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涙は不意に....@花組大劇場公演千秋楽

花組千秋楽おめでとうございます。

朝、通勤途中の乗換駅のコーヒーショップで、いつものようにコーヒーを飲みながら家計簿をつけていたら........これが日課なんです.....今日の花組千秋楽のためにムラ入りしている友人からメールが届きました。

昨日のおさちゃん(春野寿美礼)のサヨナラショーの曲目リスト。

・世界の終わりの夜に
・レヴュー誕生
・タカラヅカアプローズ
・エンターザレビュー
・星のベドウィン
・ロザリオの祈り
・アパルトマンシネマ
・ファントム
・すみれ色のカクテル
・黒い鷲
・世界の始まりの朝に
・La Esperanza
・何か新曲


ひと目みた瞬間、涙がこぼれそうになりました.....まったく不意に。

思い出の詰まったリスト。どの曲も、どの曲も、タイトルを聞いただけで、メロディーも、おささまの衣装も舞台の装置も思い出せる......最後の1曲を除いて(笑).......サヨナラショーは思い出の再確認。スターさんとファンとで、思い出をあたためあうもの.........ずっとずっとそう思ってきたけれど、いままたそんな気がする。そう思う。

今日の千秋楽が無事に滞りなく終えることができますように。おさちゃんと、花組卒業生のみなさんと、立ともみさんが、幸せに包まれて大劇場を後にすることができますように.....心からお祈りします。

きっと叶うはず....夢は

ご縁があって、花組の若手娘役さんのお茶飲み会に出席させていただきました。

東京宝塚劇場からあまり遠くないレストランの一室。間近で見る若い娘役さんはとっても可愛らしくて。ふんわりしたワンピースも、すっきりとまとめた髪も、キレイにそろえて下ろした前髪も、レースに縁取られた胸元や耳元に光るアクセサリーも、つやつやした口元も、何もかも愛らしくて。司会の方に導かれてはきはきと楽しそうに話す、その様子もまた愛しくて。

何を見ても聞いても、蕩けそうな気持ちになりました。思わず目を細めて見つめちゃう。「砂糖菓子のような」という喩えは、なんて端的な表現なんだろうって思いました。若い女の子に甘々になるオヤジたちの気持ちがよくわかるというか.....(苦笑)

そのお茶飲み会の中で、『Home (私の夢が叶う場所)』という歌にこめる思いが語られました。

Dream 描き続けた夢も
いつか願いが叶うとわかるの
この舞台でいつの日か歌うのよ
きっと叶うはずよ
夢は

『ファントム』の公演のフィナーレ。パレードで出演者全員でこの歌を歌うたびに
この舞台でいつの日か歌うのよ

という言葉に、自分の夢を重ねていたこと。
きっと叶うはずよ 夢は

という言葉を信じて頑張ってきたこと。

涙を浮かべながら語る姿に、感動しました。その言葉を聞きながら、涙ぐむ方も少なくありませんでした。こんなに若くて愛らしいお嬢さんが、夢を目指して頑張っている......

夢はかなえるものと考える人もいれば、遠くにあって見つめるものと思う人もいる。夢を引き寄せようと努力する人もいれば、夢に近づくために努力する人もいる。夢を目指して頑張る人もいれば、夢を励みに頑張る人もいる........夢は手の届かないものと、手が届かないからこそ夢だという人もいると思うけど......

それぞれにそれぞれの夢の形がある。それぞれにかなえる夢の形がある。ひとつの夢がかなったとき、その先にまた、新たな夢が見える。その夢もまた、それぞれに違った形をしていると思う。

「夢は見るだけではなくかなえるもの。夢をかなえる道のりも夢」と、星組の新トップ・スターのお披露目の日、トウコさん(安蘭けい)はファンに向かって語りかけていました。「夢に向かって努力しましょう」と。

「夢」に「努力」は似合わない。夢の世界にいる間は、苦労につながる話は聞きたくない、という向きも少なくなかったようですが。私は「夢はかなえるもの」という考えに共感するし、そのための努力はすばらしいと思う。

宝塚歌劇の舞台に広がる夢は、その夢を見ることで現実を忘れさせてくれる、まったく別の世界、理想の世界であるけれども。
同時に、その世界に夢を見出し、夢をかなえようと頑張っている人たちがいる。夢をかなえようと頑張っている人たちが作り出す世界。その頑張る姿に、力づけられ、勇気づけられる。新たな希望を見つける。それも宝塚の「夢」のひとつの姿であり、大きな魅力のひとつなのだと思う。

