Recent Trackbacks

« December 2005 | Main | February 2006 »

ちょっと肩透かし.....でも美しいからOK?

1/5(木)
今年初めての観劇は、花組『洛陽のパレルモ/Asian Winds』。母親とお友達のチエちゃんを伴って、3人で夜の部を観劇です。

私と母は、まだお正月休みの最中なので、少し早めに東京宝塚劇場に向かい、勤務先から直行するチエちゃんを待つことに。けれど、今日の日比谷の風はあまりに冷たくて。チケットは私が3枚とも持っているのだけれど、血圧に不安のある母の体調を考えて、一足早く劇場内に。チエちゃんには「有楽町に着いたら連絡してね~」とメール。

オペラグラスを貸し出ししてくれる窓口で、母と私と二人ぶんのひざ掛け毛布を借り、2階のホワイエに向かったら......いつもは空きの目立つソファが、どれもいっぱい。今日は寒いので、皆早めに劇場内に入ってしまったのかしら.....? それでも座っている方に少し詰めてもらって、母の席を確保。

そうこうしているうちにチエちゃんからメールを受信したので、1階ロビーにチエちゃんを迎えに行きました。携帯を片手に、劇場入り口のガラスの向こうとこちらで手を振ったりしていたら、チケットお預かり所のお姉さんが「お渡ししましょうか?」と声をかけてくれたので、無事にチケットの受け渡しができました。

3人揃ってホワイエでお弁当を食べ、腹ごしらえをして。いざ『落陽のパレルモ』!

幕開けは、白いスーツ姿のゆみこさん(彩吹真央)。ライトの当たる直前の、薄暗がりのに現れた立ち姿の美しさ、スタイルのよさにビックリ。明るくなってからの、かっこよさに、また衝撃。正直言って、舞台の上のゆみこさんをこんなに素敵と思ったのは、初めてです......出待ちのときは、いつも素敵だな~って思ってましたが......(苦笑)

ゆみこさん演じるヴィットリオ・Fが、幼い頃を過ごした屋敷に恋人のジュディッタ・あすかちゃん(遠野あすか)を伴って訪れたのですね。壁にかかる曽祖父母の肖像をあすかちゃんに示し、曽祖父について語り始めます。

身分違いの恋を乗り越えて幸せをつかんだヴィットリオとアンリエッタ。そのひ孫であるヴィットリオ・Fとジュディッタは世の中から受け入れられない愛を育んでいる。二つの世代の二つの恋が、絡み合いながら物語が進んでいくのですね.....

スカイステージの映像で何度も見た、岸壁に立つヴィットリオ。春野さん(春野寿美礼)の姿。赤い軍服にマントをひるがえして。凛々しさと美しさは期待を裏切りません。

ヴィットリオとアンリエッタの出会いの場面の、アンリエッタ・ふーちゃん(ふづき美世)の赤いドレスが素敵。耳元に細い三つ編みをたらした鬘も、愛らしくて素敵。三つ編みの位置が、大劇場のときと少し違うかしら?

二人を引き合わせたヴィットリオの上官、ロドリーゴ・まとぶん(真飛聖)は、アンリエッタに求婚中。貴族の御曹司って風情がとってもはまってます。貴族という特権階級にいることを当然のこととして受け入れている。何も疑問を抱かない。

でも、アンリエッタは最初から貴族という階級に疑問を抱いていたのかしら?なにも疑問をいだかない、ある意味おめでたいロドリーゴに何か物足りなさを感じていたのかしら?......私の理解力が足りないのかな?ヴィットリオとアンリエッタがいつ、どうして恋に落ちちゃったのかいまいちよくわからりませんでした。

でも、ともかく二人は恋に落ちた。恋に落ちたアンリエッタは行動的なのですね。ヴィットリオの誘いを受けて、ヴィットリオの故郷モンデーロの村の祭りを訪れる。そこで、ヴィットリオの幼い頃の話を聞かされる.....ヴィットリオの母、フェリーチタを演じる華城季帆ちゃんが、ただひたすら愛を信じて幻想の世界を生きているような風情がいい感じです。歌声も切ないな......歌花由美ちゃんのカゲソロも、いい。退団が惜しいな.....

