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幸せな思いはとりとめもなく.....@星組『さくら』東宝初日

東京宝塚劇場。星組東京公演初日。

お天気に恵まれた明るい午後。開演前の劇場周辺には、たくさんの人、人、人......スポニチ・アネックスの見出しではないですが(笑) ファンクラブのチケ出しの長い列。待ち合わせをする人々。開演前に食事をしたり、キャトルレーヴを覘く人も少なくないのでしょう。日比谷シャンテと劇場の間の道路を横切る人も数知れず。劇場係員のお兄さんのメガホンの声がひっきりなしに響いています。

劇場ロビーも、大勢の人でごった返していました。柱の脇には、この公演の大判のポスターを貼ったスタンドが置かれ、その両脇に小林公一歌劇団理事長父子が立ち、さらにその隣に劇場支配人の小川甲子さんが立ってお客様を出迎えていました。この華やいで賑やかな空気は、初日ならではのものですね。今日は新しいトップさんの東宝お披露目の日だから、なおさらですね。

初日を一緒に観劇することになったオネエサマのご贔屓はとどさま(轟悠)なので、オネエサマはトウコさん(安蘭けい)がまだ下級生の頃から良く知っているらしく。「今日は私、安蘭さんのお披露目と思うと、ほんとうにうれしいのよ」と。オネエサマのとどさまご贔屓仲間のオバサマに出会うと「ほんとうによかったよね~」と口々に言い合っています。そういう古くからのファンも少なくないのかな......意外とご年配の姿も多く見かけられました。

人でぎっしり埋まったエスカレーターを最上階まで上り、「すみれの花咲く頃」のチャイムに送られて2階中段のサブセンター席に収まりました。いつも見慣れた東京宝塚劇場の赤い緞帳を見下ろすと、また新たな感激がこみ上げてきました。ムラで観劇したときとはまた違う感激。

そう。いつもここで宝塚歌劇を観劇している私たちにとっては、ここで開演を待つ気持ちはやっぱり格別なのですね。いわば「わたしたちの場所」にトップさんをお迎えする気持ちかな.......


やがて客電が落ち、客席のざわつきも次第におさまり。焦らすかのような静かな、長いようで短い時間の後。

「皆様ようこそ東京宝塚劇場におこしくださいました。星組の安蘭けいです」

アナウンスの声に、大きな拍手が沸き起こりました......あぁ。思わず目を閉じて、大きく息を吸い込みました。このアナウンスを聞く日を待っていた.....いまこの客席を埋め尽くす、そのほとんどの観客たちがそうであるのと同じように.......目頭がジンワリ熱くなりました。

前奏の音に再び目を開け。拍子木の音が響いた次の瞬間。新しいトップさんのお披露目公演の幕開けにふさわしい、華やかで煌びやかな舞台が現れました。客席からは大きな拍手と、歓声ともタメイキともつかない声が上がりました。

5月も半ばを過ぎたのに「さくら」だなんていかがなものかしら.....なんて思っていたけれど。色とりどりの花を撒き散らしたような舞台を見つめていると、時が一月半ほど後戻りして、今が春の盛りのような気がします。

その春の盛りの舞台の中央に、扇をかざしたトウコさん(安蘭けい)がセリ上がりました。再び、そしてひときわ大きく沸き起こる拍手。この場所でこんなに大きな拍手を聞いたのは初めてではないかしら.......もしかしたら初めてじゃないのかもしれないけど(苦笑)。でも、今までこの劇場で聞いた中で、いちばん大きな拍手のような気がしました。

トウコさんは、すごくゆったりと満ち足りた笑みをたたえ。すっかり落ちついて貫禄のトップさんといった風情です.......トウコさんご自身の内心はどうかわからないけれど、私はそのように見受けられました。ムラでひと月余りの公演を終えたということは、やっぱりそれだけの何かを身に纏ったのだということなのですね....

あすかちゃん(遠野あすか)とちえちゃん(柚希礼音)も、ムラで見たときよりも、やわらかさを増した気がしました。というか、舞台全体がやわらかい雰囲気になった印象がありました。春の穏やかな日差しに照らしだされたような、幸せな空気が舞台に漂っていました。

その幸せな空気の中を、華やかに笑みを浮かべながら銀橋に歩み出るトウコさんはとても美しくて、感動。感激。また少し涙がこぼれそうになりました。


総踊りの後、舞台は一転。ミエコ先生(松本悠里)が現れました。女性コーラス.......当り前か(苦笑).......をバックに。夕焼け色の照明の中、博多人形のようです。ミエコ先生を見るといつも、そう思います。女らしいなぁ......なんていうのかな。ひとつの文化みたいなものがミエコ先生の中に息づいていると、そんな気がします。

ミエコ先生と入れ替わりに上手にセリあがるトウコさんは、静かで美しい。すべるように踊り始めるトウコさんは、深夜の月の光のような、冷たい光を放つように思われます。ミエコ先生の場面が女性の、というか人間の「情念」のようなものを表現しているのだとしたら、このトウコさんには、それを超越した何か、を感じます。美しい。思わず見入ってしまう.......そういえばこのショーには「妖しいまでに美しいおまえ」というサブタイトルがついていたのですね。そのことをふと、思い出しました。


再び桜の若衆、桜の女たちが登場し、トウコさんとあすかちゃんは黒いお着物から華やかなお衣装に早変わり。と同時に、トウコさんの表情もまた穏やかな明るい笑みに変わっていました。トウコさんを見上げるあすかちゃんの幸せそうな笑みも印象的です。あすかちゃんだけじゃない。トウコさんを囲む、組子さんたち皆が、幸せそうな笑みをたたえています。そんな、真中に立つトウコさん.........幸せだ......