昨夜の娘役さんは、今日も東京宝塚劇場の舞台で、夢に向かって頑張ってるはず。公演ごとに少しずつ成長し、変化する姿から、私たちは夢のかけらを受け取り、力を与えてもらうのですね。

トウコさん率いる星組は、今日、宝塚大劇場で千秋楽を迎えています。ひとつの大きな夢をかなえた今、その先に、どのような新しい夢を見出しているのでしょう....??? そして、私たちは、その夢に勇気づけられて、どんな新しい夢を見るのでしょうか....???

そうして時は.....

ロバみみさんのサイト紹介されていたサイトを見に行ってみたら、かしちゃん(貴城けい)のコンサートの中で歌われていた

長い長い坂道登るのは
あなた一人じゃない♪
って歌にのせて、かしちゃんとコムちゃん(朝海ひかる)の画像が流れていました。

この歌。あさこちゃん(瀬奈じゅん)のコンサートの中でも歌われていましたが、私はとっても好きだな........でも、かしちゃんの歌声で聞くと、切ない。ますます切ない。

私の家のパソコンでは、フレッツ光でつながっていても、画像や音声がところどころ途切れてしまいます。けど.......なんだかじっくりと聞き入ってしまいました。

さて。今日のタカラヅカニュースでは、わたるさん(湖月わたる)のディナーショーのダイジェスト映像が流れていました。ついこないだの月曜日.......水曜日からは東宝の舞台稽古が始まるというのに、なんてハードなスケジュールなのでしょう。サヨナラってやっぱりたいへんだ......

そして今日も、花組東京公演千秋楽の模様が流れました。

春野さん(春野寿美礼)の舞台挨拶。ここに書き留めておきます.....いいのかな? まぁ、いいことにしておきましょう。
それにしても、春野さんにとっては、ほんとうにいろいろな思いを持った公演だったのですね.......我が家の14インチの小さなテレビでも、思わず目頭が熱くなりました。劇場で、客席で聞いていたら、きっともっと感動したことでしょう。

「皆さま、本日は花組公演『ファントム』の千秋楽にお越しくださり、
 まことにありがとうございました。

 大劇場でこの公演の幕を開けたときに、
 花組の『ファントム』はどんな方向に進んでいくのか、
 誰も見当がつかず、
 私たちでさえまったくわからず、
 毎日必死でした。

 だけど、
 毎日毎日観に来られるお客様から、
 たくさんのあたたかい拍手をいただき、
 ただそれだけでうれしくて、
 自信が出て、元気が出て、
 ほんとにそれだけで、みんなで頑張ってこれました。

 その拍手のおかげで、そしてみんなの団結力で、
 今日の公演も頑張ろう、明日の公演も頑張ろうと、
 務めてまいりました。

 だけど、やっぱり楽しいことばかりではなくて、
 いままで一緒に舞台を作ってきた仲間の退団であったり、
 やっぱり一緒に舞台を作ってきた仲間で、
 いろいろなことを一緒に乗り越えて、
 これからも一緒に乗り越えていくんだと
 思っていた生徒の組替えであったり、

 そしてそんな仲間を思いやるたくさんの花組の生徒がいたり、
 さまざまな思いを持った.....私たちだったけど、
 舞台に立って 『ファントム』の公演を演れば、
 みんな最後まで笑顔で頑張ってるし........

 今日こうして........今日こうしてこんな千秋楽を迎えられたのは、
 生徒一人一人の力でもあるし、
 スタッフの方々一人一人の力でもあるし、
 こうやって応援してくださるお客様一人一人の力でもあるし.......

 なんといっていいかわかりませんが、
 でも、いま心に感じるのは、
 やっぱり頑張ってきてよかったなと思うのと.........

