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ただただ涙が.....@『堕天使の涙』初見・大劇場

コムちゃん(朝海ひかる)・まーちゃん(舞風りら)のサヨナラ公演である、雪組東京公演も後半にはいりましたが.....

今回の『堕天使の涙』『タランテラ』という作品は、私は10月20日の宝塚舞踊会の日に、せっかくムラまで行くのだから、舞踊会だけじゃなくてコムちゃんのサヨナラも観ようよ....ということになって、同じ日の昼公演を観てきたのでした。そのため、開演の11時に合わせて家を6時前に出るっていう、ちょっと強行なスケジュールになりましたが(苦笑)

せっかくムラまで行ったのに観れないとか、母を連れて立ち見とかはキツいので、事前にチケぴでチケットを購入してから行ったのですが。2階席は結構余裕があったみたい。当日でもOKだったように思われました。

思ったよりも早く到着できたので、売店をのぞいたり、キャトルで立ち読みしたりしながら、開演時間を待ちました。コムちゃんの過去の公演記念『萩の月』が売っていたので、それを眺めたりとか。せっかくなので私は『ベルばら』バージョンがいいって思ったんだけど、母は今日観る『タランテラ』バージョンがいい、と意見が分かれたので、『ベルばら』は私が会社にお土産用に、自宅用は『タランテラ』ということにしました(笑)

宝塚大劇場の2階席は、東京宝塚劇場の2階席よりも傾斜が緩く、ゆったりしています。思ったほど舞台も遠くない。上段には修学旅行の女子高生たちが座っていました。


『堕天使の涙』は、幕開けの黒いお衣装の人々の群舞が、とても強烈に印象に残りました。なんだろう....幻想的というのとはちょっと違うけれど、なにか不思議な空気。でもこの感覚は好きだ!って思いました。

そこにせりあがる、ルシファー@コムちゃん(朝海ひかる)は、深淵な何かを含んだ笑みを湛えて、美しくて妖しくて。高貴でもあり、邪悪でもあり、清らかでもあり.......とりどりの仮装をした人々も、イマジネーションを掻き立てられるような気がして、これからの展開にとても期待させられました........このオープニングの場面は、劇中劇だったのですね。劇場の中。舞台を作る人々が続々と現れる。

堕天使ルシファーを演じたルシファーは、実は本当に堕天使だったのですね........ルシファーは若手振付家ジャン・ポール@水さん(水夏希)を引き入れる。ジャン・ポールは、作りかけた作品が棚上げになって、自暴自棄で酒びたりになっているらしい。ルシファーはジャン・ポールにイマジネーションを与え、その作品を上演されるように、仕組む。
ルシファーがジャン・ポールを招いた城?の場面、美しい舞台です。

華やかな舞台の裏は人間の欲と野望が蠢く世界。ルシファーがちょっと背中をおすだけで、人間は欲望の淵に、エゴイズムの谷底に、あっさりと堕ちていく。身近な愛すべき人々を捨て、あるいは踏み台にして、自分の欲望を押し通そうとする。

そこに一人の清らかな女性が現れた。リリス@まーちゃん(舞風りら)。誰からも愛されない、自分の母親からでさえも愛されることはなかった。そればかりか、その母親に生きる望みと光を奪い取られ、人生のどん底を味わわされている。
リリスは絶望の果てにいて、すべてをあきらめていた。何も求めようとはしない。けれどその姿からは希望を感じさせられた。リリスは見えない光に包まれていた。ルシファーが心の奥に封じ込めていた温かい光を、リリスには感じ取ることができた。
果たしてリリスは不幸なのか?幸せなのか...?

光のパ・ドゥ・ドゥ。リリス@まーちゃんとルシファー@コムちゃんのダンスは、幸せの光に満ちていました。清らかで煌いていて。ふと気づくと涙がこぼれていました。自分がこのとき、何を考えていたのか、何を感じていたのか、わかりません。わからないまま、ただただ大量の涙を流していました....(苦笑)

コムちゃんとまーちゃんのダンスはとっても雄弁で、とても心に響きました。このまま幕を下ろしてくれてよかったのに。この二人には言葉は要らないと思ったのに........季節外れのノエルの場面があり、ジャン・ポールからルシファーへの別れのセリフがありました。サヨナラの決まりごと?案の定そのセリフは陳腐に響きました。

でも、ラスト。スポットの光の中で、ルシファー@コムちゃんは輝いていました。美しかった。ふと気づくと私はまた、大量の涙を流していました。頭の中も、心の中も、空っぽでした。何も考えられない。何も感じられない。心の中のすべてが涙になって流れ去ってしまったような気がしました.......

さて。涙も収まったところで振り返ってみると、ルシファーって何だったの?って疑問が残りました。彼はいったい何しにきたの?
堕ちていく人間たちのストーリーはそれぞれ明快でわかりやすい。けど、そこにルシファーが関わる理由はあったのだろうか?それと同じように、リリス&ジャン・ポールとその母の物語は、この作品全体でどういう位置づけになるのだろう.....??

景子センセイ(演出:植田景子)らしく、ひとつひとつのエピソードは美しく耽美に、丁寧に描かれているけれど、それが全体として何を表現したかったのかがいまひとつ釈然としない.....要するに、キレイだったけど何だったの?っていう思いが残りました。

けど、一緒に観劇していた母にしてみると、わかりやすいエピソードが並んでいるためか、妙にフクザツな話よりも数段面白かったみたい。そういう意味では、幅広い層に愛されるべきタカラヅカ的には成功だったのかしら...? どうも釈然としないけど.....(苦笑)

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