続いて現れた「お内裏さま」ちえちゃんは、大きくて、ゆったり構えていて、いい感じ。ちえちゃんを囲んで下手の花道に現れた水輝椋ちゃん、麻尋しゅんちゃんは、ともにいい声。聞き惚れてしまいます。女雛さま@あすかちゃんの「節句人形の涙は~」の歌は、昔のムード歌謡みたいだけど、いい雰囲気。あすかちゃんが地声で歌うっていうイメージが、これまで私にはあんまりなかったのだけれど、やっぱりうまいなって思いました。

ひな壇が現れた時、ムラでは大爆笑だったんだけど、今日はあんまりリアクションがなくて......よくいわれることだけど、やっぱりムラと東宝では違うんだな.....と実感。だから自分も、爆笑しないで「クスっ」と笑いました(苦笑)

五月人形に扮したトウコさんは、ほんとうにかわいいなぁ.....トウコさんを囲む人形たちも、地顔(?)がわからないほど白塗りにしてるけれど、すっごく楽しそう。「出番を待とう」と歌いながら、人形たちと顔を見合せてうなずくトウコさんが、私はとっても好きです。かわいい。お雛様たちに木箱に閉じ込められて「お内裏くん!」と不満げによびかけるところも、かわいい.......ここは、トウコさんならではの。主演がトウコさんだからこそ、の、楽しい場面だな.......って思います。先の「妖しいまで」のトウコさんも、このかわいらしトウコさんも、どちらもトウコさんらしいなって思う。

しかも、この場面、トウコさんとあすかちゃんの歌がいいな。いわば聴かせどころなのかな.........歌の上手なトップコンビっていいなってつくづく思う。


灯篭を頭に載せた女たちの行列が現れて消えて。冷たく白い光の中に烏帽子・水干(狩衣?)姿のトウコさんが現れる。その様が鏡に映って、果てしなく空間が広がる。果てしない空間の中に一人公達が佇んでいる。とてもとても美しくて幻想的な「竹灯篭」の場面。この美しい舞台は宝塚歌劇ならではなんじゃないかな、と思う.........がっ!黒装束の大道具さんがセットの陰にしゃがみこんでいる姿が舞台の奥の鏡に....これも初日ならではの風景なのかなぁ.....(苦笑)

このトウコさんはとってもきれい。端正な美しさで、私はとても好きです。平家の落ち武者のイメージなのだそうですが。トウコさんはこの烏帽子・水干がとっても似合うと思う。それに、トウコさんに寄り添う白拍子@ミエコ先生が、どこからどう見ても少女のように可憐で。思わず目を見張りました。これはきっと日頃の精進の賜物なのね。芸の力ってすばらしい......


続く「花折」は、狂言をオペレッタ風にアレンジしたもの、らしいけれど。山法師のすずみん(涼紫央)も、檀那のしぃさま(立樹遥)も、それぞれの明るい持ち味が役とよく合っていて。楽しい。しぃさまが扇で仰ぎながら高らかに笑うところ。すずみんが酔ってふにゃ~って感じで笑うところ。それぞれに個性がよく現れていると思う。花見の男女もほんとに楽しげで。お披露目の春の作品によく似合っているんじゃないかな.....興を添えているんじゃないかな.....


一瞬の静寂の後。舞台に現れた大きな桜の幹の陰から。はらはらと落ちる桜色の花びら。その花びらを落とす指先が美しく撓る。大劇場で初見のときは気づかずにいて、見落としてしまったこの場面。今日は初めからしっかりとオペラグラスを構えて見つめていました.......美しい。他の表現が見つからないほど、美しい。そして切ない。指先はどんなときでも饒舌なものだというけれど。いま見つめているこの指先は、寡黙。だけどとても言葉で表しきれない、多くの何かを表現している気がする。その何かを受けとめようと、思わず息を潜めてしまう。

桜の陰から現れたトウコさんは、まさに桜の精。儚い。やがて優しく華やかにあらわれるあすかちゃんも、桜の精。舞ううちに一人、また一人、桜の精が現れては消える。それぞれにはらはらと花びらを落とす。はらはらと落ちるはずの花びらが、ところどころでポテっと固まって落ちたりするのは、大劇場の千秋楽から少し間が開いたから。まだ感覚が戻ってこないのかしら......??

枝垂れの桜が満開の花のように舞台の上から下がり、その桜の枝垂れの向こうに現れるトウコさんが、遥か遠くに見えて、切ない気持ちになった。舞台が八百屋になっているためか、ますます遠くに見える気がする。遠くの山を見遣ったときに、そこに小さな桜の影を見たような、そんな感じ。

トウコさんとあすかちゃんがくるくると舞台の上で回り、連れ添って袖に消える。二人の間にやわらかな光が見える。トウコさんによりそう、幸せそうなあすかちゃんが好きだ。そんなあすかちゃんを見れるのがうれしい、と、思う。

舞台手前でやさしくやわらかにまわる、しぃさまとすずみん。枝垂れの向こうに一人、霞のように現れた、しみこちゃん(和涼華)も、とても姿が美しくて印象的でした。

幾度めかに舞台に現れたトウコさんが、男役さんたちを引き連れて上手から下手に流れていく。その姿を見たとき、思いがけず涙が溢れてきた。なぜだろう.......

そう、私はやっぱり、皆の真ん中で、皆に囲まれて立つトウコさんが好きなのだ。トウコさんは、この東京宝塚劇場の大きな舞台の空間をたった一人で埋めることができるほど。それぐらい豊かな才能と強いオーラを持つ人だ、と思っている。けれど、組子さん、カンパニーに囲まれているときにこの人が醸し出す何かが好きなのだ。いま、この人はこのカンパニーの真ん中にいる。そのことを、この瞬間に実感したのかもしれない.......思いがけず訪れた大きな感動に、自分でもちょっとうろたえてしまいました(苦笑)

最後の総踊り。両手に差し上げた扇から桜の花びらがいっせいに舞い上がるのが、とてもきれい。トウコさんを囲む皆が、幸せそうな笑みを浮かべている..........大勢の中にいても、ミエコ先生の扇使いの巧みさ、身のこなしの美しさは当然ながら際立っていて、目をひきつけられてしまいますが...........その真ん中でトウコさんが、ひときわ幸せそうな、満足げな笑みを湛えている.....

それを見つめる私の胸にも、なんとも言いようのない幸せな思いが満ちてくるのを感じて。緞帳にさえぎられて次第に小さくまる幸せな光を見つめながら。思わず深く息を吸い込んだのでした。

空の青さも木々の緑も.....@星組『さくら』東宝初日入り

2007年5月18日午前6時。

前日までの大荒れの空模様がうそのように、すっきり晴れ渡った空。何かが始まるのにふさわしい、さわやかな朝です。

まだ人気の少ないバス通り。始発のバスを待ちながら、これから始まる感激に満ちた一日に思いを馳せていました.......胸のトキメキをおさえながら。

空の青さも 木々の緑も...