 なんだかわからないけど、感謝の気持ちでいっぱいです。

 花組がまた新たに一歩を踏み出します。
 皆がばらばらになってしまっても、宝塚はひとつですし、
 絶対に頑張りたいと思います。
 どうか皆さん、宝塚を応援し続けてください。

 本日はほんとうにありがとうございました。」


応援するからね......なんだかわからないけど(苦笑)


今日は月組『オクラホマ!』の初日。明日からはいよいよ星組東京公演『愛するには短すぎる』が始まります。

わたるさんの最後の公演.......ひとつが終わって、ひとつが始まる。そうして時は流れていくのですね......でも今は純粋に、新しく始まる公演を楽しみにしています。

感動的な作品を届けてくれてありがとう

昨日は風邪で体調を崩し、会社を休んで家で寝込んでました。

なので、珍しくリアルタイムで『タカラヅカニュース』を3回も見ちゃった(笑)

昨日の話題は、月組全国ツアー初日と花組『ファントム』千秋楽。
それに「のじぎく兵庫国体」開会式の宙組生のパフォーマンス。

「今日のトピック」の最初に「星組お稽古場風景の放映は諸般の都合により中止となりました」っていうお知らせから始まるのは、ご愛嬌とはいえない。興ざめです。がっかり。

月組全国ツアー公演『あかねさす紫の花』は、いい評判がもれ聞こえてきています。スポニチOSAKAでも、宝塚プレシャスでも、褒めちぎってます、って感じ。実際、映像で見ても、中大兄皇子@ゆーひさん(大空祐飛)の重々しさとか傲慢さと、大海人皇子@あさこちゃん(瀬奈じゅん)の真っ直ぐな感じとか甘さとかが、対照的でいいなって感じ。ゆーひさん、ほんとに立派な男役になられましたね......額田王@かなみん(彩乃かなみ)は、中日同様、愛らしさとか艶やかさとか、場面場面で的確に表現されている感じ。もう、文句なく上手い!ですね。

『あかねさす紫の花』自体、いい作品だし。ん......やっぱりチケットを押さえておくべきだったかしら......(苦笑)

ショーは、映像で見る限り、やっぱりとどさま(轟悠)とキリヤン(霧矢大夢)が抜けたのが痛いかな.......ゆーひさん、あひちゃん(遼河はるひ)、頑張ってください!

花組『ファントム』は、劇場で見るととっても感動できるのだけれど、やっぱり自宅の14インチのテレビ映像でみると、見劣りしますね.......当たり前か(笑)

春野さん(春野寿美礼)が、終演後のご挨拶で、いつになく感極まっていたのが、とてもとても印象的でした。

すでに宙組で高い評価をあげている作品の再演。屈指の歌唱力を誇るとはいえ、春野さんとたかこさん(和央ようか)とでは、まったく持ち味も違う。観客の期待の大きさも、他の作品とは比べ物にならなかったと思います。相手役のあやねちゃん(桜乃彩音)ちゃんとは初めての本公演、コンビお披露目でもあったわけだし。

そんな中、主演の春野さんの両肩にかかるプレッシャーは、いかばかりなものだったでしょう。

でも、連日満員の客席。あまたの感動の声。あちらこちらから聞こえるすすり泣きの声.........すべての公演を終えて。成功をおさめて。春野さんの胸には、どんな思いがこみ上げていたことでしょう.....??? 安堵感?達成感?

さらに。組替えや卒業するメンバーに話が及んだときに、言葉につまる春野さん...........いくつもの作品をともに作り上げ、頼りにしてきた仲間と別れるのはつらいのでしょう。寂しいのでしょう。いつものように「さらに前へ」と、ではなく、「頑張りたい」というような表現を選んだことに.......思いの深さを感じました。

でも。この深い思いを注ぎ込んだ花組『ファントム』は、ほんとうに感動的な作品だったと思います。

こんなに感動的な作品を、深い思いを、届けてくれてありがとう.........そんな気持ちが。画面の中の春野さんを見ながら、湧き上がるのを感じました。

この頃も....@『花は花なり』

このところ星組がらみのビデオばかり見ていたので、たまには母の好きなものも.......と思い、久しぶりに『花は花なり』を見ました。96年花組。真矢みきさんと純名理沙ちゃんがトップの頃のものです。

この年は平成8年ねずみ年。たしか甲子かなんかで、干支が最初にもどるとかっていうことで。それに平成8年というのも末広がりでめでたいので......ってことで。しかも新春公演なので、めでたさ満開の作品です。

どのくらいおめでたいかというと、春日野八千代センセイと松本悠里センセイの舞踊のシーンが2つもあります。

最初の踊りの場面で春日野センセイの介添えをしているのが、現在トップスターのまーちゃん(舞風りら)なんですね。この頃研1さんぐらいでしょうか.....? 90周年の祝舞で春日野センセイの介添えをしたのも、当時研2のあやねちゃん(桜乃彩音)でしたよね....春日野センセイの介添えは、娘役トップへの登竜門なのでしょうか....???

