでは、少なからず葛藤があったと思います。まりえさんも「最初は『え~』とか言っていたんですけど」といっていました。でも、今では自分でも当然ヒゲをつけるものと思っていて「今度はどういうヒゲにしましょうか?」って先に言ってしまうとのこと。いかにもまりえさんらしいエピソードだなって思いました。

まりえさんのような人が長く長く続けてもらって、汝鳥伶さんとか星原美沙緒さんのような、宝塚の「安心感」ていうのかな。宝塚の舞台を観たときの、なんとなくゆったりほっこりする気持ちの、その源となるような人になってほしいなって思いました。

大津で想う...

10/16(日)
滋賀県大津市坂本。比叡山のふもと。琵琶湖を望む静かな町並み。比叡山の宿坊が並び、万葉の頃からの古い社が点在する。我が家では以前からこの町を訪れる機会が多いのだけれど、この町の雰囲気が私はとても好きです。
この静かで落ち着いた町並みで生まれ育つ子は「きっと豊かな感性を持った人になるだろうね」と、何度となく母と語り合っていたものでした。
なので、さららん(月船さらら)が滋賀県大津市出身と聞いたときには、とっても驚いて、でもなんとなく納得したのでした。さららんは、坂本の出身ではないかもしれないけれど。この琵琶湖の畔であの鋭く豊かな感性がはぐくまれていたのですね...

今日、数年ぶりに母とともにここを訪れて。
「さららんはここから宝塚に巣立っていったんだね...」
「いい男役さんになったのにね...」
と。母としみじみと語り合ってしまいました。さららん...ここで育まれた豊かな感性を、まだまだもっと、宝塚で生かしてほしかったのに。もっともっと宝塚で輝いてほしかったのに...

何十倍もの煩悩に...

10/15(土)
昨日新しいピンクの携帯を購入したので、前々からの計画どおり、ベルばら特製ストラップを買いに、日比谷シャンテ地下のキャトルレーヴまで行きました。

キャトルレーヴの壁には、来年のスターカレンダーが貼られていて、それを見上げる人たちでちょっとした人だかりができていました。表紙はきりやん(霧矢大夢)とかしちゃん(貴城けい)が白いお衣装を着て並んでいて、それがネットで見てすごいかわいくて気になっていたのだけれど、実物もやっぱりかわいかった...トウコちゃん(安蘭けい)は12月の登場。白っぽいコートを着ていて、すごいキレイでかわいくて...スターカレンダーは少し判が大きくて、私の部屋の壁に貼るのには少し邪魔なので、例年ステージカレンダーを買っているのだけれど、今年はスターカレンダーもいいかしら...なんて。ちょっと心が動いてしまいました。けど、ステージカレンダーの見本がまだ出ていないから、ステージカレンダーを見てから決めなくては。

書籍・写真集のコーナーには、蜷川実花さん撮影の写真集が平積みされていて、ここにもちょっとした人だかりができていました。以前『レプリーク』に掲載された写真に、掲載されなかったぶんの写真が加わって、さらに、実花さんとスターさんとの対談が掲載されていました。対談は、比較的最近行われたもののようで、例えばトウコちゃんとの対談では『長崎しぐれ坂』の話をしていたりしました。トウコちゃんは、派手な着物で着流しで、中性的で色っぽい。思わずどきどきしてしまうような写真でしたが。実花さんの中でトウコちゃんのイメージは、和ものらしいっていうのが、以前の『レプリーク』に載っていました。そういえば。
この写真集は、来週宙組を観にきたときに、買って帰ることにしましょう。

また、今日は来年の手帳と卓上カレンダーに特製ドキュメントフォルダのついた「ニューイヤーズセット」の発売日だったので、それを手にとって眺めている人が結構いました。私も前から関心があって、どうしようかな...価格も手ごろだし...と思って迷っていたのだけれど、卓上カレンダーの見本を見ているうちに。でも、置き場がないかも...と思って、購入は見送ることにしました。

それから、もうひとつ。前々から気になっていたのはさららん(月船さらら)のブックマーク。
「こんな程度で320円もとるのはあんまりじゃない?」
なんて声も聞こえてきているスターブックマークなのだけれど。でも、さららんのグッズはもうきっと出ないから。最後になってしまうかもしれないから、ぜひとも手に入れたかったのです。シャンテ地下のキャトルではレジの横のアクセサリーの陳列ケースの上にコーナーがあるのだけれど、この前立ち寄ったときはさららんのがなかったので、今日またチェックしてみたら、4枚ぐらいあったので、何枚かまとめて購入...って一瞬思ったのだけれど、やっぱり1枚だけ買って帰ることにしました。

そして。今日のいちばんの目的。ベルばら特製ストラップ。赤いパールに赤いバラのついたマリーアントワネットバージョンと、白いパールに金のバラのついたオスカルバージョン。ネットで写真を見たときには、迷わずマリーアントワネットバージョンって決めたのだけれど、いざ店頭で実物を見てみると、どちらがいいのかな...って迷ってしまうのでした。価格も安くはないので、両方買うわけにはいかないし。携帯に当ててみたり、店内を歩き回ってみたり、結構長いあいだ迷い続けていたのだけれど、結局、初志貫徹。ベルサイユの紅バラ・マリーアントワネットバージョンを選ぶことにしました。

その後、東京宝塚劇場のチケットセンターで、来週の『龍星』の前売りをもう1枚買おうかと思ったのだけれど、でも、ちょっと一抹の不安もないわけではないので、来週水曜日に一度見てから考えよう...と思いなおして、家路についたのでした。

キャトルレーヴに立ち寄ると、普段の何十倍もの煩悩に襲われる気がします....

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