少年時代のヴィットリオを演じる野々すみ花ちゃんも、利口そうな坊や、といった風情がかわいい。すみ花ちゃんは、4月の初舞台生お披露目のときから清楚でキレイなコだな......と思っていたので、今回の抜擢はうれしいな。

そんなアンリエッタの行動がきっかけで、遠くの土地に追いやられることになったヴィットリオが、嵐の夜、アンリエッタの部屋の窓に現われます。
「あなたをただ抱きしめるためだけにここに来た」
そのときの、白いシャツ姿の春野さんが素敵♪景子センセイ、ツボをこころえていらっしゃいます......ただ抱きしめただけで戻りかけ、もう一度アンリエッタに向き直り、ベッドに誘うところは.......(赤面)

夜が明けると、同じベッドにいるのはジュディッタ。ジャスミンの花で鼻先をくすぐって、あま~くやさしく起こしにくるのはヴィットリオ・F。ヴィットリオ・Fは甘い。甘ったるい。っていうか、すっごい甘ちゃん。育ちのよさからくる人のよさを、思い切り発散させていて。ん....景子センセイ、やっぱりツボをこころえていなさる....けど、こんな甘ちゃんに「運命の恋」を貫き通すことができるのかしら...? って心配になっちゃいます。でも、最後はしっかりジュディッタを受け止めるのだけれどね。

ヴィットリオの幼馴染なのかな。同郷で、義勇軍でともに闘った仲間ニコラ・蘭とむくん(蘭寿とむ)は、妹思いの好青年。妹のルチア・一花ちゃん(桜一花)にとっても、仲間たちにとっても、いい兄貴っぷりを発揮。それがとっても素敵。義勇軍とか反乱軍とかのお話では、こういう男っぷりのいい友人ってのは、欠かせないですね....
なのだけれど、ニコラたちはアンリエッタの妹マチルダ・あやねちゃん(桜乃彩音)を誘拐してしまいます。

あやねちゃんは、とっても美しくて、そこだけぱっと花が咲いたような華やかさ。次期娘役トップ内定、っていうのも納得です。娘役としても、いままさに花開こうとしているところですものね.....

そんなニコラと人質マチルダの間には、きっとなにか通じ合うものがあったはず。心の奥に響きあう何かが生まれたはず。けれど、マチルダを救い出しにきた政府軍に、ニコラは銃殺されてしまう。マチルダの目の前で......お芝居には現われないけれど、ここからマチルダの新たなドラマが始まっているはず。そのドラマを知りたいな。何かを感じ取るには、ある意味アンリエッタがヴィットリオに出会ったことよりも強い強い動機付けなはずだから.....

アンリエッタは、家のことを思い、ヴィットリオとの恋をあきらめようと決意して。ヴィットリオに別れを告げる。その別れを告げることばが、切ない。つらい。けど、すごく感動しました......ふーちゃんはじつは、まっすぐにぶつかる情熱的な恋よりも、忍ぶ恋、耐える恋が似合うのではないかしら?うちに秘めた思いっていうほうがいいのではないかしら?そういうふーちゃんの持ち味を生かすように、はじめのところもセリフとか演出とか、もう少し工夫してもらえたら、もっとよかったのにな...って。ちょっと思いました。

ジュディッタが、想いを遂げられない自分を、身を引き絞るようにして嘆き悲しむところも、せつなくてつらい。見ている私まで、自分の身を引き裂かれるような思いがします......あすかちゃん、上手い!

けれど、いろいろあって結局、ヴィットリオとアンリエッタは結ばれる。ヴィットリオ・Fもジュディッタとこれから生まれる命と3人で旅立つ......

この結末は、けどちょっと肩透かし。あれ?それでいいんですか?ヴィットリオも、ヴィットリオ・Fも。それで解決しちゃっていいんですか?ちょっと景子センセイ手抜きじゃないですか...? って感じ。

でも、ラストの春野さんの。金モールのついた白い軍服姿は素敵だったし。ふーちゃんもきれいだったし。ゆみこさんとあすかちゃんもシアワセそうだったし。
それに、やっぱり景子センセイらしい、美しい舞台だったし。音楽もキレイだったし。

ま、いっか.....