という話はさておき。戦中女学生の母にとって、春日野センセイは永遠のトップスターなんですね。戦後、進駐軍から返還された東京宝塚劇場.....母はいまだに旧東宝のことを「アーニーパイル」と呼ぶんですが(苦笑)........での返還後初めての公演を見たときのこと。「春日野八千代はホントウにキレイだったのよ....」といまでも何度も繰り返す母。

そんな母のために、春日野センセイが出ている作品を、ということでこのビデオを買ったんですが。母はむしろ、三番手、四番手ぐらいのリカさん(紫吹淳)、チャーリー(匠ひびき)がお小姓役で登場する短編のお芝居『花は花なり』が気に入ったみたい(苦笑)

妙に感心したことが二つ。

- 当時花組組長で、現星組専科(笑)の未沙のえるさんは、この頃もこの芸風だったんですね.....(苦笑)
- 植田(伸爾)センセイの脚本には、「少し早く」というセリフが欠かせないのですね...(苦笑)

それにしても。宝塚歌劇団て、なんてお祝いごとの多いところなのでしょう....(苦笑)

ラストの桜のボレロは、とっても幻想的できれいだな.......ぜひナマでみてみたいな......

『ファントム』は哀しいおとぎ話.....

『ファントム』という作品のなかで、私が一番哀しい......というか心が痛む場面は、「僕の森」のピクニック。

エリックは、悪意に満ちたオペラ座の表の世界から連れて出したクリスティーヌを、「僕の領地の森」に案内する。そこは、エリックのお気に入りの場所だ。エリックと従者の手によって、明るくステキな空間に仕立てられたその場所で、エリックはお気に入りの詩を読み、しばし空想の世界に身をゆだねる......のだろう。暗い地下墓地の中で、唯一明るい光に満ちた空間。たとえ作りものの世界であっても、そこにいればすべてが「うまくいっている」エリックにとって幸せな空間なのだろう。その「幸せな空間」に、クリスティーヌはさらなる幸せをもたらすはず......

現実の明るい光に満ちた世界に生き、本当の森の匂いをしっているクリスティーヌは「僕の森」に案内されて戸惑う。クリスティーヌはそこにエリックの「夢」が詰まっていることに気づかないのだ。クリスティーヌはクリスティーヌで自分の「夢の世界」に酔っている。

キャリエールからエリックの生い立ちを聞かされたクリスティーヌは、エリックの母がエリックを愛したのと同じように、自分もエリックを受け入れ、愛したいと思う。顔に傷を持ち誰からも愛されないエリックを、愛の力で包み込み、悲しみの世界から救い出す.....救いたい....そんな自分の決意に、聖母の夢に、酔いしれている。それは勇気のいることだろう。だけど自分ならできる........やがてクリスティーヌはエリックに語りかける。

「仮面の下の顔を見せてください」

「僕の森」に案内しても、お気に入りの詩を読んでも、どこか浮かない表情のクリスティーに、エリックも違和感を持っていたはず。けれど、この言葉を聞くとは、夢心地のエリックには思いがけないことだったろう。一瞬にして夢から現実に引き戻され、クリスティーヌの願いを拒絶する。

けれど、クリスティーヌの思いは固い。優しい言葉に、やわらかい歌声に、エリックの心も次第にほどけていく.......そして、仮面を外したとき......

クリスティーヌは自分の想像を超えた現実に出会い、思わず走り去る。エリックは走り去ったクリスティーヌを見て、あらためて現実を目の前に突きつけられた思いがする。

二人、それぞれの「夢の世界」は砕け散ってしまった........

現実の世界に戻ってきたクリスティーヌは、あらためてエリックへの愛に目覚めた......のではないかと思う。そして、もう一度エリックに会いたいと願う。
けれど、エリックはすべてが終ったと思う。この世に生きる意味がないと思う。きれいな思い出だけを胸に、この世を去りたいと願う。

父の銃弾に倒れたエリックを胸に抱くクリスティーヌの心は、愛で満ちていたと思う。クリスティーヌの胸に抱かれたエリックもまた、愛に包まれて幸せに満ちていたことだろう。

クリスティーヌの心の中で、エリックはいつまでもクリスティーヌの愛に包まれている。けれど、このような形でしか成就できなかった愛が、とても悲しいと思う.....