心に触れる何もかも。何に接しても涙がこぼれそうになります。


午前7時半。日比谷。

昨秋の『愛するには短すぎる』の千秋楽の朝から半年あまり。朝早い都心の町並みは、あの朝と同じように、これから始まる出来事を待ち、息を潜めているかのようです。

私が劇場前に到着した頃には、数名のギャラリーと80名ほどの黒い会服の一団が、既に集合していました。劇場前では、何かの撮影?........どうも『プレステージ』という映画のプロモーションの撮影をしているらしい、という話です。外人さんがものめずらしげに、こちらを見ています。撮影の合間にこちらにカメラを向けてみたり、生徒さんの入りの時間までには終るのかしら.....???

舗道には次第にサラリーマンやOLの姿が目に付くようになってきますが。このあたりにお勤めの方々には珍しくない光景なのでしょうね。皆、当たり前のような顔をして、ファンの集団に目をやることもなく、黙々と歩き去っていきます。

日比谷シャンテ前に集まるトウコさん(安蘭けい)の会の、黒い会服の数、それにギャラリーの数は、私が到着した頃の倍以上に膨れ上がっていました。同じく黒い会服姿のスタッフに先導されて、シャンテ側の舗道にトウコさんの会のコたちが広がり始めます。他の生徒さんの会のコたちは、片づけを始めた撮影隊の向こうで、姿がよく見えません。

「あそこから見えるのかしら.....??」

心配する声が、ギャラリーから上がっていましたが。そんな中、三々五々、生徒さんたちの楽屋入りが始まりました。
下級生の娘役さんたちが数人ずつ固まって歩いてくる様は、とても愛らしくて。小鳥のさえずりが聞こえてきそう......って言ってて、自分で照れちゃう(笑).....眠いのか、緊張してるのか、はたまたカッコをつけているのか、不機嫌そうな難しい顔をして楽屋入りする下級生の男役さんも、微笑ましい。すずみん(涼紫央)さんは、今日も朝早くからサワヤカな笑顔。組長(英真なおき)も、満面の笑顔で楽屋口を入っていきました。

あすかちゃん(遠野あすか)がゆったりした白いコートを着て、笑顔で登場したときは「キレイ」「カワイイ」と、ギャラリーからもトウコさんの会からも、歓声が上がりました。
みんな笑顔。どことなく華やかで、浮き立つ気分。やっぱり初日の入りは格別の雰囲気があるんだな......と思いながら。ちょっと遠くの舗道を見ていたので、目の前をシルバーのスポーツ・タイプの車が通り過ぎたのに気づきませんでした。

「来た!」

というギャラリーの声に振り向くと、トウコさんがファンに手を振りながら、少しうつむき加減で、こちらに歩いてくるところでした。キレイ!

少し歩いて立ち止まり、黒い手提げに入ったファンからのお手紙を、代表のコから受け取って、また手を振りながら歩き始める。大勢のファンの視線を浴びながら。穏やかに、けどどこか緊張感の漂う微かな笑みを、頬の辺りにたたえて。

何度めかに立ち止まった場所は、私のいるところから、さほど離れていないところでした。代表のコからの呼びかけに声になるかならないかの微かな声で「ありがと」と言っているのが聞こえました.......聞こえた気がしただけなのかもしれない.......(苦笑)

やがて、ファンの列の端の、最後の手提げ袋を受け取ると、道路を渡り。振り向いて手を振りながら楽屋のドアに消えてきました.........残り香。余韻。

すごく華奢で、腕も脚も肩も細い。こんなに愛らしい人が、あのドアの向こうで、あんなにかっこいい男性に化けてしまうのだもの........あのドアには、何か魔法が潜んでいるのだわ......

「きれい~」「かわいぃ~」「細~い!」

口々に感嘆、賞賛の言葉をささやきがら、沸き起こった静かな興奮の渦が。朝の舗道に広がり、やがて散っていきました。

........たまたま通りかかった2、3人のサラリーマン風の男性が、ガード解散の女性の波に巻き込まれて。ちょっとかわいそうだったけど、可笑しかった(苦笑)

にゃるちゃんが退団!

成花まりんちゃん。にゃるちゃん。

集合日の今日、歌劇団から退団が発表されていました。今回の星組公演は、だれも退団しないと思っていたので、ただもう、びっくり。ムラは初舞台生がいたから。ムラでの階段下りは遠慮していたのかしら....???

にゃるちゃん。

89期生の入団のときかな?星組配属のときかな?
「同期でいちばん若い私たち。中卒パワーで頑張ります!」
みたいな抱負を元気いっぱい語っていましたよね.....

そのときの、すごく若々しくて愛らしいイメージが印象的でした。

巌流』でトウコさん(安蘭けい)演じる佐々木小次郎の少年時代を演じていたけれど。小柄な娘役さんって思っていたのに。鋭い眼光で、フクザツな出自を持つ物を言わない少年がぴったりハマっていたのが、印象的でした。あのときから応援しはじめていたのかな.....

龍星』でも、トウコさんの少年時代を演じていた。やっぱりフクザツな出自を持つ少年。そういう役が似合うのかな......

スカイ・フェアリーズの活躍も印象的でした。ハキハキ、シャキシャキと、仕切っていたイメージがある。星組韓国公演のレポートも、頑張っていたっけね....

ヘイズ・コード』では、アメリカのドラマとか映画に必ず出てきそうな、個性的な女の子の役で、可愛らしかった....ていうか、おもしろかった。

そうそう、マリー・アントワネットの子ども時代も忘れてはいけないね。ピンクのドレスにうずもれそうで、可愛かった....

私が初めて生で見た初舞台生。89期生たち。新人公演のヒロインを演じて話題になっているコたちもいれば、すでに卒業したコたちもいる。星組では89期生の卒業は、3人目かな?違うかな?