ふーちゃんは、退団オーラでしょうか?すごく清々しい美しさが印象的でした。ん....ふーちゃんて結局いままで、あんまり作品に恵まれてこなかったのかな...? もう少し、ふーちゃんに似合う役で、見てみたかったなって思いました。

あと、印象的だったのは、戦闘のダンス・シーン。そういえばダンスの花組だったっけ....って思い起こさせるような、迫力のダンス。さおりさん(高翔みず希)、としこちゃん(鈴懸三由岐)は、中でも際立っていて、すごく目を引きました。

.......なんとなく納得のいかない結末だったので、幕間は、チエちゃんと「あれでいいのかなぁ?」「いちおうハッピーエンドだよね」と語り合いながら、ビールを......
残り10分弱になった頃に、ハッと思い出して2階ホワイエの特設カウンターに駆け下りました。いまここでNTTのFLET'S光に申し込むと、花組トークショーにご招待があるのです。
「詳しいことは、あとでNTTに行きます!申し込みだけさせてください!」
と、お願いして、申し込み用紙に住所氏名を記入。この時点ですでに『すみれの花咲く頃』が流れ始めていました。

大慌てで席に戻ると、まもなく客席の明かりが落ち、ロマンチック・レビュー『ASIAN WINDS!』が始まりました。

アジア系のショーだからでしょうか?春野さんのお化粧は、やや切れ長の目を描いているように見受けられます。私は切れ長に描いた春野さんの目がとても好き。だから、とてもゴキゲンです♪

「アジアの風」は悠久のイメージでしょうか?ゆったりした場面が多い気がしました。

『Asian Sunrise』から引き継いだ「エイサー」を見たときは、なんだか感激。これがあの「エイサー」か!

服部メロディーのナンバーはどれも心地よかった。『一杯のコーヒーから』の華城季帆ちゃんは『パレルモ』同様、歌が上手なのにビックリ。今まであんまり歌の人っていう印象がなかったので.....私、季帆ちゃんの歌、好きかもしれない....

まとぶんと蘭とむのチャイナ・ドレス姿は、衝撃。濃いなぁ....(笑)

でも服部ナンバーをタカラヅカで見るっていうのは.......ちょっとビミョウかも.....

『コリアン幻想』という場面では、ともよさん(眉月凰)が美しくて、濃くて、艶っぽくて.....思わず目がクギヅケになってしまいました.....ともよさんを発見してしまってからは、最後まで、ともよさんから目がはなせなくて。ともよさんばかりをオペラで追っていたので、この場面はともよさんがセンターかと錯覚しかけました(苦笑)

「おいでお~いで」って歌は、なんとなく耳残りがよくて、いい歌だなって思いました。

春野さんとふーちゃんの、紫のお衣装のデュエットも素敵だったな.....けど、太棹で黒燕尾・大階段というのは.....どう受け止めていいのか分らなくて、悩みました。

そういう意味では、今回のショー、ワタシ的にどう受け止めていいのか分らない場面がちょっと多かったです.....

パレードの後、今日は宝塚友の会の優先公演だったので、春野さんの舞台挨拶がありました。そういえば、服部ナンバーのとき、銀橋で「宝塚友の会」と春野さんがアドリブを入れてましたっけ。

終演後の日比谷は、とっても風が冷たい.....けど、こんな日でも、FCのコたちはガードにスタンバイしてます。皆風邪引かないようにね.....って心の中で声をかけながら、有楽町へと急ぎ足。冷たい風で夢がさめないように....

こんなに深いダメージを受けているなんて......