......まだ、自分の中で整理できていないところがたくさんあるけれど、それを今夜、確かめに行きます。

花版『ファントム』My楽です♪

感動の余韻....花組『ファントム』My初日

キャトル
花組『ファントム』。My初日は、8/31(木)夜の部。宝塚友の会優先公演でした。あれから早くも2週間近くが過ぎてしまいました。

私の勤め先の会社の銀座のオフィスが東京宝塚劇場から目と鼻の先にあるので、その日の午後は、銀座オフィスで打ち合わせを入れました。これで、多少打ち合わせが伸びても安心.......と、思ったら。いつになく超早~くに打ち合わせが終ってしまい、終業時間の5時半まで、何をするでもなく時間をつぶしていました.....キマリ悪!(笑)

すると、ドドっと突き上げるような地震!昨夏、観劇中に震度5の地震に遭遇したときのことがちらっと胸をよぎり、ちょっと心配になったのですが、その後は何ごともなく。公演も時間どおりに始まりました。よかった.....

5時半にオフィスを出て歩いて劇場に向かいましたが。目と鼻の先に見えた劇場が、歩いてみると意外と遠い.......劇場前に到着したのは、6時を少し回った頃でした。

今日はお友達のチエちゃんと一緒に観劇です。劇場前で落ち合った私たちは、なぜかそろって非常に空腹(笑) そこでまずはお隣の三井ビルディング地下に直行し、まい泉でかつサンドを購入。これが、できたてのほっかほかだったの。客席に着く前に、ロビーでできたてほかほかのかつサンドをほおばりました.....シアワセ♪

今日の席は、2階中段上手側サブセンター。ファントムの美しい舞台を存分に楽しめます......っておもったら、ちょうど出入り口の手すりが邪魔。上手側花道はセリのあたりまでで、ビミョーに見えない。大きいセリが上がったときも、セリの上はほとんど見えないといった状態。お衣装係のクリスティーヌ・ダーエが繕い物をしている様子は、上半身がイマイチ見えない.....(苦笑)

花組版『ファントム』は、宙組版と演出がビミョウに変わっていて、宙組で見たときにフに落ちなかった部分が、すとんと心に入るようになってたりもすれば、ン?......って思うところもありました。
やっぱり自分の中で宙組版でイメージが固まっていたようで、なんとなく違和感を感じる部分も少なくはなく.....第1部は感動と違和感とのせめぎあいといった感じで受け止めていました。再演の難しさですね......

第2部は見せ場が多いせいもあれば、「慣れた」せいもあるのでしょう。いま目の前で見ている舞台に集中することができました。まさに物語世界に引き込まれていました。

以下。箇条書き.....にしては長いですが、思ったことを順に...

★エリック@たかこさん(和央ようか)のイメージが鮮烈に心に残っているので、エリック@春野さん(春野寿美礼)が歌い上げる1曲1曲に、前半は違和感を感じました。でも、やっぱり春野さんは上手い!って思いました。

★エリック@春野さんは、少年のまま大人になってしまった、というか、大人になれないピーターパンのような、あるいは年をとらない妖精のような、なんとも危うい少年っぽさがあり、印象的でした。

★なんとも救いがたい孤独感。寂寥感。それがエリック@春野さんからひしひしと感じられて、エリックが客席に背を向けて歩き去ろうとするだけで、セットの上に佇むだけで、あまりの孤独感が痛くて、つらくて。涙が出そうになりました。

★チエちゃんと私は、花組『エリザベート』以来同じ作品を見続けてきましたが、わたしは春野さんの中に「打たれ弱く繊細な」部分を見出して、それが春野さんの魅力のひとつだと思っているのだけれど、チーちゃんは「力強さ」を感じてきたようです。だから今回、エリックの繊細なイメージに違和感を感じたと言っていました。

★クリスティーヌ@桜乃彩音ちゃんは、ただただ、ひたすらかわいい♪
第2部で、エリックが用意した寝台から降りるときとか、その後キャリエールさんに会ったときの様子とかが、もう、すんごいカワイイ♪この学年ならでは。この学年だからこそ表現できるかわいらしさかもしれないけれど。あまりのかわいさに蕩けそうになりました....(笑)

★彩音ちゃんの素直な発声にも好感を持ちました。私は彩音ちゃんの声が好きだって思いました。音程がふらついたり、声が震えたり。高音が超音波になる(by チエちゃん....苦笑)などの問題はありますが、若い主演娘役さんとしてはまずまず及第点なのではないでしょうか...? これからもっともっとお稽古を重ねれば、いい歌い手さんになるのではないでしょうか?