入団から4年。音楽学校に入学してからは6年。それぞれが、それぞれの道を見出して、新しい夢に向かって歩み始める年頃なのかもしれないですね。寂しいけれど、応援してあげなくては、と、思います。

「応援している」っていいながら。そういえば、今回の公演ではにゃるちゃんはどこにいたんだ?トウコさんをおいかけるのに夢中で、にゃるのことはぜんぜん眼中になかったかも、私(苦笑)

東宝では、にゃるちゃんのこともしっかり追いかけて、その愛らしい姿を瞳に焼き付けておかなくては、と思いました。決心!

今日は宙組も同じく集合日で、3名の生徒さんの退団が発表されていました。退団の発表があるたびに、卒業するその日まで、それぞれがそれぞれに輝いて、ステキな思い出を舞台の上に、私たちの瞳に、そして生徒さん自信の胸に、刻みつけてほしいなと思います。

緑の袴で大階段を下りる生徒さんも、集合日に静かに卒業されていく生徒さんも、それぞれに.........

きっと叶うはず....夢は

ご縁があって、花組の若手娘役さんのお茶飲み会に出席させていただきました。

東京宝塚劇場からあまり遠くないレストランの一室。間近で見る若い娘役さんはとっても可愛らしくて。ふんわりしたワンピースも、すっきりとまとめた髪も、キレイにそろえて下ろした前髪も、レースに縁取られた胸元や耳元に光るアクセサリーも、つやつやした口元も、何もかも愛らしくて。司会の方に導かれてはきはきと楽しそうに話す、その様子もまた愛しくて。

何を見ても聞いても、蕩けそうな気持ちになりました。思わず目を細めて見つめちゃう。「砂糖菓子のような」という喩えは、なんて端的な表現なんだろうって思いました。若い女の子に甘々になるオヤジたちの気持ちがよくわかるというか.....(苦笑)

そのお茶飲み会の中で、『Home (私の夢が叶う場所)』という歌にこめる思いが語られました。

Dream 描き続けた夢も
いつか願いが叶うとわかるの
この舞台でいつの日か歌うのよ
きっと叶うはずよ
夢は

『ファントム』の公演のフィナーレ。パレードで出演者全員でこの歌を歌うたびに
この舞台でいつの日か歌うのよ

という言葉に、自分の夢を重ねていたこと。
きっと叶うはずよ 夢は

という言葉を信じて頑張ってきたこと。

涙を浮かべながら語る姿に、感動しました。その言葉を聞きながら、涙ぐむ方も少なくありませんでした。こんなに若くて愛らしいお嬢さんが、夢を目指して頑張っている......

夢はかなえるものと考える人もいれば、遠くにあって見つめるものと思う人もいる。夢を引き寄せようと努力する人もいれば、夢に近づくために努力する人もいる。夢を目指して頑張る人もいれば、夢を励みに頑張る人もいる........夢は手の届かないものと、手が届かないからこそ夢だという人もいると思うけど......

それぞれにそれぞれの夢の形がある。それぞれにかなえる夢の形がある。ひとつの夢がかなったとき、その先にまた、新たな夢が見える。その夢もまた、それぞれに違った形をしていると思う。

「夢は見るだけではなくかなえるもの。夢をかなえる道のりも夢」と、星組の新トップ・スターのお披露目の日、トウコさん(安蘭けい)はファンに向かって語りかけていました。「夢に向かって努力しましょう」と。

「夢」に「努力」は似合わない。夢の世界にいる間は、苦労につながる話は聞きたくない、という向きも少なくなかったようですが。私は「夢はかなえるもの」という考えに共感するし、そのための努力はすばらしいと思う。

宝塚歌劇の舞台に広がる夢は、その夢を見ることで現実を忘れさせてくれる、まったく別の世界、理想の世界であるけれども。
同時に、その世界に夢を見出し、夢をかなえようと頑張っている人たちがいる。夢をかなえようと頑張っている人たちが作り出す世界。その頑張る姿に、力づけられ、勇気づけられる。新たな希望を見つける。それも宝塚の「夢」のひとつの姿であり、大きな魅力のひとつなのだと思う。

昨夜の娘役さんは、今日も東京宝塚劇場の舞台で、夢に向かって頑張ってるはず。公演ごとに少しずつ成長し、変化する姿から、私たちは夢のかけらを受け取り、力を与えてもらうのですね。

トウコさん率いる星組は、今日、宝塚大劇場で千秋楽を迎えています。ひとつの大きな夢をかなえた今、その先に、どのような新しい夢を見出しているのでしょう....??? そして、私たちは、その夢に勇気づけられて、どんな新しい夢を見るのでしょうか....???

この気持ちを喜びと呼ぶのかな.......

宝塚大劇場に新しい一番星が誕生した日。

その日の夜に、そのちょうど4年前の日のビデオを見ていました。

2003年3月23日。東京宝塚劇場。星組公演『バビロン』千秋楽。前の前のトップスター、タータン(香寿たつき)のサヨナラ。

画面に公演のタイトルが現れて消えて。白抜きの文字で現れた日付。あれから4年がすぎたのだな、と。それはとても遠い昔のように思えるけど、すぐこの前のような気もする......はるか彼方の出来事を思い起こすような、ふっと気が遠くなるような。そんな気持ちで、その日付を見つめていました。

その前の年の秋まで、私にとって宝塚歌劇はメディアで楽しむものでした。幼い頃に初めて「宝塚のスターさん」に出会ってからずっと。それはテレビやビデオの画面の中の世界。『歌劇』『グラフ』。たまに都心に行くときに見かけるポスターの写真.......

けど、その前の年の秋に初めて花組『エリザベート』を宝塚大劇場で観劇して、すごく感激しました。その後のお正月に、BSで放映された中国公演『蝶・恋』『サザンクロス・レビュー in China』を見て。

やっぱり大好きなタータンを、ひと目劇場で見ておきたい!

1月の中ごろだったかな.....チケぴに電話をかけたのでした。けど、電話がつながったときにはすでに、どの公演も売り切れていました。
どうしても見たくて。けど、宝塚のチケットをどうすれば手に入れられるのかわからなくて。詳しい先輩に泣きついたのでした。

「香寿たつきが見たい......」

先輩に手に入れてもらったチケットで。先輩の隣で。それは2度めの東京宝塚劇場でしたが。2階席で、オペラグラスにかじりついていました。タータンの一挙手一投足、なにひとつ見逃すことのないように。オペラグラスの中で、タータンの姿が幾度となく涙で滲み、ゆがみ、揺れた......