1/4(水)
暮れにスカイステージで放映された『宝塚クロニクル2005スペシャル「月組編」』を、母と夕飯を食べながら見てみました。

油断していたのだけれど、月組といえば、さららん(月船さらら)。

『エリザベート』では革命家エルマー。
熱いエルマーだった......エリザベートがハンガリーを訪れる場面で、手にした国旗に一瞬目を落とすところが、すごくリアルでよかった。
『ミルク』のシーンで、銀橋でトートのさえちゃん(彩輝直)と並んだところは、キレイだった。さえちゃんよりも......とまでは言わないけれど、さえちゃんと並んでも引けをとらないと思いました。

『Burbon Street Blues』は。後悔でいっぱいの作品でした。ワタシ的には。
なぜあの日。梅田にいたのだろう......なぜ、バウホールに行かなかったのだろう......「さららんは、これが最後の主演ってこともないから...」って言っていたワタシを覚えている。なぜ、そんな言葉を口にしてしまったのだろう....なぜそれが真実になってしまったのだろう....そう思うと『Burbon Street Blues』で革ジャンを羽織ったさららんの姿を見るのが、とってもつらい。
見てないから。ストーリーは知らないけれど、細切れでみる映像からは、若者の背伸び、焦燥感。そんな雰囲気が上手く表現されていたように思われます。でも、それは、もしかすると演技ではなく、さららん自身が何か、焦燥感に駆られていたのかもしれないけれど......

クロニクルの終わりのほうは、退団者の挨拶がまとめてあると思うのだけれど、あまりにつらくて、そこまで見ることはできませんでした。
さららんを失うってことで、ワタシの心がこんなに深いダメージを受けるなんて。自分でも信じられない気持ちです......

夜。メールをチェックしていたら、チケットぴあから星組『ベルサイユのばら』の追加オーダーの申し込みのお知らせが届いていました。
大劇場は『ベルばら』でも売れ残りが出るのかしら...? それほど、宝塚歌劇の客離れは激しいのかしら...??? 命運をかけた公演のはずなのに。大丈夫かしら...??? って。すごい心配になってしまいました。

『ベルばら』成功をお祈りしております......

鍛えた体にフロックコートが似合う...

1/3(月)
新選組!!土方歳三 最期の一日
昨年......もう一昨年になってしまうのですね......放映された『新撰組!!』では、山本耕史演じる土方歳三が格好よかったのだけれど、その土方歳三を主人公にしたドラマが、お正月の特番で放映されました。『新撰組!!』では、新撰組組長・近藤勇が主人公だったので、近藤勇が処刑されたところでドラマが終ってしまうのだけれど、土方歳三は、幕府軍とともに、箱館まで逃げ落ち、五稜郭の戦いで命を落としたのでした。その、土方歳三の最後の日をドラマにしたものでした。

すでに明治の時代に入っているので、登場人物は洋装の人が多く、土方歳三もフロックコートのような丈の長い上着で登場します。

長らく宝塚歌劇ばかりを観ていて、男性のフロックコートや軍服は、宝塚の男役さんの理想化された姿ばかりを見続けていたので、昨年、劇団四季の『オペラ座の怪人』を観たときには、リアルな男性の軍服とかフロックコート姿に、失望感を禁じえなかったのですが......だから、このドラマでも、あんまり男性の洋装姿には期待していませんでした。

でも、さすがはミュージカルなどでも活躍している山本耕史クン。洋装に後ろに撫で付けた髪は、格好良かったなぁ...それに、榎本武揚っていう、土方の上官に当たるのかしら?箱館の幕府軍の総指揮官のような人を演じた片岡愛之助の洋装姿もまた、ステキでした。やっぱり、芸事で鍛えた身体にはフロックコートが似合うのかしら...???
片岡愛之助って、昨夏、月組のキリヤン(霧矢大夢)が梅田芸術で歌舞伎と宝塚のコラボレーションの作品に出演したときに、キリヤンの相手役をした、関西歌舞伎のホープといわれているスターさんなのだけれど。愛之助って、なんともいえない愛嬌があって、ちょっと好きかも...って思いました。

「本物の芸」に感激!