★フィリップ・シャンドン伯爵@真飛聖は、すてきですね......お坊ちゃまが板についてます。プレイボーイという触れ込みですが、フィリップ君はそれとは意識せずとも女の子が放っておかないという、そういうタイプなのではないでしょうか.....? 彼はクリスティーヌ・ダーエに出会ってはじめて、自分から女性を愛することを知ったのではないでしょうか....? それにしても、まとぶ。なんか、花組に来てからフラれ続けている気が....(苦笑)

★さおりさん(高翔みず希)とか、そのか(桐生園加)とかは、従者になってガンガン踊ってくれるに違いない、と期待していたので.........配役表を見てなかったんです(苦笑).......オペラ座の執事さん?とか団員とかで、ちょっとガッカリ。お二人とも、もう従者って学年でもないってことなのでしょうけど....

★でもだから、キャリエールさんの回想のなかで、センター脇でさおりさんとそのかがシャキシャキ踊っているのは嬉しかったです。

★けど、さおりさんのダンスを見ててふと、ともよさん(眉月凰)が目に入ったら、いつものように、ともよさんの美しさに目がクギヅケになってしまって、それ以降さおりさんを見られなくなりました......ともよさんって、罪なお方です....(涙)

★ともよさん、オペラ座の団員じゃなくて従業員なのね。団員よりも美しい従業員ってまずくないですか....?(笑)

★タキさん(出雲綾)はもう、文句なしです。貫禄じゅうぶん。ますます強力。パレードの拍手も一段と大きくて、ある意味『ファントム』はあなたの代表作です。キッパリ!

★としこちゃん(鈴懸美由岐)のダンス教師は、優雅で優しげで素敵でした。

★オペラ座団員@まっつ(未涼亜希)の妖精王オーベロンの歌はよかったですね....ワタシ、まっつの歌は意外と好きかも♪

★若き日のキャリエールさんが、みわっち(愛音羽麗)というのはちょっと意外.......どうして意外なのかなぁ....? 自分でもよくわからないんですが..... けどかわいかったです。

★幼少時代のエリック@野乃すみ花ちゃん。めちゃくちゃかわいい。どうしてこんなにかわいいの.......って感じです。けど、自分の顔を見てしまったときの悲痛な叫びは......良かった。泣けました。

★従者に際立ってキレイなコがいるけど、誰?.....って思ったら、みつる(華形ひかる)でした。ますます華がでてきたな....って思って、頼もしかったです。

★同じく従者の中に、きれいでかわいくて目をひくコがいるけど誰かしら....?って思ったら、朝夏まなとクンでした。ナットク♪

★同じく従者の中にりせ(望月理世)を発見!あのかわいかったりせもずいぶん男クサクなったんだ.....と思うと、ちょっとフクザツでした。

★同じく従者の中にも一人キレイなコがいる......って思ったら、望海風斗ちゃんでした。彼女は、初舞台の頃から「このコ、ごついけどキレイになりそう」って思っていたので、思ったとおりキレイになってきてうれしいです。でも、時折たーたん(香寿たつき)によく似てる瞬間があって、今日もパレードのときに、ドキッとしました。

★キャリエール@ゆみこさん(彩吹真央)。もう、文句なしです。役作りはちょっと老けすぎって気もしないでもないけど、でも冷静に考えてみると、それぐらいでちょうどいい年齢設定なのですね......そういう、お芝居の設定に忠実なところ、なんとなくゆみこさんらしい気がしました。

★エリックとキャリエールの銀橋の歌には。やっぱり感動しました。もちろん、ゆみこさんがお歌がお上手なのは存じ上げていたのですが、こんなに声量豊かに歌い上げることのできるかたとは.....見直しました。ていうのは、たいへん失礼ですね....(苦笑)

★終盤のクリスティーヌ・ダーエ@あやねちゃんは、ただただ「ファントム」エリックだけを見つめていて、フィリップ@まとぶが全然眼中にないっていうのが、すごくわかりやすく、ナットクがいった気がします。

★そして、そんなクリスティーヌを悄然と見つめ、やがて目を逸らすフィリップ@まとぶ.......よかったです。けど、あまりにかわいそうすぎて胸が痛い......