どうしてもっと早くに見に来なかったのだろう..........

これがほんとうに最後だと思うと、悲しくて、切なくて、悔しかった。

白いお衣装の群れの中から抜け出した黒燕尾。タータンが大階段を駆け上がる。客席に向かって振り向いたそのとき、目の中の水が一度に湧き出るような気がした.........

このショーの中で、タータンがトウコさん(安蘭けい)の肩に手を置くシーンがある。すれ違いざまに軽く。「後はよろしく」とでも言うかのように。

千秋楽の日。身じろぎもせずに立ち尽くす....かのようなトウコさんに、軽やかに歩み寄ったタータンの手は、トウコさんの肩をつかんでいた。トウコさんは何かをこらえるように目に力をこめた....かのように見えた。

託す者。託された者。

それぞれの胸に去来したのは、どのような思いだったのだろうか.......


その頃、トウコさんがどういうスターさんなのかは、少し知っていました。今から思えばほんの少しだけ(苦笑)

『バビロン』では、黒いお衣装で舞台に現れたときの強い眼差しと力強くドラマチックな歌声が印象的でした。白くてキラキラのついたお衣装で銀橋に現れたとき、タータンとはちょっと違うけど、とってもキレイな人だって思ったことも覚えています.........『ガラスの風景』のミラー警部と同じ人っていうのを認識するのにも、あまり時間がかからなかった(笑)

あの頃。退団したトップさんの次にトップになるのは、そのときの組二番手であるはずだと思っていました。考えてみれば、タータンも雪組から専科を経て星組のトップさんになったのだから、必ずしもそうではないことは少し考えればわかることなのだけれど。なんとなく次のトップは組二番手のトウコさんなのだろうな、と漠然と思っていました。だから、そうではないことを知って、ちょっと驚いたのでした。

驚き、というか、軽い違和感.........どうして?タータンが肩に手を置いたのに。それはそういう意味じゃなかったの?

やがて、トウコさんに惹かれるようになったとき、軽い違和感は「なぜ?」という大きな疑問に変わっていました。なぜトウコさんではなかったのかしら? こんなに力のある人なのに.....???

でも、わたるさん(湖月わたる)はステキなトップさんだったので。そして、わたるさんとともにトウコさんの作る舞台がとても好きだったので。そんな思いはいつの間にかどこかに消えていましたが........


『バビロン』フィナーレ。ラベンダー色の羽を背負って大階段の真中にたつタータンの姿..........今日、一人の新しいトップスターがこの同じ場所に立った。それは、ほかでもないトウコさんなのだ........

何かがすとん、と私の胸の中に落ちて収まった気がしました。そして、心の中にじわじわと、言いようのない気持ちが広がり、満たされていくのを感じました。と同時に、これまでと違う涙がこみ上げるのを感じました。

タータンの姿を見ながら、大きな羽を背負って大階段を下りるトウコさんに思いを馳せた。はるか遠くに思いを馳せるような気持ち。再び、ふっと気が遠くなるような心地。

言葉にならない幸せな気持ち。この気持ちを喜びと呼ぶのかな.......そう思いながら、画面を見つめていました。

あの子はきっと......

この時期。初舞台生のデビュー公演は、
いつも4月に始まると思っていたのに。

今年に限って。
瞳子さん(安蘭けい)のお披露目公演に限って。
どうして3月末に始まっちゃったのかな.....

年度末に。しかも祝日の絡んだ週末に、
金曜日に会社を休めるわけがないじゃないかぁぁぁ....

宝塚歌劇団のばかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

と、泣き叫んでも仕方ないので。
東宝お披露目の初日にかけてみる。
けど、きっと、大劇場初日ほどの感動はないんだろうな.....

そういえば『ヘイズ・コード』も、
ドラマシティの初日は行けなくて、
青年館の初日を見たんだな......千秋楽は行けなくて。

なんか半端だな。私。意気地なしだなぁ.....
なかなか会社を休めなくて。

.....な~んて。
クツクツしながら、いろんな方の初日レポを読んでたら、
だださんのブログに出会いました。

 「ほら、あの子だよ! すっごい有望なんだって。
  『安蘭けい』っていう名前だよ。
  あの子はきっとトップになるよ!」

音校の制服を着た瞳子さんに向けて投げかけられた言葉。
主席入団はトップになれないっていうジンクス。

長い長い年月。たくさんの努力。たくさんの期待。
ずっとずっと。この日が来るのを皆が待っていた。

初日を観劇して返ってきたコたちが言ってた
「あたたかい空気」は、ここから生まれてきたのでしょうね。

小さな夢のタマゴを、そおっと掌であたためる。
少しずつ成長し、輝きを増していくのを、温かく見守る。

そんな、ファンとスターさんとの関係。
ステキなことだなって思うし、大切にしたいなって思う。

この日を迎えることができてほんとうによかった。うれしい。

瞳子さんはもちろん。お相手の、あすかちゃん(遠野あすか)も。

遅くなってしまったけど。
心から、おめでとうございます。

大切なものを忘れていた.....@星組『ヘイズ・コード』青年館千秋楽

日本青年館での星組公演『ヘイズ・コード』で始まった2007年も、早くもひと月が終ってしまいました。今年も各組の公演を追いかけて、あっという間に1年が過ぎるのかしら....???