1/2(日)その2
年末から年始にかけては、日頃はあまり見られない歌舞伎や邦楽の番組が、地上波でのんびり見ることができて、とってもうれしいです。

今日の夜は、歌舞伎座で初日を迎えた坂田藤十郎襲名披露公演の劇場中継を見ました。宝塚歌劇団OGで参議院議長の扇千景センセイの旦那様の中村鴈治郎が、231年ぶりに大名跡を復活・襲名し、その東京でのお披露目が今日から始まるのです。同時に、お孫さんの初舞台披露もあり。お正月に加えておめでたいこと尽くしの歌舞伎座ロビーは、なんとも華やいだ雰囲気に包まれています。いいなぁ。あの雰囲気の中にいられたら、シアワセだろなぁ....。

『伽羅先代萩』御殿の場。藤十郎の政岡に感激。長年培った芸の力というのでしょうか?奥深さというのでしょうか?その気合、迫力に、ただただ引き込まれてしまいました。所作も、ひとつひとつが滑らかできれい。
お家騒動の最中。乳母として使えている若君のもとに届けられた毒入りの菓子を、自分の息子が食べてしまう。そのうえ、毒を盛ったことを知られては困るというので短刀で喉元を掻き切られてしまう。あまりに残酷。若君を守り、人前では平然とわが子の死を見守る政岡。しかし、皆が去った後に一人残った政岡は、激しく悲嘆にくれる......その悲嘆にくれる様には、胸に迫るものがありました。ただ芝居を観ているだけなのに、身体のどこかが痛む......トイレに立つのも忘れて、ただただ見入ってしまいました。

テレビ観劇とはいえ、お正月からこのような舞台を観られたことはシアワセ。やはり「本物の芸」を観なければいけないな...と思いました。
宝塚歌劇の「和もの」といわれるお芝居は、歌舞伎の流儀を習っているらしいけれども、やはり本物の前には真似事に過ぎないんだなぁ...っていうのを、あらためて感じました。『長崎しぐれ坂』を見た後だけに、なおさら、そのことを強く感じてしまいました。

番組には、みきちゃん(真矢みき)がゲスト出演して、舞台中継の合間にお話をしていました。上品な和服をきて、しっとり女らしい受け答えを見せるみきちゃん。みきちゃんがトップの頃のいつだかのお正月に、宝塚歌劇の初日中継にゲスト出演して、なんともクールな受け答えをしていたのを思うと、月日の流れを感じます......でも、頭の回転の良さそうな、機敏な受け答えはあの頃と同じ。
暮れからお正月にかけては、紅白歌合戦とか、スタジオパークの特番とか、頻繁にNHKに出演していたみきちゃん......朝の連ドラに出演しているせいかもしれないけれど......今年もますますの活躍をお祈りしております。

お正月の気分にピッタリ.....けどちょっと不満...

新年を区切りに出直したつもりでしたが、早速もう1週間以上も日記をためてしまいました...こんなことではいけない!

1/2(月)
今日の午後は、昨年夏の星組公演『長崎しぐれ坂/ソウル・オブ・シバ』を、母と二人でコタツに入りながら見ました。これは、元旦にNHK BS2で放映されたのを予約録画しておいたものです。

『長崎しぐれ坂』は、私にとってはいまひとつ面白味にかける、ちょっと退屈な作品だったのですが、母にとっては『マラケシュ』や『JAZZYな妖精たち』などよりも、ずっとわかりやすくて面白かったようです。「こういう劇ばかりならいいのにね」と、母は言うのですが.....やはり世代の差でしょうか......?

神田囃子や長崎くんちなど、華やかな舞踊で始まる舞台は、元旦にぴったりな、なんだかおめでたい空気をかもし出しています。今年は我が家はあまりお正月らしいこともしなかったのだけれど、やっぱり、お正月っていいなって気持ちになります。

伊佐次という凶状持ちに扮する主演のトドさま(轟悠)は、水際立った美しさ。目元やこめかみあたりに、いいようのない色気がにじんでいて、なんとも粋。そんなトドさまを見られるだけでも、とってもおめでたい気持ちになります。

ダンちゃん(檀れい)も、キレイ。台詞回しっていうか話し方がなんとも色っぽい。でも「囲われ者の芸者ですよ」って言ったり、「あれは、はすっぱなところがあるから」って言われたりするほど、はすっぱな印象はない。清潔な感じ。清楚な感じ。宝塚の精神「清く正しく美しく」を何より大切にしているダンちゃんらしい。宝塚の娘役さんはこうでなくっちゃね。
でも、宝塚を卒業したこれからは、ぜひとも頑張って。しっとりした色気のある、いい舞台女優さんになってほしいな。こんなにキレイなんだもの。こんなに舞台に映えた人だもの。