★エリックが船に乗せられて去った後、銀橋を上手から下手へ。一人で歩くクリスティーヌ@あやねちゃんが切ない......ここに一人の歌手を夢見た女の子がいた......彼女がオペラ座で経験したことは夢だったのだろうか.......?

★ピアノの前に立つクリスティーヌ@あやねちゃん。あれは夢なのか.....でも、舞台に再び現れたエリック@春野さんの姿、歌声は。なんて表現したらいのだろう......あれは夢ではなかった。エリックはいつまでもクリスティーヌの胸の中に行き続けているのだ......とても感動的なお芝居のラストでした......


☆お芝居の感動を増幅するかのようなフィナーレ。黒燕尾は、いかにも春野さんの率いる花組らしい振り付け。黒燕尾っていいな。宝塚はやっぱり黒燕尾がなくっちゃね♪ って思いました。

☆春野さんとあやねちゃんのデュエット・ダンスは、美しかったです。
あやねちゃんがかわいくてたまらない、といった風情の春野さんと、春野さんを頼もしく見上げるあやねちゃん。その二人の雰囲気がとってもステキ♪って思いました。

☆春野さんは、あやねちゃんがお嫁ちゃんにきて、なんだか優しくなったのかしら.....? って気がするパレードの大階段でした。組子たちをやさしく見下ろしながら、ゆっくり降りてくる春野さん。よかったです。舞台にやわらかな空気が流れていました。

舞台の幕が下りた後。何か胸の中にやわらかな思いが広がりました。果たして『ファントム』はハッピーエンドのお話だったのだろうか....?

そのやわらかな思いを胸に抱いたチエちゃんと私は、感動の余韻に浸りながら。満員電車にゆられつつ、家路に着いたのでした.......

だから「宝塚」をやめられない.....

9/9・10の週末に放映されたタカラヅカニュース総集編で、花組『ファントム』の新人公演ダイジェストを見ました。

ずっと映像で宝塚歌劇に親しんできたワタシが、初めて生で、しかも大劇場で観劇したのは、いまから約4年前。花組『エリザベート』伊藤園貸切公演に当選したときのことでした。

初めての大劇場。初めての宝塚.....主演のトート@春野さん(春野寿美礼)の美しさとともに印象に残ったのは、少年ルドルフ@りせちゃん(望月理世)の愛らしさでした。
半ズボンをはいたやんちゃな姿。高くて澄んだ歌声......

『エリザベート』の次の『野風の笛』のときも、家康?のお小姓の一人として出演していて、可愛らしかった......

そのりせちゃんが、もう「ちゃん」づけは似合わないほど、骨っぽい「男」になっていたのに目を見張りました。低く張りのある歌声も、従者を従えてのダンスも、すっかり堂に入っていました。少し前までは、どこか頼りなげで子どもっぽくて、なんとなくアンバランスな印象が否めなかったのだけれど......

映像で見る限り『ファントム』では、おさちゃんとりせちゃんの持ち味はビミョウに違う......エリック@りせちゃんは、エリック@おさちゃんよりもはるかに「男」を感じさせたけれど、実際のところはどうだったのでしょう....???
でも、少年の面影を残して繊細な....みたいな雰囲気は薄かったけれど、はかなさや哀しみみたいなものは、とても感じられた。銀橋を、クリスティーヌ@華城季帆ちゃんの手を引いて歌いながら歩く姿には、せつなくて胸がジン...としました。

この作品、エリックが少年のままであっても、成長して「男」になっていても、それぞれにアンバランスなものがあって、哀しい。そういう意味で『ファントム』って、とても広がりのある作品なんじゃないかな....って最近思い始めています。

最後の新人公演。最初で最後の新公主役。それでこの大作にめぐり合う.....シアワセなことには違いないけれど、当の本人の重圧と緊張はたいへんなものであったろうと思います。無事に新人公演を務め上げて。ほっとして緊張が緩んだのかな....? 新人公演を卒業することへのさまざまな思いもあるのかな.....? 終演後の挨拶で、感涙に咽ぶりせちゃん。