その、日本青年館の千秋楽の模様がスカイステージ『タカラヅカニュース総集編』で放映されたのは、この前の、その前の週末。もう10日も経ってしまいました(苦笑)

『ヘイズ・コード』は、星組の新しいトップ・スター、トウコさん(安蘭けい)と、お相手の遠野あすかちゃんだけでなく、ユズミさん(万里柚美)、まゆみさん(にしき愛)といった上級生、しいちゃん(立樹遥)、すずみん(涼紫央)、ことこと(琴まりえ)、みなみちゃん(南海まり)といった中堅スターから、紅ゆずるクン、美弥るりかちゃんといった若手さんや、もっと下級生に至るまで、それに専科のHIROさん(一樹千尋さん)、ソルーナさん(磯野千尋)、すべての出演者に、それぞれの持ち味を生かした見せ場のある、ステキな公演でした。それは、出演者の人数が少ないから、というだけではなく、やはり隅々まで心をこめて作られた舞台だったからではないかと思います。

その、一人ひとりの出演者に対する演出家・大野先生の思いは、公演プログラムに寄せた言葉や、すべての出演者について名前とともにプロフィールが紹介されていたことに現れていると思いました。それを最初に発見したとき、私はそれをとてもうれしく思いました。下級生さんのファンの方々は、もっとうれしかったんじゃないかな。それに、きっと生徒さんたちもうれしかったと思う。

誰もほんとに不幸にならないっていうストーリー.....「ゆるい」っていう批判も一部で聞こえましたが。私はそうは思いません......それに、一人ひとりの出演者がとても熱心に、楽しく、この作品に取り組んでいる様子が見えて、この『ヘイズ・コード』はとてもステキな舞台だったと思います。年の初めに、こんなステキな舞台を届けてくれた、大野先生と星組さんに感謝です。

そして、『タカラヅカニュース総集編』で放映された、千秋楽のダイジェスト映像も、その舞台の雰囲気を最大限伝えるべく.....なのか、いろいろな出演者のいろいろな場面が見れて、とてもうれしかった。あいにく千秋楽の舞台を観劇できなかった私にもその楽しさは、客席の大盛り上がりの様子とともに、しっかり伝わってきました。スカイステージさんありがとう、です♪

トップスターのプレお披露目公演でもあったこの公演で、大きなアクシデントに見舞われてしまった主演・トウコさんのご挨拶は、この公演を振り返っての思いを、自分の言葉でしっかりと語っていて、とても感動しました。この言葉を劇場で、直接自分の耳で聞くことのできた皆さんが、ほんとうにうらやましい......私のお友達の多くは実際聞いていたし、私もそのチャンスがなかったわけではなかったんですけどね。残念です(苦笑)

あまりよろしいことではない気もするのですが、スカイステージでも放映されたことだし。とても感動したので、ご挨拶を掲載してしまいます。

本日は『ヘイズ・コード』千秋楽におこしくださり、本当にありがとうございました。

この公演は、私(わたくし)にとって、いろいろな思い。いろいろな発見をした公演でした。
その中でひとつ、とても大切なことを、あらためて実感したことがあります。
それは、舞台というものはけして一人では作れない。みんなで作り上げていくものだということです。
これは本当に当たり前のことなのですけれども、私はそれを少し、忘れていたような気がします。

でもそれを、私の後ろにいる出演者のみんな、そして、今、姿が見えないんですけれも、舞台を支えてくださったスタッフのみんな、そして何より、この作品を愛して劇場に足を運んでくださったお客様のおかげと、そしてお客様の、が、私に教えてくださったことです。

でもこれは、舞台上だけじゃなくって、舞台を下りても、私は一人ではない、いろんな人と関わって、いろんな人に支えられて生きているんだなということを、本当にあらためて実感しました。
皆様本当に、ありがとうございました。(拍手)

ありがとうございます。新たな星組、新たな第一歩を、このような素晴らしい形で踏み出せたこと、本当にうれしく思っています。
これからも星組を、皆様どうぞ期待してください。(拍手)

本日は本当にありがとうございました。

以前もどこかで書いたような気がしますが、

「舞台というものはけして一人では作れない。みんなで作り上げていくものだ」

これは、舞台に限らずチームでする仕事全般にいえる「とても大切なこと」だと思います。何もかも自分ひとりで背負い込むものではなく、皆が自分の出せる力を発揮し合ってこそ、いい仕事ができるのだし。また、誰もが自分の力を十分に発揮できるように、任せるところは任せ、助け合えるところは助け合う。

トウコさんも、3年ほど前の『宝塚GRAPH』で

10年前と比べ今は、皆様によって自分は生かされているという感謝の気持ちが強くなってきたと思います。

と語っていたように、トウコさん自身、自分の力でなにもかも頑張る、という考えではなかったと思うのですね。もともと「皆で作るもの」という思いはしっかりと持っていたと思うのです。

けど、次期トップに内定して。おそらく前の本公演の頃からお仕事が増え始めていたのでしょう。この年末から年始にかけてはイベントも多く、お稽古もハードだったように見受けられます。お相手のあすかちゃんも、この公演で星組に組替えになり、『コパ』で一緒だったとはいえ、何かと勝手がわかりかねるところもあったことでしょう。
トップの重責に加えて、それやこれやのいろいろな条件が重なって。自分を見失いかけてしまったのかもしれないですね。
今、プレお披露目という早い時期に、トウコさんがこの大切なことを思い出し、自分自身のスタンスを確認できたことは、とてもよいことだったと思います。アクシデントはたいへんなことだったと思うけれど、結果的にはよかった。

昔。いつかトウコさんがトップ・スターになるときは、その大きな存在感で組をぐいぐいリードしていく、そういうタイプのトップさんになるのかな....って思ったことがありました。

でも、星組で。わたるさん(湖月わたる)の下で、わたるさんとともに舞台を作り上げていくトウコさんを見ているうちに、そうではないのかな、という気がし始めました。トウコさんは、舞台を作る仲間たちに囲まれて、その中で輝きを増していくタイプの人なのかな.....と思ったのです。

真ん中に立つトウコさんを皆が支えている、トウコさんを中心に皆が頑張っている.....もちろん、トウコさんの豊かな才能は、周囲のサポートがなくても一人で真ん中に立つのに十分すぎるものであるとは思いますが.....そんな形で、カンパニーの真ん中に存在するのが似合う人だと思いました。