けど、わたさん(湖月わたる)は、ちょっとワリを食っている感じ、っていうのは、東京宝塚劇場で観劇したときから感じていたことだけれども。そのときは、役柄の設定の問題かな...伊佐次は親分肌で格好いいけれど、卯之介はなんとなくさえないからなぁ...なんて思ったけれども、でもそうじゃない気がした。卯之介も、懐の深いいいやつ、なはずなんだよな...もともとが新国劇の脚本で、オトコとオトコがぶつかり合ういい話らしいから、卯之介だって情けないヤツなはずはない。ただ、卯之介の役の作りこみ方が、卯之介ってオトコのよさも、わたさんの持ち味のよさも、どちらも殺しているような気がして、もったいなく思いました。
わたさんの持ち味は、ソフトなんだな...とど様みたいな骨っぽい男役さんなら、こういうお芝居にも合うとおもうけれど、わたさんには難しいんじゃないかな......

加えて。伊佐次から「うど!」って怒鳴られて「うどじゃないやい。うのすけだい」と言って見得を切る?場面があるのだけれど。舞台で見ていたときもちょっとイタかったのだけれど、やっぱり今日も......ぜったいこの見得はわたさんに似合わない。で。それって、わたさんが芝居が上手いとか下手とかっていうのではなく、こういう見得を切るのって、きっと誰にとっても難しいんじゃないかな。
昔、歌舞伎出身の役者さんが舞台や映画で活躍していたような時代には、こういう見得を切る芝居って、身の回りにたくさんあって、役者も観客も受け入れやすかったと思うのですね。でも、今はそういう芝居は歌舞伎の中でしか見ないと思うから、なんとなく違和感を感じる。ハッキリそれとわかるほど大げさな見得を切ったら、それはそれですごいヘンだし。
ここは素直に「うのすけだい!」って流してしまってもいいんじゃないかなぁ...そのほうが自然な気がするし。和事の所作を大事にするってことはもちろん大事なことだけれど、何もかも歌舞伎の真似をするっていうのも、今の時代、いかがなもんかなぁ...って思うんだけど。

新年早々不満たっぷりっていうのも、いかがなもんかと思うけど(笑)、やっぱり映像で見直すと、生の舞台で気づかなかったいろんなことが見えてきて、いろいろ考えてしまうのでした...

でも『ソウル・オブ・シバ』は、楽しくて華やかでよかった。
レイクとミスターオーキッドとダイス...わたさんとトウコちゃん(安蘭けい)とダンちゃんが3人で銀橋で並んだところは、華やかでステキで。3人とも存在感のあるスターさんだから、なんとも贅沢な気持ちになりました。この3人の、こういう普通のショーは、これ1本だけだったんだなぁ...もう見られないのだなぁ...って思って、ちょっと寂しい気持ちになりました。

ゲストはダンちゃん。言葉を大切に選びながらお話をする様子に、好感を持ちました。ダンちゃんは普段でもとってもかわいいくてキレイ。司会の山川静夫アナウンサーのにこにこ顔も印象的。ダンちゃんがかわいくってしょうがないって雰囲気。
ダンちゃん、ほんとに、いい女優さんになって活躍してほしいなって思いました。

2006年は『ベルばら』とともに明けるはずだった...

1/1(日)
少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

昨年は、何度も日記をためてしまって、年末にはとうとう2ヶ月のタイムラグを作ってしまいました。2ヶ月も古い話を書き綴るのも何かと...まぁ、本人の備忘録としては良いのですが、昨年末のように、大きなニュースが何度も舞い込んだときに、1ヶ月も1ヶ月半も前の話を書くのもねぇ...というわけで、新年を機会に、また新たに出直すことにしました。空白の2ヶ月間のことは、折をみてどこかに書くことにしましょう。

さて。私の2006年は『「ベルばら2006」カウントダウンスペシャル』とともに始まるはずだったのだけれど、大晦日の夜11時すぎに包丁で左の親指を切ってしまったので、病院の救急待合室で新年を迎えることになってしまったのでした...痛い幕開けです...