あの小ちゃい子役のコが、こんなにたくましい男役さんに成長し、こうして舞台の真ん中に立っている......ほかのコたちも、舞台の真ん中には立たなくても、それぞれに成長し、一つの大きな階段を上り、いまこの舞台のそれぞれの場所に立っている......その姿はやはり、ずっと見つめ続けてきたファンの胸を熱くさせます。

この感動があるからこそ、「宝塚」はやめられないな.....って思います。


ところで、花組『ファントム』新人公演では、本役でクリスティーヌを演じた桜乃彩音ちゃんが、脇役で出演しています。舞台のやや後ろのほうで、楽しそうにイキイキと演じている姿が、とってもかわいくて微笑ましかったです。

期待でいっぱい......星組初日映像

タカラヅカニュース総集編』で、星組公演初日の映像が流れました。最近は、大劇場公演の初日は金曜日、その翌日の土曜日には『タカラヅカニュース総集編』でもうダイジェスト映像が見られるので、幸せな限りです♪

初日映像は、まずはわたるさん(湖月わたる)の入りから始まりました。びっくり。こんなこと、これまではなかったことではないでしょうか?
楽屋口の周辺は、もう、すごい人、人、人。そうですよね.....トップさんの、最後の公演ですものね.....わたるさんが立っている前を、列になって一人一人順番にお手紙を渡すところ、手を振って楽屋口に消えるところなんかが映ってました。そういうところ、入り待ちでギャラリーしてると、じつはあんまり良く見えなかったりするので、なんだかおトクな気分になります。

舞台の模様は.....わたるさんもトウコちゃん(安蘭けい)も、フツーにスーツで、フツーにお友達。意外とこういうフツーの設定が、じつは初めてだったりするのが、この二人の不思議な関係ですね....どちらもとてもステキです。

......なんていいながら、金髪?にからし色のスーツを着たトウコさんが映った瞬間。じつはテレビの前で崩れ落ちてました(笑) ほんとに、こういうフツーの青年の姿、ほんとうに久しぶりに見る気がしますね.....まぁ、お芝居の中ではフツーではないのかもしれないですが(苦笑)。少なくとも見た目はフツーにかっこいい。

しいちゃん(立樹遥)が船長さん?で、真中でいる場面......救命胴衣のつけ方を教えている場面とからしい......とか、ももこちゃん(大真みらん)が体操のお兄さんをしている場面とか、コスプレの場面とか。アドリブの余地もたっぷりありそうで、とっても期待です。エンディ(高央りお)も、なんか期待させられる風情です。

とにかく、わたるさんとトウコちゃんと、となみちゃん(白羽ゆり)が、若者で、しっかりお芝居をしているらしいところがほんとうにうれしい。そういえば演出はマサツカ先生(正塚晴彦)でしたっけ?.....だから、きっと、それぞれの役はしっかりあてがきで、きちんと相手と向き合う台詞がちりばめられているのでしょうね.....期待です。

ショーの『ネオ・ダンディズム』も、フツーにステキな場面が散りばめられている感じ。
真矢みきさんの時代の『ダンディズム』で純名りさちゃんとやってて、リカさん(紫吹淳)のベルリン公演でも、リカさんとまーちゃん(舞風りら)とやってた『キャリオカ』があるのもうれしいな。このダンス・シーン、私。とても好きなのです。大人の男と女の駆け引き、みたいな雰囲気で。男役さんも格好いいけど、娘役さんがチャーミングで。

わたるさんととなみちゃんの白いお衣装でのデュエットもステキですね.......あぁ。でも白いお衣装って、なんだかサヨナラの象徴のようで、ちょっとシンミリしちゃうかなぁ.....

なんて。期待に胸のふくらむ星組初日映像なのでした。でも私は今回、東宝までお預けなのですよね.....寂しい(涙)

同じ『タカラヅカニュース総集編』で。花組『ファントム』千秋楽もやっていましたが。
あやねちゃん(桜乃彩音)ちゃんが、なんだか痩せてゲッソリして見えたのですが......気のせいかしら?やっぱり、娘役トップでのお披露目公演。しかも大作『ファントム』だったから、神経も使い、体力も使い、したことと思います。暑い季節の公演だしね。東京公演のお稽古までのつかの間のお休み。しっかり心と体を休めて、東宝でより美しく可憐な姿を見せてほしいなって思います。東京も残暑がキビしいからね.....