それは宝塚歌劇のトップスターさんのあるべき姿のひとつなのではないかな、とも思います。

そんなトウコさんを中心に、あすかちゃんと星組のメンバーが皆の心を合わせて、よりステキな舞台をたくさん生み出してくれることを、心から期待しています。

出待ちだけでもシアワセ@星組『ヘイズ・コード』青年館千秋楽

千秋楽を観劇中のお友達が幕間に入れてくれたメールを見て、あわてて会社を飛び出しました。時間を勘違いしてたんです。

千秋楽の公演開始時刻は正午。観劇するためには会社を全休しなければならないのだけれど、この時期、そうは休んでばかりはいられません。家庭の事情で前日会社をお休みしているので、楽とはいえ、半日は会社に顔をださねば........というので。お友達からお誘いもあったのだけれど、千秋楽の観劇はあきらめて。でもせめて、出だけは行きたいと思ったのでした.........もう、ファンモード全開です(苦笑)

そんなこんなで日本青年館に到着したのは午後2時半の少し前。なんとか公演終了前に駆けつけることができました(苦笑)

けど、青年館周辺には人影少なく.....やっぱり出だけに来る人っていないのかな...って思いながら、楽屋口のほうに回ると、何人かの人が立っていました。
そのうちの一人は、メールをくれたのとはまた別のお友達で、ビックリ。てっきり劇場内にいるものかと思っていましたよ.....(笑)

そのお友達と、後からやってきた女性の方としゃべったりしながら公演が終るのを待っていたら、また別のお友達がやってきました。しかも「悔い改めよ」のビラを持って。

客席下りのときに生徒さんたちがビラを持って現れて、配っていたのをもらったのだそうfです。表にはトウコさん(安蘭けい)のサイン、裏には出演した生徒さん全員のサインが書かれていました。すご~い。すごいすごい。彼女、震えてました.....うん。その気持ち、わかる♪

やがて、メールをくれたお友達とかもやってきました。公演が終ったらしい。

で。

「ここが先頭ですか?」
「いや、スタッフさん、まだ来てないから」
「この方たちはギャラリーですよ」

とかって少しアタフタした後、気づくと一緒に待っていた方とともにガードの最前列にいました。きゃぁ~(爆)

そうこうするうちにも、次々に人がやってきて、楽屋口にはたいへんな人垣ができていきました。

お友達はどこにいるかな~?と振り向いたら、うしろの方に
「お茶会で同じテーブルでしたよね?」
って声をかけられました。
「トウコさんが目の前で歌ってくださったとき、泣いてらっしゃいましたよね」
あ。『愛短』のときだ!.......はい。感激のあまり、とっちらかって泣き出してしまったのは、ワタシでした....(汗;
そんなこんなでメール交換。ま。キッカケは何であれ、お友達が増えることはいいことだわ(笑)

ガードに入らないお友達たちは、後ろのほうのどこかで今日も『ヘイズ』を上演しているのでしょうか......?(笑)

やがてお手紙の回収があり。観劇してなかった人にはピンクのペンライトが配布されました。うれしい♪

Photo_3楽屋口は、普段閉じているシャッターが開いていて、いつもの2倍以上のスペースがあったのだけれど、そこがすべてファンに埋め尽くされていました。

ファンクラブのスタッフさんが赤い筒を2本もって現れました。?と思ってみてるうちに、するするすると。筒のように見えていた巻物が解かれ、ガードの列の前に赤じゅうたんが敷かれました。その様子に、どこからともなく歓声があがりました。ステキ♪

待っている間に、周辺のコたちから千秋楽の情報を集めました。
- ペンライトは、青年館に入場のときに、一人ひとりスタッフさんから手渡されたらしい
- 青年館の椅子は、背もたれとすわるところの間に隙間があるので、上演中ペンライトを落とす人が続出したらしい(笑)
- 1幕。テーブルの下から出てきたのはいのししのヌイグルミだったらしい
- ヘンリー@すずみん(涼紫央)登場のときの鼻歌は『愛あればこそ』だったらしい
- 2幕。リビィが忘れた白いバッグをレイさまが届けたときのデュエットで、この日もあすかちゃん(遠野あすか)が涙ぐんでいたらしい
- ご挨拶の後、カーテンコールでもう一度客席おりがあり、そのときに「悔い改めよ」のビラが配られたらしい
- 最後のカーテンコールは緞帳が上がらないで、とうこさんが袖から緞帳の前にでてきたらしい。
 ご挨拶の後、緞帳を持ち上げてくぐろうとするパフォーマンスがあったらしい

こんな感じ。

そうこうするうちに、生徒さんたちが次々に出はじめました。

- ソルーナさん(磯野千尋)は赤じゅうたんの上は通らないで、いつものように、公園に抜ける通路のほうに消えました
- 一樹千尋さんも、やさしい感じでステキでした♪
- にしき愛さんはいつも何かしらのリアクションをしてくれますが、このときも、赤じゅうたんに大げさに驚かれていたような気がします。いまいち記憶が定かではないけど
- 祐穂さとるサンは、手を顔の前でひらひらさせながら、ポーズをとりながら歩いていきました。
 後で聞いたところでは、少し後にほかの娘役さんたちとまとまって出た南海まりちゃんが、祐穂さとるサンと同じ指輪をひらひらと見せながら歩いていたそうです。みなみちゃんは、帽子をかぶってなくて、キレイだったらしい.....けど、このときはみなみちゃんじゃない娘役さんをみてたんですよね.....不覚!
- しいちゃん(立樹遥)は、赤じゅうたんと大勢の人垣をみて、目をまん丸に見開いて驚いてました(笑)
- あすかちゃんも、ニコニコ笑顔で......すごいかわいい。けど、どことなく大人(笑)
- すずみんは、いつものように大歓声に迎えられて、笑顔で歩いていきました。
- さらに大きな歓声に迎えられたのは.......エンディ(高央りお)!

エンディはまだ退団間もないから当然だけど、全然変わらない。照れ笑いしながら、赤じゅうたんの上を.......

.....って、エンディの動向に皆が注目している間に、楽屋口に歓声が上がり、トウコさんが現れていました。ギャラリーのカメラが、いっせいに向きを変える気配を感じました(笑)

大きな瞳。晴れやかな笑顔のトウコさんは赤じゅうたんの上を手を振りながら歩き、曲がり角のところで、皆が「おつかれさまでした」というのを、笑顔で聞いていました。
そして、赤じゅうたんを歩いて手を振りながら車に乗り込み。ガードに向かって手を振りながら走り去るトウコさんを、私たちはペンライトを振りながらお見送りしていました......