そんなわけで、私の今年の初タカラヅカは、帰り道の車...自分で車を運転して行ったのです...のカーオーディオで聴いた『サザンクロス・レビュー』byトウコちゃん(安蘭けい)だったのでした。深夜のドライブに、トウコちゃんの歌声はとっても似合う気がします。ハンドルを握りながらトウコちゃんの歌声に耳を傾けていると、深い夜の闇に吸い込まれていきそうな気分になります...危ない!(苦笑)

大晦日から元旦にかけて見るつもりだった『カウントダウン・スペシャル』は、午後。お節もお雑煮も食べ終えて、一息ついた頃に「念のため」予約録画しておいたビデオで見たのでした。
『ベルばら』に絡んだトークや歌で構成された番組。出演は、ユウヒさん(大空祐飛)、ミズさん(水夏希)、まーちゃん(舞風りら)、えりたん(壮一帆)。それに、星組・花組の『ベルばら』に出演するスターさんたちのビデオ・メッセージもありました。

トウコちゃんは今日も「マリー・アントワネットをやれば、主要な役を制覇することになる」という話をしていました。「それはありえないことですが...」と言っていましたが、アイーダの好演が評価されたトウコちゃんですから、マリー・アントワネットを演ってもおかしくないんじゃないかしら?...ていうか、ぜひ、トウコちゃんのマリー・アントワネットも見てみたい気がしますね。ハンカチが足りなくなるほど、すごく切ないマリー・アントワネットになるのではないかしら。

最近、自分で気づいたのだけれど、私はまーちゃんの歌声が好きなようです。今まで、ダンスの姿の美しさ、スカートさばきのあざやかさ、衣装の着こなしの上手さに目を奪われていたけれど、じつは歌もいいなって思いはじめたのです。考えてみれば音楽学校主席卒業のまーちゃん。歌が下手なはずはないですね...なので、今日も、まーちゃんの歌が聞けて、ちょっとゴキゲンです。

もうひとつ、最近気づいたことは、ユウヒさんて格好いい!番組後半で一人で登場してトークをしていたけれど、歩いたり座ったりする身のこなしや話す言葉の一言一言に、何か確固たる「自分のスタイル」というものが感じられて、そこがすごくいいな、と思うのです。私はやっぱり「自分の色」というものをシッカリ持ったスターさんが好きだなぁ...と常々思っているので、そんなところも、格好いいと思う理由なのだと思うのです。

4人のスターさんの他に、雪組スカイフェアリーズの2人が出演していて、会場の宝塚ホテルのロビーでお客様のインタビューをしたりしていたのだけれど...インタビューって、相手に質問すればいいのではなくって、相手のいうことをきちんと聞かないといけないのだけれど、そんなところはやっぱり若いコたちには難しいお役目だったのではないかしら?スターさんや上級生さんへのインタビューならば、インタビューされる側が気を利かせることができるけれど、一般のお客様が相手ではねぇ...スカイレポーターズの例えばマチカ(麻愛めぐる)なんかが引率してあげれば、もうちょっとスムーズに運んだのではないでしょうか?

そんなところを見ていて、母と「月船さららは上手にやっていたよね...」と、またタメイキ。あれは2年前の、90周年の幕開けの劇場生中継初日スペシャルのとき。若いスカイフェアリーズを上手にリードして、生放送の番組を仕切っていたっけ...なんて。母と二人で思い出に浸ってしまいました。おめでたい元旦にタメイキなどついていてはいけないのだけれど...

番組を見ていて、母がふと。「こんなに『ベルばら』『ベルばら』って大騒ぎしていたら、失敗したらどうするのかしらね」と一言。
「失敗できないから、こんなに大騒ぎしているんじゃないの!」って、思わず答えてしまった私でした。
異論は多々あるけれど。一般人の感覚からすれば、やっぱり宝塚といえば『ベルばら』。宝塚の底力を世間様に見せつけるためにも『ベルばら』は成功してほしいなぁ...と、改めて思った年明けでした。

« December 2005 | Main | February 2006 »