出待ちはとっても楽しくて。トウコさんはとってもかわいくて。 やっぱり来てみてよかった。とってもシアワセでした......

肩の力を抜いて.....

今頃ですが。皆様あけましておめでとうございます。

この『すみれ三昧日記』。今年もなかなか定期的な更新は難しいかもしれないですが、どうぞよろしくお引き立てのほど、お願い申し上げます♪

さて。年末は、東宝で雪組『堕天使の涙』『タランテラ』を観劇してコムちゃん(朝海ひかる)、まーちゃん(舞風りら)とお別れをし、ドラマシティで星組『ヘイズ・コード』を観劇してトウコちゃん(安蘭けい)、あすかちゃん(遠野あすか)のお披露目に接し。
年明けは、まず3日に東宝で宙組『維新回天・竜馬伝!』『ザ・クラシック』を観劇してかしちゃん(貴城けい)、るいるい(紫城るい)の儚い美しさに触れ、4日以降は星組『ヘイズ・コード』を観劇するため日本青年館に通い詰めていました(笑)

その間にも、雪組『エリザベート』の制作発表があったり、わたるさんコムちゃんの退団後の舞台が発表になったり。ワタシも慌しく過ごしていましたが、世の中もめまぐるしく動いておりました......

それはさておき。

星組『ヘイズ・コード』はとってもシアワセな舞台でした。

すごくよかったなって思ったことのひとつに、トウコちゃんに妙に力がこもっていなかったこと。
いい具合に肩の力が抜けて、舞台を楽しんでいるように見えたこと。

トウコちゃんて、悲劇も喜劇もお上手なのだけれど、気合をこめすぎてしまうっていうか、どっちに転んでもやりすぎって感じな場合が少なくなかったと思うんです。これまで。公演を重ねてアブラがのってくる頃になると、ノリすぎて「イヤ味」に見えることもなくはなく......

でも今回は、体調のこともあったからなのかな。それとも、楽のご挨拶で話していたように「皆で作り上げることの大切さを思い出した」のかな。最後まですごく軽々とレイさまを「生きて」いるような気がして。ちょっとイヤなヤツだけど、かわいいレイさまの加減がね。いい感じだな~って思いました。

その肩の力が抜けた感じが、舞台のシアワセ感や、カンパニーの真ん中に立ったときの輝きにつながったのかな.....

スポニチ宝塚通信の花井伸夫サンは、

これまで常に内面からの演技や、情感溢れる歌などで注目されてきたが、心配されていた体調などもあって“無理をしない”舞台に心掛けたのかもしれない。

それが不思議なことに本公演でのトップお披露目を前に、一段とオーラを放つ結果につながったとも言えようか。


と、おっしゃってます。なるほど......

たしかに、ギリギリ頑張っているって雰囲気のスターさんよりも、軽々とラクラクと、余裕を持って舞台に立っているほうが、より輝いているような気はしますね......

この『ヘイズ・コード』で体得して、その適度な肩の力の抜け具合を大切にして。大劇場のお披露目では一段と輝いてほしいなって思います...........大劇場のお披露目は「PCAの検閲さえ通れば3月23日公開」ですね(笑)

幸せなあとあじ@星組『ヘイズ・コード』DC初見

新生星組。新生トップ・コンビのプレお披露目。待ちに待ったトウコさん(安蘭けい)のトップ就任記念公演(?)。青年館まで待ちきれなくてシアタードラマシティに観劇に行ってきました。12/17(日)夜の部.....ホントは初日が見たかったんですが、どうしても仕事が.....ていうより、チケットが....(涙)

で。その『ヘイズ・コード』ですが.....

誰も不幸にならない......と思う(苦笑)......ちょっとオシャレで楽しいラブコメディでした。新たなトップコンビのスタートに、いい作品に恵まれたと思います。トウコさん(安蘭けい)とあすかちゃん(遠野あすか)の確かな実力と、二人が短い間にしっかりと信頼関係を築き上げていることが確信できて、感激しました。

大野センセイの脚本には、言葉を大切にしている姿勢を感じました。具体的にどこがどう、というのではないけれど「引っかかる部分」がなかった気がする。宝塚歌劇の先生方には珍しいと思うの(苦笑)。その姿勢はずっと大切してほしいなって思いました。

大野センセイのパンフレットのご挨拶も、なんだかいいなって思いました。愛が見えます(笑)

とにかくなんだかシアワセな思いの残る、後味のよい舞台でした。トウコさんとあすかちゃんの、明るく楽しく愛らしい魅力がたっぷり味わえる、この二人ならではの軽妙洒脱なコメディでした。

たぶんレイさまはトウコさんでなければならないし、リビイもあすかちゃんでなければならないし........宝塚歌劇の主役って、本来そういうものですが(苦笑)

主役二人だけじゃなくって、すべての生徒さんの「良さ」とか持ち味とかが、それぞれの生徒さんの未熟さ加減やコンディションの良し悪しも含めて、うまく引き出されていたと思います。キャラの設定もいいし、河底美由紀センセイのお衣装もいい.....私は、トウコさんが茶系のスーツを着てるのが好きで、だから茶系のスーツを着せてくれるだけでも河底センセイ高評価なんですけど(笑).......大野センセイは、一人一人をよく見ていらっしゃる、と思いました。それぞれの良い個性が引き出されていて、ナットクのいくキャラ設定でした。すべての出演者に名前がついているのもいいな。

そういう意味では、宝塚歌劇ならではの、宝塚歌劇らしい作品だったともいえると思います......銀橋も大階段も、大きな羽根もないけれど。

ドラマシティという劇場も、あまり大きすぎなくて、舞台と客席の間に一体感を感じる、いい空間だと思いました。バウホール同様、この空間だからこそ生まれ得る名作、というのもあると思う。実際、これまでにも心温まるいい作品が多々生まれていたわけだし。それもナットク、でした。

とにかく、見終った後に心に残るあたたかな、幸せな気持ち。心が軽くなったような思い。それがこの作品の「良さ」を物語っていると思いました。

帰りの新幹線の中でも、ず~っとほんのり幸せ。そんな気持ちで家路につけることって。ほんとにステキって思います。

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